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「 鎮魂の 」
発句 鎮魂の歌あるごとしせみ時雨 晩夏 結子
脇 碑に向く白きパラソル 三夏 岬
第三 名水の揃ふ茶房に安らぎて 葉月
4 窓辺にゆらりやじろべえ吊り 竈猫
5 満月を背負ひて走る高速路 倭子
6 松茸せり値携帯で聞く 季幻
7 山々は露の重さの中にあり 夢為
8 アラバスターのあの唇が欲し カンナ
9 ひとしずく妖精パックさあ出番 空木
10 熱き吐息に舞台暗転 倭子
11 濛々と砂塵に煙る星条旗 岬
12 諜報員に月の影凍つ 空木
13 胃薬のつもりで飲んだ風邪薬 岬
14 チワワはいつも何か問いたげ 倭子
15 斜交ひにみつめる眼モジリアニ 空木
16 本屋の隅に春の特集 葉月
17 ゆくりなく地酒に暮れる花の宿 岬
挙句 海市のごときうたたねの夢 季幻
2003年8月25日起首 9月15日満尾
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