| イニシュモア(アイルランド) |
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アラン諸島で一番大きい島。 観光客もここが一番多いでしょう。 ゴールウェイからバスで港まで走ること約1時間、いざ出航。 さすがだなぁと思ったのはツーリングしてる人たち。 自転車も船に持ち込み。気合い入ってるなぁ。 見れば結構なおじさん、おばさん。 日々鍛えてるのでしょうね、尊敬。 海は非常にきれいでした。海風に吹かれるのもまたよし。 というかこの日は朝から微妙な天気で、バスではとうとう降られたの。 今にも泣きそうなって状態が続いてました。 ま、ウィンドブレーカー着てたから寒さはそうでもなくて、 デッキで1時間半、海や島を眺めてました。 かわいい女の子二人組に写真も撮ってもらったし。 さあ、上陸。 特に建物も何もない港。 さっさと宿探し。細かい地図がなくて、予約したB&Bの場所が不明。 銀行やら郵便局やらスーパーやら(それぞれこの島唯一とみた)で質問。 やっと見つけました。2階建てのお庭付きの家。 犬もいた(愛想悪いヤツ、客に向かって唸るんだよ!)。 リビングの隅に荷物おかせてもらって早速行動開始。 タクシーやら馬車やらあるけど、私はレンタチャリ。 赤い自転車をかりたのはいいが、もっと小さいのにするんだった。 足が届かない(泣)。 気合いで乗ったけどおかげで膝痛めた。。。 余談ですが、ギア操作に失敗しチェーンも2、3度はずれました。 直せた自分に内心拍手だったけど。 こうやって経験値をあげてくのね。 まずはDun Eochaill。宿から一番近そうな旧所名跡っぽい。 うぉ、いきなり上り坂ですか? ギア多くて助かったよ、自転車。 とりあえず飛ばしてきます。泣きそうな天気は気になるけど。 ガンガン抜かしていくと、あらら、本格的に降り出した。 うむ、これはまずい。バッグをビニール袋でくるんで防御。 自分はウィンドブレーカーで誤魔化しとこう。 ついた。これはまたえらい坂ですな。チャリで登るのは不可能? 途中で放棄して歩く。見晴らしはいい。振り返れば海まで一望。 入場料を払って入ると荒れ地。積まれた石垣が延々と続く。 普通にこの島走ってても石垣の景観には目を奪われるけど、 ここもそう。その石垣の中に円筒形の大きな遺跡がある。 それを目指して草と石垣を越えていく。 パンフレットには昔何があったか書いてある。 砦に登ると、まさに見晴らしがいい。さすが見張り台。 この時には雨も小降りになってきていた。 天気良かったらもっと壮大な眺めだろうに残念。 でも坂を上った甲斐はあったな。敷地内の住居跡も見つつここを離れる。 出口でこの坂を自転車で登り逆方向へ抜けてく一団を発見。 向こうにも出れるのか? ラフな地図にはそんな道描いてない。 悩んだけど下に放ってきた自転車を引き上げて彼らに倣うこととした。 まだ太陽はある、迷っても大丈夫でしょう?(楽観的) 自転車をとりに降りてく時、ある親子に話しかけられた。 お母さんとお兄ちゃん(推定10歳)と妹(推定7歳)。 「どう? 上は眺めいい? これ以上登る価値ある?」 相当お疲れのようです。お母さんが息をはずませつつ訊く。 「すてきですよ、私は気に入りましたけど」と答えると、 「そう・・・じゃがんばって登るかぁ」笑顔で決定。 登ることが決まったら、子供達はお母さんの背中を後押し。 3人でじゃれあって、歌いながら登る仲良し親子。 自転車をひいて登るとすぐに私は彼女たちに追いついて、 かつ結局抜かしてったんだけど、体力差ですか?(笑) で、細い道、無料地図には載ってない道を進みます。 途中ホントにあぜ道になるし、見渡す限り人いないし、 こりゃまいったね、と思ったけど見当をつけて進む。 モトクロス状態もありました。中腰で悪路を進むのだ! 自分に酔うには最高です。 上り坂の向こうにオヤジ二人発見。歩いてる。 旅行者っぽいけど、歩いてる人がいるなら私のチャリは余裕だな。 迷子の不安は軽減し、彼らを追い越し進むと・・・ 出た! 舗装道路〜!!! 苦難の上り坂から、舗装の下り坂。 やったねぇ。気持ちいいねぇ。 ブレーキもかけたくないっす。 自分のテクにまた酔いましょう。 お、遙か向こうにはレンタチャリ仲間もいる。普通の道だ〜。 でドゥーン・エンガスという崖に立つ砦跡を目指します。 この辺はさすがにツーリストがいっぱい。 自転車置き場を見つけて入場。 でもここからもまた歩くのですよ。 万里の長城みたいな感じに上へ続く砂利道を登るのですわ。 自転車でもっと乗り入れられると楽なのになぁ。 登る人々をまたガシガシ歩いて追い越す。 この頃にはもう天気がいい。さっきまでの雨はどこ? 広がる青空と強い日差しは何? ってなもんで、 自分を信じてよかったとまた思うのでした(傘は持たない主義)。 登って登って台地状の砦へ出ます。 でもって海のほう(崖)へ進みます。 うぉーーーーーーーー! 顔がにやけますよ、なんて壮大な光景なんでしょ。 太陽にキラキラ輝く青い海! 切り立った崖、その高さ約百メートル! 崖先に寝そべって下を覗き込んでる人もいます。 私もやりました。立って覗き込むのは怖すぎ。人間業じゃ無理です。 うわぁ。楽しい。すごい波しぶきだけど遠い遠い。 崖先から50cmのところで持ってきたおやつを食べます(笑)。 島一周計画もこの壮大な眺めの前にはちょっと保留。 こんなすごい場所でお気に入りのポテチを食べるなんて贅沢、至福。 ドイツ人親子がやって来ました。 お父さんが立ちながら覗き込みます(!)。 もちろんお母さんに後ろで手を引っぱってもらって(やっぱりね)。 「うぁ・・・」声にならないお父さん(そうでしょうとも)。 娘さんは腹這いになって覗き込んでます。 最後にみんなで顔見合わせてすごいね〜って(笑)。 人の反応を見るのも楽しいな。 というかさすがに端っこまで来る人はそう多いわけでもないので、 チャンス到来とばかりに写真をとってもらったのです。 この崖に、崖先ギリギリにいる自分!という証拠が欲しかったのさ。 全く朝の雨はどこへやら。このままいると太陽に目をやられそうなので 後ろ髪を引かれつつチャリ置き場へ戻る。目が痛い〜。恐るべし紫外線。 今度は海水浴場のそばを通って古い教会遺跡へ。 このビーチ、素通りしようと思ったけどあまりにきれいで寄ってみた。 膝くらいまで入って遊ぶ。うは、砂だらけ。。。 でも砂もさらさらきれいで、足触りよしなんですよ。 沖縄の海に匹敵、と思いつつまた自転車へ。 セブンズチャーチ。今は2つ跡が残るのみ。 その時は誰もいなくて静かだった。虫の音くらいかな? 石造りの壁だけが残ってるようなところ。ちょいと寂しいような。。。 一番はじめに見た円形の砦、同じようなのが結構あります。 その一つがこの奥にあるようだ。 深く茂る草をかきわけ、石垣の迷路をぬけて進む。 ホントにここなんだろうか、と不安になりつつ。 自転車ではこれ以上行けないので歩いていきます。 お、やっとそれらしきのが見えてきた。 誰もいない? 確かに来ないだろう、よほどの物好き以外は・・・ と思ったらいた、人が。 一組の親子が砦の日陰でまったりしてた。 「いるもんだ、物好き・・・でも贅沢な時間と空間だ」など思いつつ 上へ登ってちょっと見物。ま、普通ね。静かすぎるくらいかな? 親子の邪魔しても悪いので帰ろうとしたら、子供がいつのまにか近づいてた。 6歳くらいの男の子かな? はにかんでこっちを見てるのが愛らしい。 「とってもいい?」とカメラを向けると、微笑んで頷いてくれた。 カメラ前でちょっと姿勢をただす姿もまたかわいいのだ。 ここ迄はよかった。戻るに戻れなくなった。 道なき道を来た故、どっから来たかわからん・・・ 深い草に来た道が消えてる〜。やばい。あの親子に聞くか? 煩悶していると、向こうの方に人影が! おぅ、ビバ物好き!!! 彼女の来る方向から大体の道を想像(!)して無事普通の道へ。 置いてきた自転車も発見。よかった。 あれで誰も来なかったら本気で帰れなかった。 というのも石垣がまじで迷路状態。 石垣の高さは1mちょっとだけど、どこで切れてどこまでつながってるのか、 たとえ深い下草がなくても歩いてるうちに方向感覚がなくなってくるのよね。 ここまでで島の半分は見たので逆方向へ出発。 ラッキーなことに日が長い。体力の限界へ挑もうではないか。 海岸沿いの道を飛ばしていく。気持ちいい。海はホントきれいだし。 立ち話してるおじさん達が時に「こんちは」と声をかけてくれる。 馬もいれば牛もいる。羊や犬や猫も鳥も虫も蛇も。海岸では蟹や魚まで。 島の端っこの海岸に着きました。入り江のようになっている。 ここにも一組の親子。若いお母さんと3歳くらいの子。 チャポチャポしてる様子がいいのね。 どうもそれぞれお気に入りポイントを持っているご様子。 みんな秘密の隠れ家があってそこでまったり。いいなぁ。贅沢な過ごし方。 聖ブレナン教会へ地図と矢印に誘われ行ってみた。 基本的に普通の道を外れると登ることになる。ここでもそう。 石垣を越えてひたすら登る。小さく矢印はあるんですよ、石垣のところに。 でビックリ。牛! ルートの石垣に囲まれた空間に牛が数頭! ・・・牛の間を抜けて遺跡へ向かうのか、すごいな。 牛嫌いの人だったら無理だよな。突進してきたらどうしよう。 ま、無事抜けられたけど笑えます。牛と友達になってみる? 牛を抜けると荒涼とした中に石造りの朽ち果てた教会が。 なんか浸れちゃうムード。先客の観光客が約一名、激写してました。 彼の気持ちわかるな、なんかいい感じなんですよ、ここ。 人もお互いしかいないので、相通じる感じ? 軽く挨拶。 そう、自分の世界に互いに浸ってる感じ。こういうのもいいよね。 名前に誘われてBlack fort。 ちょっとそそられて、日も相当傾き加減なのに行きました。 さすがにこの時間、誰も見あたらない。人っ子一人いない。 石垣を抜けると荒涼とした岩場。牛の鳴き声と風の音がこだまする。 「ボーーン」 リング状のピアスを風が通るとき面白い音がする。 自然の奏でる音楽だ。なんだか詩的じゃないか。 先ほどの経験から道に迷わないよう目印を確かめつつ前進。 夕闇が迫るなか、荒々しい崖。黒い岩。 ほんとはもっと先に大きな砦があったんだろう。 でも道を見失いそうで怖くてひきさがることに。。。 でもいたずら心がムクムク。 ここの風景はMTVに出てくる感じ。 歌っちゃえ〜! 誰もいないし。 大声だしても風が海に運んでしまうもの。 一曲思いっきり歌わせていただきました。 イニシュモア島のいい思い出(笑)。 10時間は自転車と共にいましたかしら。 チャリ返そうと店に行ったら閉まってる! 紙切れをよく見ると7時までに要返却と書いてあった。。。 気づかなかった。次の日詫び入れるか。チャージどのくらいかな? (付記:MAX笑顔で理由を話したらチャージ5ポンドで済んだ) さて夕食。B&B近くの有名らしいレストランへ。 迷いに迷って本日の魚フライとギネスをオーダー。 揚げたての魚はおいしかった。ポテトもどっさり。 まったり食べてギネスもおかわりしてからB&Bへ。 さすがに体に合わないチャリで走ったものだから体が痛い。 つまみと酒はスーパーで購入済み。 さてと、腰を落ち着けて飲みますか(笑)。 |
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2000年10月31日
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