翌朝、辺りは少し不気味な空気に包まれていた。
「むぅ、これは……」
一番早く起きたマイゴは首を捻った。以前解読した黒霧の書の内容とほとんど一致していたのだ。その内容とはこうだ。

<黒き門開きし半月後
 世界より光消え去り
 邪悪なるもの蘇らん>

今、雲一つない空に太陽が輝いているというのに、その光は地上には届かず、ただ闇が支配している。そして、シュウが黒い霧を通ってこの世界に来て、この日でちょうど半月になるのだ(テレファスを四日間頑張っていた)。
「一体何が起ころうというのだ。」
マイゴが考えていると、他の連中が起きてきた。
「ねぇ、何が起こってるの?」
「おいっ、なんだよこれは!?」
「おいっ、あんただれだ!?」
リリィ、カムロ、シュウがそれぞれ喚きたてる。
「分からん。だがこれだけは確かじゃ。何かが…何か大変な事が起ころうとしておる……」
マイゴは言う。シュウの発言は完全に無視された(寝起き最悪なだけ)。四人は呆然と立ち尽くしていた。


不意に世界は光を取り戻した。いつもと何ら変わりない朝がやってきたのだ。
「一体なんだったの?」
とはリリィ、
「分からぬ。だが気をつけろ、何が起こっていても不思議ではない。それに……いや、なんでもない。それよりも早いとこミズリカのわしの家へ行こう。何か分かるかもしれん。」
一同は頷き、いそいそと支度を済ませ、ミズリカへと歩き始めた。


少しして、カムロは前方に奇妙な影を見つけた。
「おい、あそこになんか変な生き物がいるぞ。」
「えっ、どこ?お兄ちゃん、見えないよ。」
それもそのはず、カムロの視力は5.0、2キロ先にその姿を捉えていたのだ。
「行ってみようぜ!」
「あっ、待ってよー。」
カムロとリリィは走り出した。
「待て、二人とも、アレは………」
しかしマイゴの制止虚しく二人は行ってしまった。
「追った方がいいようだな。」
シュウは二人の後を追う。
「やれやれ。」
とマイゴも続く。