2010年 映画館に行き ました!3月
 

3月26日・TOHOシネマズ宇都宮 2 
【22】マイレージ、マイライフ
あなたの“人生のスーツケース”詰め込みすぎていませんか?
現代人を取り巻く様々な問題をスマートに描き出すハートフル・ヒューマン・ス トーリー。リストラ宣告人として全米を飛び回り、煩わしい人間関係を回避して身軽で気ままな人生を送ってきた主人公が、2人の女性との出会いをきっかけ に、それまでの生き方や人とのつながりについて見つめ直していく姿を、シニカルな中にも優しい眼差しを込めて綴る。企業のリストラ対象者に解雇を通告する “リストラ宣告人”の仕事で年間322日間も出張しているライアン・ビンガム。自らの講演でも謳っている“バックパックに入らない人生の荷物はいっさい背 負わない”をモットーに人間関係も仕事もあっさりと淡泊にこなし、結婚願望も持たず家族とも距離を置いたまま、ただ1000万マイル達成することが目下の 人生目標となっていた。だがそんな彼も、2人の女性と出会ったことで人生の転機が訪れる。ひとりは、ライアンと同様に出張で飛び回っているキャリアウーマ ンのアレックス。同じ価値観を持つ彼女とはすぐに意気投合し、互いに割り切った関係を楽しむことに。もうひとりは、将来を有望視され入社してきた典型的現 代っ子の新人ナタリー。彼女は、ネット上で解雇通告を行い出張を廃止する、というライアンの立場を脅かす合理化案を提案、さらには彼女の教育係に当てられ てしまう。しかしライアンは、そんな彼女たちと接していくうち、これまでないがしろにしていた人との“つながり”の大切さに気付かされていく…
◆クールでドライだと自分で思い込んでいた主人公の心境が変化して いく様子が面白い。大人向けの大変上質なロマンス、ドラマ、コメディ。妹が結婚するのに新婚旅行資金がなく妹夫婦のパネルを持たされて各名所で写真を撮る ところが微笑ましかったです。アレックスに夫も子供もいて愕然とし失意での帰り1000万マイルに到達し、嬉しいけれど戸惑ってしまうライアン、この嬉し さを分かちあえる人がいない寂しさを味わってしまうくだりはグッときました。この映画、珍しく原題より邦題の方が内容にあってる気がしますね。
 


3月25日・MOVIX宇都宮3 

【21】花のあと
容疑者6人犯人2人。地獄と化した、地上の楽園。誰も信じて はいけない。何も見逃してはいけない。
架空の小藩"海坂藩"を舞台にした藤沢周平の短編時代小説を北川景子主演で映画 化。女でありながら剣の道を愛し、武士の家に生まれた女としての運命を受入れながらも、決して心の芯を曲げることなく凛として生きた一人の女性の姿を描 く。江戸時代、東北の小藩"海坂藩"。組頭・寺井甚左衛門の一人娘、以登は、男にも劣らぬ剣の使い手。ある日彼女は、下級武士ながら藩随一の剣士、江口孫 四郎と出会う。一度でいいから孫四郎と剣を交えてみたいとの想いが高まる以登。父はその願いを聞き入れ、竹刀での立ち合いが実現する。結果は完敗だった が、真摯に向き合ってくれた孫四郎に対し憧れ以上の感情が湧いていた。しかし、以登は婿を迎えなければならぬ身。すでに片桐才助という許嫁がいた。以登は 孫四郎への想いを静かに断ち切る。ところが数ヵ月後、孫四郎が大事なお役目で失態を演じ切腹したとの報せが届く。やがてそれは、藩の重臣・藤井勘解由によ る陰謀だったと知る以登だが…
◆見応えのある作品でした。北川景子の剣術や演技の部分は、色々云 われているけど、頑張ってるなぁ〜って思いました。彼女の目の演技は良かったです。凛とした武家の娘の雰囲気が出ていたと思います。時代劇として立ち居振 る舞いなど基本的な演技指導も徹底されていたと思います。障子の開け閉めや挨拶の仕方、昔の日本は畳に座った位置が定位置なので、障子や襖は立って開けて はいけないらしいですし、必ず座らなければならない。また挨拶も座ってしなければならないんですね。卑怯な相手に捨て身で挑む可憐な女剣士、派手さはない けどいい映画でした。いつの時代もお花見は風情があっていいですね〜
 

3月21日・フォーラム那須塩原 6 
【20】シャーロック・ホームズ
世界中の〔謎〕が、この男を待っていた。
世界一有名な私立探偵シャーロック・ホームズの活躍を、天才的な観察眼と推理力 はそのままに、ワイルドな武闘派として描いたミステリー・アドベンチャー。相棒のジョン・ワトソンと共に、殺人鬼の画策する巨大な陰謀の阻止へ挑む様がア クション満載で繰り広げられていく。出演はホームズ役に「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr、ワトソン役にのジュード・ロウ。19世紀末のロンド ン。若い女性が次々と不気味な儀式を思わせる手口で殺される連続殺人事件が発生。ロンドン警視庁も捜査に手こずる中、名探偵シャーロック・ホームズがこの 難事件解決に立ち上がる。はたして、持ち前の超人的な観察力や記憶力、推理力でたちまち犯人の居所を突き止めるのだった。だがその犯人、邪悪な黒魔術を操 るブラックウッド卿は、巨大な闇の力とのつながりをほのめかし、すぐ復活すると言い残して処刑される。するとやがて、ブラックウッドが本当に甦ったとの報 せが。そしてブラックウッドは、ある秘密組織の頂点に立ち、全世界を支配するという野望の実現へ暴走し始める。ホームズはその邪悪な陰謀を食い止めるべ く、相棒ジョン・ワトソンとの名コンビぶりを発揮しながら、ブラックウッドを追跡するのだが…
◆予告編の感じで少し違和感を感じていたんですが、それでもホーム ズの推理劇を期待して観に行ったのですが…そういう面では物足りなかったですね、謎解きというより、アクション映画と割り切って観たほうがいいと思いま す。舞台・映像は19世紀ロンドンを再現してて、背景描写は見事です。色々派手にドンパチやってて、お金かけてて凄いとは思いますが、シャーロック・ホー ムズというのならば知的な推理を披露する場面がもっとあってほしいなぁ〜ってのは、私のホームズへの思い込みなのかな〜、それでもロバート・ダウニーJr のアクション堪能!次のアイアンマン2続編への期待は高まりましたね(笑)
 

3月21日・フォーラム那須塩原 9 
【19】しあわせの隠れ場所
あなたの人生史上、最高の実話
一度はホームレスになるなど過酷な少年時代を過ごしながらも、ある家族との出会 いによって自らの才能を開花させ、ドラフト1巡目指名でNFLデビューを飾ったマイケル・オアー選手の感動の実話をサンドラ・ブロック主演で映画化。原作 はマイケル・ルイスのベストセラー・ノンフィクション『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』。共演はカントリー歌手のティム・マッグロウと 「僕らのミライへ逆回転」のクィントン・アーロン。監督は「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。 夫と娘、息子の4人で幸せに暮らす裕福な 白人家庭の夫人リー・アン。彼女はある凍てつくような真冬の夜、ひとり寂しくTシャツと短パンで歩いている巨漢の黒人少年に目を止め、声をかける。そし て、マイケルと名乗るその少年を放っておけなくなり、ひとまず自宅へ彼を招き入れることに。マイケルは父親の顔も知らずに育ち、母親とは引き離され、住む 場所や学校も転々とする劣悪な境遇に置かれていた。そんな彼に、はじめは憐れみだけを感じていたリー・アン。しかし、マイケルの瞳の中に輝きを見つけた彼 女は後見人になると決心、自分の部屋と教育の場を与え、改めて家族の一員としてマイケルを迎え入れるのだった。またリー・アンはある時、大柄でありながら 敏捷な肉体と仲間を危険から守る保護本能に秀でた心を持つマイケルにアメリカン・フットボールの才能を見出す。こうしてアメフトに取り組むマイケルはたち まちその能力を発揮し、一躍注目選手として成長していくのだが…
◆昨年の「シャッフル」がハズレだったし、サンドラ・ブロックっ て、それほど好きな女優ではなかったんですが、オスカーの主演女優賞獲ったってことで、映画の評判もよかったので、様子見程度の気持ちで観にいきました。 気が強く、どこか命令口調で、即断即決で猛進するリー・アンという女性。強い女であると同時に、愛情を持った母親であるということを、実にパワフルかつ軽 快に、それでいて包容力ある人間として演じている。本当に上手い!なるほどオスカー受賞頷けました。マイケル・オアというアメフト選手のことはまったく知 らず、この映画で初めてその存在を知ったんですが、底辺から這い上がったアメリカンドリーム。マイケルを養子として迎え入れ、惜しみない愛情を注いだ リー・アンとその家族の協力があってこそ。嘘の様な話だけれど、これは実際にあった話。本当に驚かされます。家族の優しさが、一人の人間を大きく包み込ん で、感動させてくれて、笑わせてくれて…観てよかった。すっごい温かい気持ちになれるヒューマンドラマです。「インビクタス」を見たときと同じ感覚です。 実話だからこそ、人間って捨てたもんじゃないとまざまざと感じますね。
 

3月14日・MOVIX宇都宮 6 
【18】ライアーゲーム   ザ・ファイナルステージ
ついに、すべてが明かされる。極限の騙し合い、勝つのは誰 だ。待望の最終章。
欲望にまみれたプレイヤーたちが極限の心理戦を繰り広げる恐ろしいゲームに巻き 込まれてしまったバカ正直な女子大生が、元天才詐欺師の助けを借りて難題をクリアしていく過程を描いた戸田恵梨香、松田翔太主演の人気TVドラマの劇場 版。準決勝までを勝ち上がってきたファイナリスト11名が、いよいよ優勝賞金50億円を懸けたファイナルステージに挑む。ライアーゲームの決勝戦は準決勝 までを勝ち残った精鋭11名によって争われる。そのゲームの名は“エデンの園ゲーム”。優勝賞金は50億円。そして、ゲームのテーマは"信じあう心"。プ レイヤーは赤、シルバー、ゴールドのリンゴいずれかに投票し、もし全員が赤を選べば全員にプラス1億円が入る。しかし、一人でも違う色を選べば、赤に投票 した者はマイナス1億円、赤以外に投票した者はプラス1億円となる。それを13回繰り返し、最終的な獲得賞金の多寡で勝者が決する仕組み。ナオは、全員が 13回とも赤に投票すれば一人13億円を手にできると主張、プレイヤーの結束を訴える。しかし、ファイナリストの中には最強の刺客"プレイヤーX"が潜ん でおり、百戦錬磨のプレイヤーたちがナオのバカ正直な訴えに素直に従うわけもなく…
◆テレビシリーズの最終回を映画館で見た、もしかしてこれって番組 改変期に最終回をドラマスペシャルとして放送するつもりだったのでは…構成的にCMのタイミングを意識したような作りになってたし。わざわざ映画にしなく てもとは思いますが、それが色んな事情?で劇場公開になったんでしょうね。テレビシリーズだって前回までの粗筋を軽く説明するのに、背景等の説明は皆無に 近い状態、前の晩にシーズン2の最終回を見て、そのまま映画館で見るのが一番いいパターンですね、まぁ色々書いちゃいましたが、内容は良く練り込まれてい たし、それなりに面白く、気がつけば夢中になってました。イライラしたり、ドキドキしたり、観終わったあとはぐったりでしたが、正にファイナルステージを 楽しめたと思います。最後は、大団円と言う感じでした。シリーズのラストしては無難に終われたのかなと思います。バレバレのキャスティングで、折角巧妙に 仕込んであったのに勿体無かったな〜ゲーム部分を除くと、最後のライアーゲームの真相については、かなり肩透かし…エピローグで最後に届く黒い封筒、あれ は、もうご愛嬌。
 

3月13日・シネスイッチ銀座1(初日舞台挨拶) / 3月14日・MOVIX宇都宮2 
【16】【17】時をかける少女
あなたに、会いにいく。記憶は消えても、この想いは消えな い。時を超えて、今、新たな物語がはじまる。
SF短編小説として生み出されてから45年間に渡って幾度となく映像化・映画化 され、時代と世代を超えて、多くの人々を魅了してきた名作「時をかける少女」筒井康隆の名作SFを、06年のアニメ版でヒロイン・紺野真琴の声を務めた仲 里依紗を主演に迎えて実写映画化した青春ファンタジー。最新作の主人公は、原作の主人公である芳山和子の娘・芳山あかり。今回は母・芳山和子に願いを託さ れたあかりが70年代にタイム・リープ。そこで、母の初恋の人を探す中で繰り広げる青春模様と切ない恋の行方を瑞々しいタッチで綴る。共演に中尾明慶、安 田成美。監督は、これが長編デビューの谷口正晃。母・芳山和子が薬学者として勤務する大学に無事合格し、あとは卒業を待つだけの高校3年生あかり。そんな ある日、和子が交通事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまう。一時的に意識を取り戻した和子は“過去に戻って深町一夫に会わなくては…”と必死に訴え、再び昏 睡状態に。あかりは母の願いを叶えるため、彼女が開発した薬を使って1972年4月にタイム・リープすることを決意する。ところが、あかりは1972年4 月と1974年2月を間違えて飛んでしまう、仕方なく、偶然出会った映画監督志望の大学生・涼太に手伝ってもらいながら"深町一夫"探しを始めるあかり だったが…
◆何と「時かけ映画祭」に続いて、まさかの初日舞台挨拶の抽選に当 選!13日に銀座で初日舞台挨拶見れました、しかも前から2列目!主要キャストがズラリ!仲里依紗さん前回とは衣装も異なり、違う雰囲気で、しかも至近距 離で何度も目が合ったような気がして、もードキドキしました。今回は上映後の挨拶でしたので、物語の余韻もあり、実に暖かいひとときでした。再び上京して きてよかった!翌日は地元・宇都宮で3回目の鑑賞は、過去2回がトークショーや舞台挨拶の関係で、端っこや前の方の席取りになってしまっていたので鑑賞に 最適なポジションをゲットし、じっくりと映画を堪能しました。さて、ここで映画の感想を…とにかく仲里依紗が文句なく抜群に良い。この映画の最大の見所は 彼女の演技が観られること。台詞へこめられた想い、色んな状況での仕草、喜怒哀楽の表現…すごく自然でリアル、ほんと上手いです、同世代の女優さんの中で はピカイチですね。ズルいほど愛らしく"芳山あかり"になりきってました。ストーリも綿密にしっかりと作られていて、最後は原田知世版「時をかける少女」 や「バタフライエフェクト」のように、お互い知らずにすれ違う、そんな切ないラストなのかなぁなんて思っていたら…作り手はその上を行く切ない物語を用意 してくれていました。過去は絶対に変えてはいけないということへの葛藤、唯一残された映画のフィルムを見ながら記憶を消されたあかりが涙を流す。「記憶は 消えても、この想いは消えない」この映画のテーマです。『未来の桜を見る君へ』のメッセージから、ラストの桜並木を歩いていくシーンは胸がしめつけられる ほど切ないけど、記憶は消えても、想いは消えていないあかりが明日に向かって生きる元気さが伝わってきてそこで涙止まらなくなりました。娘あかりの"時を かける少女"は、ラベンダーではなく桜がキーワードのシリーズ最高傑作です、笑えて楽しいシーンもいっぱい、でも切なく、でも元気になれる良質の一本で す。