忍び寄るモノ



最近べんきょーしてないから昔の経験をふりかえり、べんきょーしてみよう。
温故知新(?)だ。
私の似顔絵を書いてくれたXoXさんが、チャットで「○○が苦手だ」と騒いでいた時、ふと数年前のある夜のことを思い出した。

その頃、私はイベント屋をやっていた。
その夏、私はとあるショッピングモールの夜店企画を担当していた。
会社を出発してから帰るまで14時間そのうち移動時間9時間という遠距離のお仕事を週1回やっていた(詳しくはホントの話「五百円玉自販機」「金魚」をどうぞ)そんな仕事の唯一の楽しみといえば「食べる事」ぐらいしかないのだが、いかんせんそこは田舎だった。
夜店が終わる時間には当然ほとんどの店は閉まっている。
だが、ショッピングモールの敷地には2軒だけ夜遅くまでやっている店があった。
そこしか行く所はない。
1軒はちょい高めのファミレスもどき、もう1軒はラーメン屋だった。
まあ、とりあえず経費も少ない事だし、ラーメン屋に入る。
夜11時過ぎているというのにけっこうな賑わいをみせている。
さすがそこしか行く所はないわけだ。
私ははっきり言って疲れていた。
あまり食欲もなかった。
が、食べないと帰りの車の中でえらい目にあうのは至極当然の理だった。
ラーメンを頼む。
意外にもそこそこ旨いスープでちょこっとごきげんになった私が、ひとくち麺をすすった時だった。

「!?」

私のジーパンの中に「何か」が裾から侵入してきているっっっっっっ!

ソレはストレートジーンズの膝を越して腿までやってきた……。
何?なに?これはいったいナニいいいいいいいいいいい?
絶叫したくなる気持ちを必死で抑えてついでにソレをジーンズの上からがしっと押さえてそのままトイレにダッシュした。
すすりかけの麺が口から出てたかもしれない。かまうもんか。
個室に入ってガバっとジーパンを脱ぐと、

ゴキブリ

が、床に転げ落ちた。
押さえられた衝撃で失神したらしい、ひくひくと痙攣している。
すかさず側にあったトイレットペーパーの芯で殴打、とどめの一撃。
私は頭に血が上っていたが、ちゃんと遺体はトイレに流した。えらい。

テーブルに戻った私に、気配で察したらしい仲間のスタッフは、哀れみと驚愕と畏敬の入り混じったような眼で
「おつかれ」
とだけ言い、私も何も語らなかった。
が、もう2度とその店に立ち入る事はなかった。


教訓: やっぱ、スリムジーンズじゃなきゃダメよね。





もどりますか?

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