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名前: 爽魚 日付:9月27日(土)
1) 紅 葉
●10点句
もみじ燃ゆ山は一気に衣がへ・・せいこ
(岬、祐、倭子、夢為、さよ、遊、織音、流水、嵐子、美美)
●9点句
叱られてばかりの日々や夕紅葉・・沙羅
(葉月、喚奈、祐、倭子、さよ、織音、結子、せいこ、嵐子)
●8点句
その人の過去ひとつ聞く紅葉茶屋・・夏魚
(竃猫、乙鳥、喚奈、香魚、露草、遊、秋心、織音)
●6点句
難聴に紅葉散る音さぐりゐて・・結子
(夏魚、祐、展子、沙羅、空木、秋心)
●5点句
隠れ宿もみじが誘う鹿の声・・美美
(竃猫、夢為、露草、遊、せいこ)
●4点句
風音に振り向く山を初もみじ・・嵐子
(乙鳥、岬、展子、結子)
蔦紅葉母校は男女共学に・・倭子
(夏魚、岬、えり、流水)
落日や湖水動かず紅葉鮒・・爽魚
(葉月、乙鳥、香魚、夢為)
もみいづる故郷(さと)の血脈淡(うす)くなり・・露草
(爽魚、倭子、展子、秋心)
●3点句
上臈の幻に酔ふ紅葉かな・・實
(えり、沙羅、さよ)
龍田姫けふむらさきをまとひをり・・えり
(竃猫、香魚、嵐子)
明日香路の宙より紅葉来たるなり・・展子
(葉月、結子、美美)
片恋や色にも見えず紅葉山・・秋心
(夏魚、喚奈、空木)
●2点句
初紅葉山裾ひいて御坂路(みさかみち)・・さよ
(爽魚、えり)
葉脈を透かし雫るる紅葉影・・葉月
(空木、せいこ)
●1点句
夕紅葉坂を上れば照り返し・・竃猫
(露草)
緑きい紅葉あやなす長谷路かな・・遊
(流水)
紅葉に映ゆる面差し貴船道・・織音
(沙羅)
竜田川沈みし紅葉より紅く・・香魚
(美美)
錦秋にロープウェーの包まるる・・祐
(爽魚)
名前: 爽魚 日付:9月27日(土)
2) 蟲 蝕
●12点句
泣真似を(覚えたる子や)草明かり・夢為
(爽魚、乙鳥、夏魚、岬、倭子、露草、空木、さよ、秋心、織音、結子、美美)
●10点句
法師蝉(吉兆は)耳のうしろかな・・香魚
(爽魚、竃猫、乙鳥、祐、夢為、えり、展子、流水、嵐子、美美)
●6点句
澄む水の(魚になりたる)思いかな・・祐
(葉月、乙鳥、岬、香魚、えり、結子)
澄む水の(来し方遠き)思ひかな・・えり
(夏魚、倭子、展子、空木、流水、せいこ)
●5点句
ゆく秋や(明日の空読む)橋の上・・嵐子
(爽魚、倭子、露草、展子、沙羅)
●4点句
口紅の(うすれのこれる)残暑かな・・遊
(夏魚、露草、さよ、嵐子)
夜半の虫(終のしとねを)思ひけり・・秋心
(岬、喚奈、沙羅、遊)
天地ふと(恋に落ちては)秋を病む・・葉月
(えり、秋心、結子、せいこ)
●3点句
あさがほの(ひいふうみいよ)花の数・沙羅
(さよ、遊、織音)
ゆく秋や(猫拾いたる)橋の上・・爽魚
(竃猫、葉月、秋心)
白露や(別れ行く日も)香をもてり・・結子
(葉月、祐、沙羅)
白露や(闇抜けてきし)香をもてり・・夏魚
(竃猫、喚奈、香魚)
天地ふと(翳りて暗く)秋を病む・・美美
(織音、流水、嵐子)
●2点句
ゆく秋や(ながらえており)橋の上・・實
(夢為、せいこ)
天地ふと(がらんどうなる)秋を病む・倭子
(喚奈、夢為)
天地ふと(うごめくものや)秋を病む・展子
(祐、遊)
●1点句
ゆく秋や(托鉢二人)橋の上・・空木
(美美)
白波や(茫々の海)月明り・・竃猫
(空木)
夜半の虫(終りし恋を)思ひけり・・せいこ
(香魚)
名前: 爽魚 日付:9月27日(土)
3) 無 季
●9点句
潮曇り揚げ舟にある藻のしめり・・夏魚
(乙鳥、倭子、夢為、展子、空木、織音、流水、嵐子、美美)
人悼む舟のかたちに木を削り・・倭子
(竃猫、乙鳥、岬、喚奈、祐、香魚、遊、秋心、結子)
眠れぬ夜わが心象の船出する・・せいこ
(竃猫、葉月、岬、喚奈、香魚、倭子、えり、展子、結子)
●5点句
船溜り異国の匂ひ漂ふて・沙羅
(竃猫、爽魚、さよ、流水、せいこ)
波の果て船霊残る戦かな・・結子
(葉月、乙鳥、祐、沙羅、さよ)
船乗りの妻しゃぼんのにほひさせ・・秋心
(爽魚、香魚、展子、空木、流水)
憧れと怖れも少し船の旅・・實
(えり、空木、秋心、嵐子、美美)
●4点句
浮き舟や何ひとつ安らかならず・・空木
(葉月、夢為、さよ、せいこ)
山上の舟引き下ろせつむじ風・・夢為
(岬、祐、えり、織音)
さびさびと最上舟唄一人旅・・えり
(倭子、露草、遊、せいこ)
●3点句
豊漁に鴎の舞うや舟溜まり・・美美
(爽魚、沙羅、嵐子)
●2点句
帰農子や背にへばりつく船の音・・展子
(夏魚、露草)
しぶき受け舳先の像の処女(おとめ)かな・・祐
(喚奈、遊)
太笛や過去を引きずる現在形・・露草
(夏魚、結子)
凪の日の航跡沖へきらめけり・・葉月
(夢為、沙羅)
川面には舟の水脈のみ昼下がり・・爽魚
(露草、織音)
●1点句
諍いの時の氏神船のゆれ・・嵐子
(秋心)
迷ふ日々吾にも欲しや澪標・・香魚
(美美)
湾内をすべるヨットの客となる・・竃猫
(夏魚)
名前: 季幻 日付:9月27日(土)
紅葉も無季の句も多彩なものがありましたね。
蟲蝕の元の句を並べましょう。どう換骨奪胎したか比べて見ると。
虫鳴くや(向かひ合ひたる)寺の門
前田普羅
口紅の(玉虫色に)残暑かな 飯田蛇笏
あさがほの(おもひつめたる)花の数
松村蒼石
ゆく秋や(たまたま佇ちし)橋の上
久保田万太郎
縁側の(川のごとくに)月激つ 山口青邨
鐘の声(稀にきく世や)近松忌 水原秋桜子
白波や(うちひろがりて)月明り 高野素十
法師蝉(しみじみ)耳のうしろかな
川端茅舎
泣真似を(して十月の)草明り 長谷川双魚
白露や(鋼の如き)香をもてり 橋本多佳子
夜半の虫(溲瓶の音を)思ひけり
阿波野青畝
天地ふと(さかしまにあり)秋を病む
三橋鷹女
澄む水の(平面遠き)思いかな 永田耕衣
これらの句を借りて更に世界を拡げていけば、いい勉強をさせて貰った先人へのご恩返しにもなりますね。
このあたりも紅葉になりつつあります。今年の寒さは早いのでしょうか。
では近く07句会をまたおたのしみ下さい。お元気に。
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