にっきちょう
7月18日 すいようび くもり
保育園が終わってお母さんが迎えに来るのを待っていました。
ぼくの家はお店やさんなのでいそがしいそうです。なかなか来てくれません。
今日はともだちの石田くんがたんじょうびでした。
おかあさんを待ってると石田くんがなにかゆってきました。
「今日で5さいー。おまえなんさい?」
よくわからないので5さいってゆいました。
「ウソじゃぁーおまえ4さいじゃぁー」石田くんはかちほこった顔をしています。
ぼくって4さいなんだ。ありがとう石田くん。おぼえておくよ。ともだちってすばらしい。
石田くんはおかあさんにつれられて帰っていきました。
おかあさんが迎えにきました。ぼくもやっとかえれます。
かえり道、まんめんのえみでじしんまんまんにゆいました。
「ぼく4さいなんじゃーすごいじゃろー」べつにすごくはありません。
するとおかあさんに「おまえは5さいじゃ、なに言うとるんじゃ。」と怒られました。
石田くんのうそつき。
7月19日 もくようび かんかんでり
今日はともだちの坂田くんとあそびます。
ってか、この坂田くんとはほとんど毎日あそんでます。
でもこの坂田くん、どこで知り合ったのかわかりません。
いつのまにかともだちです。あなどれません。
ぼくはほいくえん。坂田くんはようちえん。ふしぎです。
おとうさんとおかあさんも坂田くんのお父さんおかあさんは知りません。謎です。
坂田くんは近所にすんでいます。
いつもあおっぱなをたらしています。きたならしいです。バリアをはっておきました。
ぼくは鼻水なんてたらしません。ぼくのはなはきれいです。
坂田くんは服もどこかきたならしいです。スーパーバリアをはりました。これでだいじょうぶ。
ぼくの服はきれいです。そでなんてテカテカ光っています。とってもきれいです。
なぜかパリパリのカチカチ。だいやのよろいです。ほれぼれします。
ぼくは坂田くんとちがいます。こんなにテカテカ。うつくしいです。
ある日そでにおかあさんにワサビをぬられました。よごされました。
はながつーんとします。なにかのシゲキがのうてんちょくげきします。
泣きそうです。というか泣いてます。なみだが止まりません。ひどいしうちです。
おとななんてきらい。
7月20日 きんようび はれ
きょうも坂田くんとあそびます。こうえんに行ってあそびました。
かえり道にイヌとそうぐうしました。
ワンワンほえながらこっちに来ます。ひっしでにげました。
なぜか二人とも追かけられています。すんげぇこわいです。
そのうち坂田くんと別ほうこうに逃げました。
なぜかイヌはぼくに向かってきます。おいしそうなんでしょうか。
いつのまにか坂田くんちの前です。
坂田くんのお父さんとお母さんがいえの前に立っています。
助けてもらえる。たすかった。はやくたすけてくれ!はよーたすけれ!
なぜかわらっています。みすてられています。
いつのまにか坂田くんはおじさんのカゲに立っていました。ちゃーんす!わがココロの友よ!
ぼくは坂田くんに向かってはしりました。
坂田くんはぼくの作戦に気付いたのか逃げはじめました。でももう遅いです。
にげる坂田くんと並んだとき、ぼくはサッと横にとびました。
イヌのねらいが坂田くんにうつります。
ハァハァいきをきらしてすわりこむと坂田くんが追われているこうけいが見えました。
イヌをよく見ると何か楽しそうな顔をしています。しっぽをフリフリ・・あそんでるみたいです。
追われてるときはひっしでそんなのわかりません。おじさんたちが笑ってるりゆうがわかりました。なっとく・・できません。
坂田くんはワァワァ泣きながらあおっぱなを左右にフリながら、ものすごい顔でひっしで逃げています。
そんな坂田くんをおじさんたちはワライながら見ています。ぼくもわらっています。
坂田くんの顔はいまにも死にそうです。
「ヴェェェオガァヂィヤァァァーーン。イィィィィィヤァァァァァヒィィギィィィィィ」声じゃない声があたりにヒビキます。
おじさんたちもぼくも大わらいです。わらいすぎておなかが痛いです。
ひとってざんこく。
7月21日 どようび はれ
ぼくは爪をかむクセがあります。なぜだかわかりません。気が付くとかんでいます。
先生はこれが気に入らないみたいです。すぐおこります。
なにがいけないんだろう?いいじゃん。べつに。おこんなや。
そういうワケにもいかないようです。見付けしだいおこります。
ある日とうとう先生がブチギレました。
「いいのよ・・好きなだけかんでいいの。もう怒らないから。」
ピクピクひきつりながら笑顔で言いました。おそろしい顔です。
「え?いいん?ぜったいおこらん?」先生の顔が気になります。
「先生、絶対怒らないから。気にしないで。」
まじっすか!やったぜ!せんきゅー!
「だって、爪きり人間だものね。」
え?
先生のことばは続きます。
「はーい、みんなちゅうもーく。先生の話聞いてー。」
みんながちゅうもくします。
「かっちゃんは爪きり人間でーす。爪の長い人はかっちゃんに切ってもらいましょー。」
「はーい」
ぞろぞろとぼくの前にみんなが並びます。
「さぁ、かっちゃん。いいのよ。好きなだけカミカミしてね。」
ひでぇ・・ひどすぎるヨ。せんせえ!
みんな「はやくしろー」と言っています。ぼくはその場でおお泣きです。
先生はニヤニヤしてます。ぼくはワンワン泣いてます。
みんながせかします。泣きながらかみました。ぼくは爪きりなの?
その後もう二度と爪はかまなくなりました。先生のおかげです。
ぜったいゆるさん。
7月22日 にちようび はれ
今日はまーちゃんとあそびます。
まーちゃんちはシール屋さんです。工場の中ではシールがつぎつぎ作られます。
ただでシールがもらえるのでうれしいです。
まーちゃんのかぞくと、ぼくのかぞくはトモダチです。
夏になるといっしょにキャンプとか行きます。たのしいひとときです。
まーちゃんちにつきました。おおきい声でさけびます。
「まぁちゃん、あーそーぼー!」
返事がありません。聞こえないのかな・・。ようし・・もっとおおきい声で・・
「むわぁーちぃゃーーん。ぅあーーすおーーぶぉーーー!」
相変わらずへんじがありません。シカトですか?
あ、そうそう。よびりんってのを押すんだっけ。この前おしえてもらったんだった。へへへ。
よびりんってボタンだよね?どれだろう・・うーん・・
あ!あったあった。これだな。よーし押すぞー。
押してもびくともしません。ボタンまでぼくをシカト。むかー!
これでもかー!えいやー!ちからいっぱい体重を乗せて押します。
「バキッ」やった!と思ったしゅんかん・・
「ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!」
耳をふさいでもそばにいられないほど大きい音があたりをつつみます。
すごい!まぁちゃんちのよびりんってすごすぎる!これなら一発で呼び出せるね!
まぁちゃんは出てきません。聞こえないのかな・・。みみ悪いのかな・・。
かわりに工場のほうからオジサンがはしってきます。
「どしたんなら?なにしたんや?」オジサンが聞いてきます。
「よびりん押したら・・」もごもごしゃべるぼく。
ものすごくおおきな赤いよびりんを指差しながらモゴモゴ言います。
おとなの人達が工場からあつまってきます。ぼくはこわくなって半べそです。
おとなの人達はよびりんを一生懸命いじってます。
ようやく音が消えました。おこられそうでびくびくするぼく。ヌッと目の前におじさんが座りこみました。おこられるッ。ビクン!
「かっちゃん。これはよびりんじゃないんよ。もう押ちゃいけんよ。」
にっこりと言いました。
なにも分からなかったので仕方ないってことでしょうか。ゆるしてもらえたみたいです。なにも分からないってスバラシイ。
ビバ!コドモ。

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