★ミレニアムの年の最後に★
〜キミに言っておきたいこと〜
キミって誰だと言われそうだ。 でも競馬フリークなら大体想像がつくと思う。 余りにも見事な幕切れに舌を巻いたよ。 それまではちょっと侮ってた。ホントにキミがその勝鞍ほどの名馬なのかと。 昨年で引退してしまった名馬と言われる彼等と比べてみたり、 本当に強くて速くて、速過ぎて天国へ駆け抜けて行ってしまった あいつのことなんかが、いつも頭にあって、一緒に走って勝ってこそ 初めてミレニアムを、平成を代表する名馬になれるんだぞ! なんて正直考えていた。 でも、それは大変な間違いであることに先日気がついたよ。 今年の8レースめ。このことはまた後で書くよ。 今年は序盤からトバして、好調だった前半戦。 ライバルと言われたナリタトップロードとはじりじりと 差を広げて行ったね。まるで昨年の菊花賞の負けなんてウソだ!と 言わんばかりのその脚色。それでもキミへの評価は結構辛口だった。 夏をのんびりと過ごして秋G1戦線へ帰ってきたキミは 今思えば‘恐ろしい馬’になっていたんだなぁ。 ただそれをみんなが気付かず、相変わらず過去の馬達の影の中に キミを見ようとしていた。 「一緒(のレース)で(勝た)なければ認めない」 どうしてフリークって過去に拘るんだろうなと思うけれど それが競馬を嗜んできたことの証というものなのだろう。 そう解釈して大目に見てくれ。(苦笑) キミの強さを認めたくない気持ちと やっぱり絶対強いんだろうなという想いが交錯し始めたのは 魔物が取り仕切っていると言われる‘あのレース’で ジンクスを打ちのめして勝利した時。 今までの(ジンクス)は何だったんだ!と少し呆然となった。 魔物に呑み込まれるものが結局弱いということに他ならなかった。 魔物なんて本当はいなくて、自分の運命に負けていたのに過ぎなかったのかも? とさえ感じた。それくれいあっけなく勝利したから、 そんな強さが却って反感を買ったのだろうか? 競馬雀や予想子達は、やっぱり過去の名馬を引き合いに出して キミを腐すことを忘れてはいなかった。 私はそんな彼等が書いたものに目を通しながら 「でも強いんだよ」とつぶやいた。 ジンクスに呑みこまれず、呑みこんだ。 その強さを偶然という言葉で片付けるには失礼すぎやしないか。 ましてや距離も選ばず、中長距離の両方のレースで 堂々の強さを発揮してきたキミを… JCも圧勝だった。下馬評通りだった。 春の天皇賞を勝った後に竜二(和田騎手)が言ったあの言葉が 真実味を帯びてきた。 「今年は一度も負けない」と。 G14連勝。残るは20世紀を締めくくる有馬記念だけ―― 最強の称号は既にキミのものになってはずだが、 それでも尚喧しいフリークの声は相変わらずおせっかいな見解を投げつけた。 ――走り過ぎ、1レース多かった。 そうかも知れない。と納得できる要素もある。 いつもキミの後ろに影のようにぴったりくっついて離れない あの馬との差が段々と縮まってきている… でも、キミは多分勝つだろう。 これまでジンクスをなぎ倒してきたのだから―― そしてあの日―― ミレニアムの年のラストを飾るはずのレースは序盤波乱の展開を見せた。 逃げるだろうと予想されたホットシークレットがスタートを失敗。 うちが荒れていたのか不穏な動きを見せたマチカネキンノホシの影響で 割りを食った格好のステイゴールドは、鞍上の浩輝クン(後藤騎手)が 「もう少しで落馬しそうだった」とコメントするほどの不利を受けた。 ドタバタした展開は見た目にもはっきり見て取れた。 最初のコーナーで挟まれたオペラオーは 浩輝クンが騎乗するステイゴールドと並走し 後ろから3番手くらいの位置に。 位置取りはよくなかった。「荒れてボコボコ」(岡部評)と言われた 内を中盤になっても相変わらず走り続ける。 行き場がない、後方待機でチャンスに賭けるしかない―― そう腹をくくったと竜二がレース後にコメントしていた。 鼻を切っているのはジョービッグバンとゴーイングスズカ その後ろにマチカネキンノホシとアメリカンボス。 予想された展開とは違うレースに観衆の反応もにぶい。 重苦しい空気が流れたまま3角に飛び込んで行く馬群。 ダイワテキサスが仕掛けてくる。外に振り出し4角では先頭に。 直線で尚もしぶとく伸ばしている。 その横をメイショウドトウが外からかぶせて並び、 離そうかというラストの数秒。 まだ、まだオペラオーは来ない。歓声が起こらない、湧かない。 ウソだろう?!という空気が依然として流れ続けて 観客からも実況席からも彼の姿が見えない。――そんなところに居たのだ。 「そんなところに居るなよ!」――声無き声が聞こえてくるようだった。 外へ出していては間に合わないし、出られない!!! 竜二が進路を探りながら微移動を謀る。ステッキさえ入れられない状況で! 「嗚呼、負ける。不沈艦が沈む…」と誰もが思ったその時―― キミはそこしかないという馬群の中に ぽっかりと空いた王様の道を見つけた 誰に教えられるともなくそこを突き進むのは キミの使命、天命 背中にまたがる相棒に「落ちるなよ」と一言 断りを入れたのか、入れなかったのかはわからない 走ることが大好きなんだろ? 9月に南半球で開催されたオリンピックのマラソンで 金メダルを胸にかけて笑ったあの女性のように キミの相棒はただただキミの凄さに憑かれたかように キミの背中から降りてきて 周囲の人と言葉らしい言葉すら交わさず 興奮に打ち震えていたという その時全てがわかったのだろう ただただキミが強くてここまで来れたということを そして彼はキミに感謝していることだろう いや、誰もがきっと感謝している 20世紀の節目である年に キミという素晴らしい馬に出逢えたことを… 今改めて贈るよ。最高の称号を! 「競馬界の王様!オペラ王!」 キミが20世紀を代表するスーパーホースであることを もう誰も疑う者はいない―― あぁ、書いている間にあのシーンが甦ってきて どっぷりしてしまいそう。単純!>自分、苦笑。 最後に競馬母子(の娘)からの暴言を(笑)―― 何や、和田。あんなんやったら誰が騎乗っても勝てるわ。 馬がええんやん!ママが騎乗っても勝てるかも!(爆) いくらなんでも私が騎乗れるとは思ってはいませんが(汗) ホンマにそれなりのジョッキーやったら誰が騎乗っても勝てるかも。 ゴメン!>竜二。(苦笑) それにしても何度挑戦しても2着のメイショウドトウは めっちゃ腹立つやろなとゆーか、 安田騎手は「もう一緒に走りたくない!」とのたもーたそうな。 そんなことを言わずに21世紀も同じステージで戦って欲しい。 ファンはみんなそれを願っているぞ!>メイショウドトウ&安田騎手 今年もあと3日と少し、21世紀も競馬を追っかけるぞ〜! よろしければみなさまもお付き合いください。