恐怖のキャンプ体験
この物語は、作者である宇都宮市出身のTさんが実際に体験したノンフィクションです。良い子の皆さんは絶対に真似しないでください。(HP管理者)
1999年8月17日。私たちキャンプ体験団は、大雨によるキャンプ事故でいやなニュースが流れているにもかかわらず実行することになった。キャンプに関する知識が全くない7人は一抹の不安を残しながらも「とりあえず現地へ」を合い言葉にJR中央線・西八王子駅を午前10時30分に出発した。食材を買うためのスーパーを目指し、青梅方面へ車を走らせた。そして、迷いながらも何とかスーパーに到着。しかし、そこで重大なことに気づく。私たちは何を作るかを全然決めていなかったのだ。7人で店内をうろうろ。約1時間もかかった。
結局、メインはきのこがたっぷり入った定番のカレーライス。それと豚汁、デザートとしてフルーツヨーグルトに決定!(変な組み合わせだが…。)「いざ、出発!」と思ってもどこに行くか決まっていない。地図を見ながら、奥多摩方面にしようかそれとも檜原方面にしようかなど考えた結果、檜原村へ向かうことにした。何件かキャンプ場をあたってみて、私たちは"檜原ウッディハウス村"を選んだ。ここの管理事務所は周辺の森と良く調和したきれいな建物だ。ここに着いたのは午後4時。時間にも心にも余裕がなく、さっそくテントを組み立てる。説明書付きとはいえ、専門用語が多くて???それでもなんとか1時間かけてテント完成。うれしさを感じる間もなく、気づけば夕食を作る時間。「え、?遊んでもないのにもう夕食つくるの?」というわけで少しのあいだ川に入って休息。つかの間の癒しだった。さて、夕食づくり。料理班と炭火班に分かれて開始!
炭火っていったて軍手がないじゃん。と嘆く炭火班。料理班は、材料を切り終わり炒めようとしたら、油がないことに気づく。さらに煮込む時には水が足りないことが判明。お菓子はちゃっかり買っているのに肝心なものがぬけていた…。仕方がないので、豚肉の脂を使って炒める。水は水道の水を使うことにしたが、その水がどう見ても白く濁っている。いくら煮立たせるとはいえ、不安な私たちは管理人さんに聞きに行った。しかし、どうやらこの濁りがこの辺では普通らしかった。都会の水道水に慣れた私たちにとってはちょっとした驚きだった。ふたたび炭火班は・・・。いまだ炭と格闘中。作戦を練る炭火班。キッチンペーパー、なぜか分からないがトランクに眠っていたタウンページを燃やしてみる。しかし残るのは灰と敗北感だけ。結局、隣でキャンプをしている親子に着火剤をもらうことにした。これで一気にスピードアップ!完成!!と時計を見るとすでに午後9時を過ぎているではないか!みんなお皿に盛られるやいなや黙々と食べ続けた。やっぱりキャンプ場で作るカレーはおいしい。シャワーを浴びたいけど、管理人さんが帰ってしまったため、べとべとしたまま寝るしかなかった。疲れてぐったりした私たちはすぐ夢の中へ…。
失敗だらけだったけど何とか無事キャンプ終了。「足りなければ買えばいいや」というのはキャンプ、とくに山奥では通用しないらしい。とりあえず、多めに持って行けば困ることも少ないはず。油とか水とか当たり前のものを案外見落としがちだった。事前の計画の大切さを実感。…でも足りなくて、「どうしたら炭火に火がつくかな?」とか「油の代わりに脂を使おう。」とかテントをああでもないこうでもないといいながら組み立てるのもキャンプの楽しさかもしれない。
