
〇 自動車の定義
自動車とは原動機を装備し、陸上を人や荷物を運搬する車のことで、軌道車のごとく軌条を、又トロリー・バスのごとく架線を用いるものは含まない。しかし、牽引車によって牽引される車、例えばトレーラー・トラック、あるいはトレーラ・バスは含まれる。
なお道路交通法は上記の自動車を更に限定して次のように定義している。
自動車とは、原動機を用い、且つ、レール又は架線によらないで運転する車であって、原動機付き自転車以外のものを言う。
〇 消防自動車
消防自動車としては、おおむね次のことを備えていなければならない。
@ 高出力で連続運転が出来ること。
A 常に始動性や出足がよいこと。
B 十分な暖機運転をしなくても、高出力の運転が可能であること。
消防車用エンジンには、次のような改良が加えられている。
ア、 シリンダーの磨耗を防止するため、潤滑油の温度の上昇を防ぐオイル冷却器の(オイルクーラー)の取付け。
イ、 一部寒冷地では、オイル・ヒーターを取付けている。
なお、前記のガバナー、オイル・クーラーを取り付けたことは、従来のトラック用エンジンの弱点であっ た破損原因を究明し、改良したものである。
更に、これらの事項を完備したのち、約8時間の耐久検定試験を受けて級別が決定される。
また、ディーゼル・エンジンにはオイル・スピード・ガバナーを取り付けている。
〇回転制御器(ガバナー)とは、消防ポンプ自動車には、それぞれ最高回転数が定められている。この限界を超える回転で使用した場合は、著しくエンジンを消耗して破損させる危険性がある。この最高回転を安全回転に抑制するのがガバナーと呼ばれるものである。
〇潤滑油冷却器(オイル・クーラー)とは、エンジンの潤滑油を冷却するものである。消防ポンプ自動車が放水のため長時間エンジンに過負荷回転を与えると、クランクケース内のオイル温度が著しく上昇する。
このオイル温度が上昇すると粘性が減じ、ピストンリング及びメタル部分の焼き付けを起こす原因となり、時にはエンジンを大破することがある。これを防止するため、エンジン・オイルを冷却する水冷式のものと、ラジエター前面にラジエターと同様な構造の冷却器を置きファンにより冷却する空冷式のものとがある。
水冷式オイル・クーラーの構造は、おおむね次のようになっている。
(1) 外筒(ケース)
(2) 細管(パイプ)
(3) 左右側蓋
又、エンジンのオイルパン内に組み込まれた型式のものもある。
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