突然どこからともなく<めかにかる>な声が聞こえてきた。
「誰だ、てめえは!?」
シュウはキツイ口調で尋ねた。
「私は MA347612890 GT40785791 32R24マルマルZ 17924398 TZR二千モジュラー誘爆タイプ 452963752391 MQTOゴールドランチシステムGLS搭載自己判断型タイプ ダブルオー・スリーセブン 293165734285 YGNKTIO1200 YMCA4126 PPPKG53ノーマッド と申します。この国の宰相です。」
<めかにかるぼいす>の主は答えた。たまらずリリィが怒鳴った。
「なにそれ、名前?MAどーたらって。そんな自己紹介されても分かるわけないじゃない!」
しかし、
「なに?MA3……G53ノーマッドだと?」
「へぇ、あんたが噂のMA3……G53ノーマッドか。」
「のう、MA3……G53ノーマッドとやら。城に入れて欲しいのじゃが。」
…リリィは三人の非常識な記憶力に唖然とするしかなかった。
「ご用件をどうぞ。」
<めかにかるぼいす>は応える。
「マイゴが来たと王に伝えてくれんかの。それでわかるはずじゃ。」
クルツの王は年をとりすぎたゆえに、宰相ノーマッドを使っていた。現役時代のカリスマ性が、形だけでも彼を王座にひきとめたのだ。
「しばし、お待ちを。」

…………………

「絶対に入れるな、とのことです。」
…途端に自信に満ちたマイゴの顔が驚愕に歪んでいく。
「なんと!?まさかまだあんなことを根に持っているのか!?くそっ、もっと器の大きい人間だと思っていたわい!」
「お、おいじーさん。王サマと知り合いなのもビックリだが…一体なにやったんだ?」
カムロは思わず口をはさむ。
「今はそんなこと言ってる場合ではない。作戦の練り直しだ。そうでしょう、マイゴ?」
とシュウ。