イニシュマン(アイルランド)

アイルランドはアラン諸島の真ん中の島。
イニシュマンは文字通り「真ん中」なんですよ。
なんとなく辺鄙なところも行ってみたいなって。
で、わざわざゴールウェイという都会でチケットを予約したの。
今思えばトライアングル(ゴールウェイ−イニシュモア−イニシュマン)で
帰るという方法がよかったかもだけど、思いついたのが後だったので、
高かったけどイニシュモア−イニシュマンの往復という旅程に。

さて当日、イニシュモア島からの船、出航時刻15分前に港へ。
ちょうど定刻くらいに船がきたので乗りこもうとしたら、
切符切りおじさんがチケット見るなり「この船じゃないよ」

時間なのに他に船がないよ。あれれ?
しばらくして船が来た。
だが客も乗せず扉を開ける様子もない。

フランス人の若者一行も私のように船を探していた。
彼らの動きに気をつけていれば何とかなるだろう(人頼み)。
互いに他の船に聞いてみたりするけどお手上げ。

まさか欠航? 
港といっても待合室があるわけでなし、埠頭に船が着いてるだけ。
なんのアナウンスも情報もない。

予定時刻から30分は過ぎたであろう。
そろそろ先ほど違うといわれた船が出航するようだ。

その時フランス人一行があわててその船に乗った。
!? 
どうやら交渉して行き先が一緒なので乗船許可となったようだ。
瞬時に私も判断、後に続く。

往復のチケットだった私は帰りの時間を指摘された。
「この船はこの予定時刻より2時間早く戻ってくるけどいいの?」
「いいです、乗れれば」
「じゃ急いで。中でチケット再発行するから」
私が乗り込むとともに橋桁がおろされ出航。

むー、フランス人がいなかったら私は来るはずもない船を待って
高いチケットを棒に振ったのだろうか。。。むかつく。

でも船は気持ちいい。先に乗ってきた船より随分小型だけどさ。
イニシュモア島からゆっくり離れていく。
切り立った崖も見える。夏のアランはいいよなぁ。
たぶんにチケット代は損したけど、船に乗れたからいいとしよう。

島で降りた人は数人。ろくに地図も持ってない私は方向も定まらず。
とりあえず旧跡Dun Na Fearbhai目指して意味のわからん標識頼りに進む。

やっぱ島って登り坂ばっか。草をかき分け進むと円形の遺跡。
ちょっとこじんまりしてるかな。でも眺めが全然いい。
さっき登ってきたところがずっと海まで見下ろせる。

やったね。ドぅーン・エンガスで味をしめたピクニック開始。
B&Bの朝食の残りをちゃんと持ってきたのだ。
パンをだしてママレードを塗ってると早速ハチがやってきた。
早いな・・・甘い香りをかぎつけたか?

ここでピクニックしてたのは実は私だけではない。
先客の親子3人組が私より準備万端で食べ終わるところだった。
みんな考えることは一緒ね。でもホント気持ちいいんだな。

おやつタイムの後、とりあえず島の端に行こうとあぜ道へ分け入る。
誰もいないだろうなと思ったけど、いるもんですね、マニア系(笑)。
2mくらいの一本道を向こうから若者3人組が! フランス人らしい。

とりあえず人が来るということは道はあるのねと確信、進む。
何も聞こえない昼下がり。虫の羽音しかしない。海の音はまだ聞こえず。
この静けさが妙に懐かしいような? 不思議。
鬱蒼と茂る野草に力強さを感じる。
時に立ち止まってこの空間を味わう。

するとそんな不思議さを味わってる女性一名発見。
彼女も草を観察したりして自分の時間を楽しんでる風情。もちろん旅行者。
お互いシャイな(?)微笑みをかわして私は先へ進む。

急に道が開けると海が見えた。
そのまま行くと2組ほどまったりしてる。
私もいい位置を見つけ座り込む。

海がきらきらしてる。波の音。
座ってるところはちょっとした崖の上。
目がやられそうと思いつつ、つい見てしまうんだよね、海。
案の定、次の日激しく後悔、目がウサギさん、真っ赤っか。痛い。

先ほどの道を引き返し、村の中心の方を通って歩く。
久しぶりの舗装道路気分。道沿いに郵便局も発見。
この島から葉書を出したらさぞ面白いだろうな。

旧所名跡案内矢印だ! あれ、こっちの方がメジャーっぽい。
ドゥーンコナーはこっちだったのか、しまった。勘違いしてた。

先ほどのより大きい砦跡。人も多いし、売店もそばにある。
なんといっても舗装道路脇。やられた〜。
船の時間が迫ってるのでさくっと見て砦上に登って、即バック。

悪い癖。ついつい違う道を通ろうと郵便局の脇道へ抜けた。
たぶんこっちだよね? (←安易)
学校脇を通る。道理で女の子が多かったはず。
サマースクールかなんかかもね。

あれ? 分かれ道。どっち? 
この辺はもう平地。しかもいつもの石垣。ショートカットできない。
時間は迫ってる。どうしよう?
下手に行って戻れないと洒落にならん。
人もいない。つまり道も聞けない。
・・・町まで戻ってわかる道を戻るか。

判断したら体力勝負。走る走る走る!

結果、港には出発予定時刻3分前に到着。
「きっとあの船だ!」近づく船を見つつ走る私(汗)。
全く何をやっているのかね。

無事船に乗り込んでイニシュモア島に帰りました。
そしてこの日のうちにゴールウェイまで戻ったので船に乗ってばっかりの一日。
(さらにゴールウェイでも恐ろしく迷って長い一日でした)
2000年11月
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