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 ごてんに つれてこられた 遺竜(いりょう)に天子(てんし)さまは、まちかねたように いいました。
「法華経
(ほけきょう) さいこうの おしえであるくにを さかえさせる ためとちちと ははのくようのため、
法華経
(ほけきょう) かきうつそうと おもうそれには わがくに だいいちの かきての おまえに たのみたい」
遺竜
(いりょう)は、おそる おそる おとうさんの ゆいごんを はなしました。
「ほかのことなら どんなことでも いたします。このことだけは、おゆるし ください」
 天子
(てんし)さまは 遺竜(いりょう) おとうさんを おもう こころに うたれて、かかせることを あきらめました。

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