4.ダイヤモンドシティテラスのアミューズメント性

 テラスの周りは、公園がいくつか存在する。テラスの西側でJR伊丹駅を超えたところには有岡城跡があるし、南側には、整備されたばかりの天津緑地という小さな公園がある。テラスに寄ったついでに軽く散策するのもいいだろう。テラス周辺も、まだオープンして間がないのでそんなに成長していないが、植樹が至るところでされている。年が経つと、どんな風景に変わるのか楽しみだ。
 東側には、猪名川の河川敷が延々と広がる。この河川敷沿いには工場が立ち並んでいて、テラスの周りだけが住宅地の趣きをかろうじて映し出している。堤防で川を眺めてのんびり、というのもいいだろうし、マウンテンバイクなど、自転車で堤防沿いを駆け抜けても気持ちがいいと思う。猪名川の対岸になってしまうが、テラスより少し南の神津大橋を渡ったところに「猪名川河川敷緑地」があり、季節によってはコスモス畑が見られる。

 さて、大抵の大型ショッピングモールでは見かけるシネコンが、例外にもれずテラスにも存在する。「伊丹TOHOプレックス」だ。完全入替制・全席指定で、スクリーンは全部で8つだが、テラスの集客力からすると、やや少ないか? それでも、朝から熱心な映画ファンがロビーに詰め掛けていた。
 ロビーは、飛行機の搭乗手続きを思わせるようなチケットカウンターや、フードショップなどが弧を描くように並んでいる。ロビーからショッピングモールが見えたりするので、ワーナーマイカルシネマズのようにロビーにいるだけで映画の世界に入り込ませるところまでは感じないのだが、それでも映画への期待感を持つには十分だ。
 中に入ると、スクリーンがなかなかにでかい。音響も、かなりレベルが高いんじゃないだろうか。席もゆったり目。座席に傘立てがついてる映画館は、そうないだろう。
 それと、「伊丹TOHOプレックス」のエンターテインメントコートの吹き抜けが素晴らしい。全体的に見ても、ホントに、これから楽しもう!と思わせる工夫が感じられるのが嬉しい。(^_^) 東宝系なので、ペルソナカードが使えて割引も利くのがいいところ。

 テラスの中には、他にも遊戯施設がいくつかある。そのうちの一つが、ジャスコ側3Fにある「ファンタジーアイランド」。ジャスコが運営するこども向けの室内遊園地なのだが、ミニメリーゴーランドやボールプールなどもあり、家族で堪能できる。
 もう一つ、同じ3Fでテラスレストランが固まっているところの一番奥にある、「テクモピアフォーレ」という遊戯施設。こちらは「ファンタジーアイランド」と違って、大人も楽しめたりする。
 ここには、「エルフィンランド」と呼ばれるキッズ向けのアスレチックや滑り台などがある。さらには、「エルフィントレイン」という機関車型の乗り物があり、実際にレールに沿って「エルフィンランド」の周囲で高架の上をガタゴト走るという代物。トンネルなどもあり、なかなか本格的だ。子供には楽しくてたまらんところやな〜。(^_^;)
 他にも、同じフロア内にはコインで楽しめるカジノや競馬、プリクラなどいろいろあって、マイカルにもあった「ホッケースタジアム」もここにある。
 俺は試しに、体感ゲームとして「ザ・警察官」というのをやってみた。要は犯人とピストルで打ち合うだけなんだけど、あっちゅう間に死んでしもうた。犯人強すぎ! これじゃあ、とてもデカにはなれないねぇ。(-_-;)
 ただ、一つだけ懸念があって、こういうギャンブル系のゲームとキッズ向けの遊戯施設は、同じフロアではなく完全に場所を別々にしてしまったほうがいいんではないだろうか。お客のチェックでもカバーできるとは思うが、店によっては、ギャンブル系は未成年者は最初から立ち入り禁止として入場制限かけているところもあるくらいだし。

 前のページでも書いたが、テラスには3Fにスカイグルメと呼ばれるフードコートがあって、非常に広く席も多い。真ん中は天井がガラス張りになっていて、非常に気持ちがいい。ここだけで15店舗も集結しているのだが、値段もお手ごろで、うどんやラーメン、オムライスやお好み焼きなど、バラエティに富んでいる。
 ただ、休日など食事時は非常に混むので、席が多いといっても席の確保は一苦労。 Amaryの場合は朝の11時ごろにスカイグルメに来てぶっかけうどんを食べていたが、そのときはまだすいていた。11時半近くに席を立つときは、ほとんど埋まっていたけれど。

 レストランも無難な印象だが、天井が高いせいもあり、どこのお店もテラス以外にある他の系列店とは異なり洗練されている印象を受けた。お店のディスプレイもなかなか凝っていて、思わず入りたくなってしまう。
 その中でサンマルク系のお店がいくつかあった。中でも珍しいのが、サンマルクチャイナ。サンマルクの新業態なのだが、なかなか人気があるようだ。テラスにはないけど、そういえば回転すしの「函館市場」もサンマルク系だったよな。(^_^;)

 意外だが、テラスにはフィットネスクラブがない。伊丹市内はフィットネスクラブが少ないので、それなりに需要はあると思うのだが…巨大なスポーツ用品店もあるくらいだから、もしフィットネスクラブを作っておけば、テラスで定期的に用具を揃えて、テラスで汗を流して…なんていう相乗効果も狙えたかもしれない。需要があまりないと判断されてしまったんだろうか。理由はわからないが、その点が非常に惜しい。

 しかし、こうしていろいろ見ていくと、テラスは完全な滞在型施設と言える。しかも、飽きさせない、そしてワクワクさせる工夫と演出が随所に感じられるのである。

テラスの南側にある天津緑地。
伊丹TOHOプレックスの入っている箇所。4Fに位置する。
店外の4F駐車場から。ガラス張りの間からエンターテイメントコートの吹き抜けが見える。
ガラス越しに見た伊丹TOHOプレックス前の吹き抜け。色使いも鮮やか。
3Fのスカイグルメを、店外2Fのべデストリアンデッキから眺めたところ。照明も素晴らしい。