第1話-その5
| いつ頃からそう感じるようになったのか、優介と付き合い出した頃には なかったものだった。 最近になって特にそれを感じるようになっている。 それは多分、私と優介の関係そのものを冷静に見つめる、もう一人の私だった。 |
| 付き合い出して二年たった私と優介との関係は、時々私を退屈にさせた。名前の通り優しい
男で、周囲の誰もが、こんないい奴どこにもいない、と言う。付き合い出した頃には嬉しかった そんな言葉も、最近では素直に聞けなくなっている。 みんなにとっていい人でも私にとっては・・・と半分冷めた目で見ている自分がいた。 |
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| おだたかな、波のない海。優介はいつもそんな感じだった。 私達に喧嘩はない。いつも優介の言うことが正しかった。でもだからといって、自分の考え を押し付けるようなことはなく、えらそうにするわけでもない。私の考えを一番に尊重してくれる。 |
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優介の側にいれば、 一生何の問題も、何の心配もなく過ごせるだろう。 |