自転車事故





 二十歳頃までわたしはよく自転車を利用していた。
そしてなぜか、自転車でよく事故もしていた。
何故だかは分からないが、吸い寄せられるように標的にぶつかって行く…それがわたしだ。
人間魚雷のようだ。
それはさておき…

 高校時代に起きたことである。
当時、新聞配達をしており、結構急な坂道があった。
新聞配達を終え、帰路につくわたし
上ってきた坂道を一気に駆け下りて行く。
前方の横道から車が出てきた。
急いでブレーキをかける
しかしスピードが出ているために止まらない。
と言うよりも、ブレーキが壊れている。
どうにもならないまま、正面から車にぶつかって行く
スローモーションの様に時間が経つ中
「ぁぁ、この車とぶつかるんだなぁ」とヘンに冷静に状況を把握するわたしがそこに居た。
そして接触
ボンネットの上に投げ出され、転がり落ちるわたし
車の前面は結構なダメージのようだった
見事命中である
わたしの自転車も前輪が曲がって酷いありさまだ
慌てて出てくる運転手
「大丈夫ですかっ?」
すぐに立ち上がり、平気な顔をして「大丈夫ですよ」と言い、
その後何事もなかった用に立ち去るわたし
こちらを心配している運転手を後目に一言謝り帰っていった
自転車は動かないので、抱えて帰った
車は停止線で止まっていたのだし、あちらのほうがダメージがでかい
文句言われ出したら、間違い無くこちらが不利になる
わたしのダメージは腕の打ち身だけだった

 新聞配達の時はよく事故をした。
配達を終え、帰る頃になると人が出歩く時間になっている
前方から女の子が乗った自転車が走ってくる
向こうは左によけた
わたしは右によけた
ぶつかりそうだった
向こうは止まって緊急回避
わたしの自転車はブレーキというものが機能しない
見事命中
ぶつかった彼女は倒れながらも怪我はない様子
ちっ、しくったか(ぉぃぉぃ
お互い謝り、彼女は去って行く
わたしの自転車はスポークが曲がり、動かなかった
自転車を引きずりながら帰っていった。
まぁ、わたし自身に怪我はなかったのだが…

 同じく高校時代の話だが、通学途中の話である。
友人数人と一緒に学校へ行く途中だった。
前方からカブに乗ったオバさんがやってきた
おばさんはいやな予感がしたのだろう
スピードを落とし、止まりかけている
わたしも止まればいいのだが、あいにくブレーキは故障している
例にもれずぶつかって行くわたし
故意的にぶつかった訳ではないのだが…
ぶつかった瞬間倒れるオバさん
自転車に乗ったまま何事もなかった様に
「だいじょうぶですか?」
と言うわたし
「あなたは大丈夫?」
心配するオバさんだったが、わたしは倒れてもいない
なにか立場が逆であるが、気にしない
「えぇ、大丈夫です」
その後一言謝り学校へ行った
自転車は少々壊れていたが、動くので気にしなかった。

 いとこの家に行く途中へと話は変わる
いとこのところに行く途中、踏み切りがある
かといって渡るわけではない
横切るだけなのだが、そこで事故が起きた
この踏み切り、主要道路と隣り合っているのだが、出口の信号は点滅状態
車が進入待ちでよくたまるのだ
わたしがそこの踏み切りに差し掛かった時も車がいた
車の前を横切るように走り抜けることにした
車の前に差し掛かった瞬間、車が急に動き出した
真横から車にぶつけられ、わたしの身体は車の下に潜りこんでいた
車に乗り上げられたにもかかわらず、自転車はなんとか動くらしい
わたしは車の下から這いずり出た
慌てて出てくる運転手
急いでいたので、そのまま自転車に乗り去って行くわたし
しかしその運転手、わたしのコトを知ってるらしく家に報告に行ったらしい
いとこの家に電話がかかり、呼び戻されて警察へ行き調書を取られた
一方的にぶつけられたため、なにも言われなかったのだが気分のいいものではない。

 小学校の頃の話になるが、ある日自転車に乗っていた時だった。
走っている時に妙に気になるものがあった。
前輪のところに付いている鍵である。
「走っている最中に鍵掛けたら、どうなるんだろう」
馬鹿げた疑問である。
その疑問はどんどん膨らみ、やがて実行に移す。
思いっきり前かがみに転げるわたし
ぁぁ、これがジャックナイフと言うやつか(違
スポークは4,5本折れ、鍵もまたヘンな方向を向いている
アスファルトの上でやったので、擦り傷だらけだ
もう、これは二度とすまいと誓った

 同じく、小学校の頃の話である。
塾に行っていたわたしは自転車で通っていた。
再び妙な衝動にかられる
「左右の手を交差させてハンドルを握ってみたらどうだろう」
ナニが"どうだろう"なのかは、さっぱりわからない
止まった状態からすればいいのに、走行中にぶっつけ本番
八丁堀のド真ん中で派手にこけるわたし
みんなの視線が痛い
腕も足も擦り剥き、これも痛い
恥ずかしいのでさっさと逃げた
血を流しつつ授業をうける
これも二度としないだろう

 まだ事故経歴はあるんですが、このあたりでやめておきます
自転車に乗る人は事故には気をつけてくださいね。
後半、事故ぢゃないやん…(汗)