yukoの呟き



なくすものは何もない。
なにも持ってはいない。
 家も、友達も、恋人も、自分の体でさえも・・・・・・。
最初からなかったわけじゃない。
気が付いたら、もう何もなかったんだ。
自分の心でさえも・・・・・・。
これまでどうやって生きてきたのか、
これまで何をしてきたのか、
何もわからない。
思い出せない。
記憶も・・・・・・ない。
これからどうやっていきていくのか、
自分でさえもわからない。

でも大丈夫・・・・・・。
こうして人と紛れてしまえば、
誰も僕に気づかない。
時間だけが、過ぎていくんだ。
止まることのない時間だけが・・・・・・。

なくすものは何もない。
なにも持ってはいない。
なにかをこの街で見つけられたなら、
その時に僕は、
初めて生きていくんじゃないかと、
思っている。

なくしてはいけないものが
みつかったときに――――
生きる喜びを見つける・・・・・・。



やすらぎ・・・・・(ある人に捧ぐ詩・・・)

ここは誰にも邪魔されない。
僕しか来れないこの場所で、
みんなとともに生き続ける・・・・・。

目を閉じて。
木の声をきこう。
風の声をきこう。
二つが重なった森の声をきこう。

心がだんだん落ち着いてくる。
自分が何かを考える・・・・・。

耳をすまして。
鳥の歌声をきこう。
川の流れる音をきこう。
川の果てにある滝の音をきこう。

心が豊かになってくる。
自分の存在の意味に気づく・・・・・。

目を閉じて。
耳をすまして。
新しい歌声をきこう。

きっと優しくなれるから・・・・・。

手を触れて。
花たちの生命(いのち)を感じよう。

孤独(ひとり)じゃないってわかるから。

自分の足で歩きつづけて。
太陽の光をいっぱい浴びよう。

自分が輝いて見えるから。

手を触れて。
自分の足で歩きつづけて。
人に邪魔されない自分の場所を探そう。

みんな受け入れてくれるから・・・・・。

孤独(ひとり)が寂しくなったなら。
森に行こう。
そして生命(いのち)を感じよう。

自分を認めてくれる場所があるから。

そこには永遠のやすらぎがあるから・・・・・。



恋愛

私には好きな人がいて、
気にかけることが楽しくて、
毎日毎日嬉しかった・・・・・・。

私には愛してる人がいて、
考えるだけで幸せで、
毎日毎日喜んだ・・・・・・。

気がつけば、
楽しいことは続かなくなり、
不安なことが多くなる。
不満なことが多くなる。

距離が離れていたのなら、
いっそう不安はつのってく・・・・・・。

気がついた時にはおそかったけど、
心の距離は離れていなかったのにね・・・・・・。

私には好きだった人がいて、
気にかけるだけで不安で、
毎日毎日苦しかった・・・・・・。

私には愛していた人がいて、
考えるだけで不満がつのり、
毎日毎日つらかった・・・・・・。

気がつけば、
二人は離れていて、
お互いに悲しくなっていた・・・・・・。
お互いに寂しくなっていた・・・・・・。

溝はだんだん深まって、
埋まることはもうなかった。
埋めることはできなくなっていた・・・・・・。

だけど私は繰り返す。
恋愛をするたび繰り返す。
もうしないという言葉を繰り返す・・・・・・。


別れのとき・・・・・

疲れたの。
気が付いたら、周りにはだれもいなくて。
私一人だったの。
怖いって叫んでるのに、
誰も気づいてくれなくて、
寂しかったの。
どうすればいいのって聞いているのに、
誰も答えてくれなくて、
悲しかったの。

いつの間にか、
私は暗闇に突き落とされていて、
帰ってこれなくなっていて、
でも誰も私にきづかない。
存在を・・・・・否定されたの。

ここにいていいのって叫んでるのに、
誰もが私を無視していて、
つらかったの。
どうして一人にするのって言ってるのに、
誰もわかってくれなくて、
もう聞くのも・・・・・疲れてしまったの。

さようならって言えたなら、
気持ちが軽くなるのに・・・・・・。



泣いても戻ってくるはずのない手を、
離してしまった・・・・・。
離したくなかったはずなのに、
離してしまった・・・・・。
内心、喜んでいるのかもしれない・・・・・。
内心、憎んでいるのかもしれない・・・・・。

なんのために手を離した?
生きるため?
生きていくため?

この手を離した理由には、
誰にも知られたくない理由があるのか、
話そうとはしなかった・・・・・。

一度は離した手を、
自力でつかみ直した時には、
もう時間が経ちすぎていたね・・・・・。

幸せになるには遅すぎた時間だったのかもしれない・・・・・。
でも幸せが遅く、
まだ来てないということは、
不幸はあのときで終わってしまったということだ・・・・・。

この手を次に誰がつかむのか、
それは誰にもわからないこと。
この手を次に誰が離すのか、
それは誰にもわからないこと。

離した時は早すぎて、
つかんだ時は遅かった・・・・・。

どうしてなのか・・・・・・?
考えてはみたけれど・・・・・・。

気がつけば・・・・・・。

僕はもう・・・・・。
新しい手をつかんでいた・・・・・・。



素直になれなくて・・・・・

ごめんねって言わなきゃいけないのに、
何度も言おうって思ってるのに、
いつしか言葉はかき消され、
彼女は悲しい目で私を見てる。
その視線がつきささり、
私は何も言えなくなっていた・・・・・。

心のどこかで次こそは!って思ってるのに、
彼女はずっと悲しい目で私を見てる。
その視線に私の心は痛くなり、
余計に言葉はかき消され、
自分が悪いとわかっているのに、
彼女を無視してしまっていた・・・・・。

ごめんね・・・・・。

理由(わけ)なんてつけなくても、
この一言で私の思いは伝わるのに、
私はなぜか言葉につまる。

いろんなことが頭の中をかけめぐる。
ごめんねって言うだけなのに・・・・・。

言う決心をしたときには、
時間があまりに経ちすぎて、
すでに彼女はいなくなり、
私はわかっていたはずなのに、
寂しさと後悔にさいなまれている。
あの時ごめんねって言っていればと、
ずっと私の心に引っかかっている。

もしあのときごめんねって言ってたら、
今でも仲良くしていたかもしれないのに・・・・・。
彼女は笑って、
 いいよ。気にしないで。私こそごめんね。
って言ってくれたかもしれないのに・・・・・。
あまりのバカさ加減にあきれながら、
私は涙を流して笑っていた。
ずっと笑っていた・・・・・。

そして私は彼女の視線がつきささったまま、
ずっと後悔している・・・・・。
心の中でごめんねって言い続けている・・・・・。

何度彼女にごめんねって言っても、
二度と返事は返ってこない。

ごめんねって言わなきゃいけなかったのに、
彼女はいつしかいなくなり、
悲しいあの目で私を見てる。
ずっとあの目で私を見てる・・・・・。

私の心に彼女の視線がつきささったまま、
私は一生謝り続ける・・・・・。
ぬぐうことのできない後悔とともに―――。


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