あたまを洗っているときさ
シャワーであわをながすとき
耳のあなをふさいでみるよ
とん、たとん、とん、たん、とん、
とたたと、たとたと、たたたたとたと
これはこえ
みずのこえ
ひびき、はもん、りずむ、うたごえ
おとはかなでる、おとはきざむ
ひろがってゆく
おとよりも
もっと
おおきな、おどろきを
みずのうたごえ
ひびくおと
みみよりも、ひろく、ふかく、はてしなく
ひふがふるえてうけとめて
ほねがこたえるパーカッション
ぼくの鼓動がメロディーなぞり
みずのうたはこだまする
ぼくのからだにこだまする
とたたた、たたたた、たたたたた
ふと
たくさんの雨の居るゆるやかな時間を思いだす
屋根から
壁へ
家中に
雨のささやきこだまして
追憶のむこうから
シャワーのひびきが近づいてくる
時間も再び歩き出す
やさしく
ゆるやかに
つつみこむように
そのまま
ぼくを通りすぎて、まだ、ひろがってゆく
ぼくは気づく
今やっと気づく
これは
この惑星のささやかなこだま
みずのこえ
みずのうた
ぼくたちの鼓動