話:カビ観察




 私の友人Mさんの周りには、ちょっと変わった人が大勢いるらしく、 Mさんが話してくれるエピソードの数々にはいつも笑わされるのだが、 この話だけは笑うというより驚愕したと言ってもいいかもしれない。


 Mさんが、大学時代所属していたクラブの部室(私達はBOXと呼んでいた) には扉のついた棚があった。この棚が今回の主役、いや名脇役だ。  ある日の事、先輩が学食で注文したうどんをドンブリごと部室に持ちこんで 食べたという。先輩は食後、お腹がいっぱいになって動くのが嫌になったのか そのドンブリを、「汁がまだ残っている状態で」件の棚に入れてしまった。


 それから数日後、棚の中に入っている資料を探していた別の部員は 水面が真っ黒になっているどんぶりを発見した。しかし彼は、この話的には 非常に幸運な事に、そして世の常識から考えたら信じられない、行動に出た。
すなわち、ドンブリをそのままにして扉を閉めたのだった。

 もう誰もがそのドンブリの事を忘れかけた頃、また別の部員が扉を開けた。 そして、発見した。

 驚くなかれ、そのドンブリの中には「無色透明の水にしか見えない液体」が 入っていたのだった!

 
何となくナウシカの腐海を思わせる話だが、どうしてこんな事が起きたのか、 再現してみる勇気もないまま・・。
想像するだけで鳥肌がたつ私のためにこのメカニズムをだれか教えてほしい。





もどられますか?

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