負けた(泣)


夜勤のとき年寄りは夕方6時頃夕食を食べるが
我々職員はある程度落ち着いてから年寄りの消灯後
ゆっくりおそい夕食を摂ることになる

最近夜中にでてくるじ〜さんがいる
俺らが与える食べ物を目当てに出てきていたのだが
あげても切りがないので沢山はあげないということになった
それでも彼は出てくるのだ

夜勤者が食べる夕食をキラキラした眼差しで見つめる彼
あまり見つめられるとこちらも食べにくい
後ろを向いて食べる寮母 部屋の奥に引っ込んでしまう先輩
とうとう食べるのが遅い俺だけが残り彼の眼差しは
俺へと向けられるようになった

若い女の子の視線なら耐えられるに・・・(ボソッ)

見ていられなくてのこりの弁当を彼にあげてしまった
完全に俺の負けである
彼は満足そうに俺の弁当を米粒残さず喰ってくれたのだった
ああ、負けたぜ じいさんよ〜(泣)

次の話

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