そう、あれは激しい嵐の日の出来事だった。とある兄弟が、
「ええぃ!このケーキは俺のものだ!」
「何を言うか!これは俺のだ!」
てなやりとりを幾度となく繰り返し、ついに母親推参!超溺愛されていた兄がケーキを得ることになった。
その二年後に兄は家出。その二年間兄弟は一言も言葉を交わさなかった。
「あんなに仲の良かった兄弟が。」とよく言われたものだ。
……………そして現在に至る。
「……というわけじゃ。分かったか?」
「いや、分からん。」
「今の話でなにを分かれと?」
「ホントホント、全く意味分からないわ。」
シュウ、カムロ、リリィはそれぞれぼやく。
「まったく、鈍い奴らじゃのう。その兄弟の兄というのがわしじゃ。」
「………え゛え゛〜」
マイゴの発言に対し、少しの沈黙の後三人は絶叫した。
「うそだろ?おい!」
「変な冗談はやめてよね。」
「フォフォフォ、どうじゃ、驚いたじゃろう。当然ウソじゃ。」
「メルトッ!!」
シュウの魔法が炸裂した。
マイゴ達はとりあえず宿を探していた。
その間シュウは考え事をしていて役に立たなかったのだが………。
(確かにさっき、メルトは発動した。メルトやキュア、さばいばる魔法にあって、)
リリィのキュアも完璧と言えないまでも成功していた。
(マッシュにない共通点とは……)
シュウは思い出していた。
メルトら自然を利用する魔法は昔から変わることなく伝えられてきた、いわば古の魔法と言っても差し支えないことを。
(だがだからと言ってなんなのだ?この事態と何か関係があるとでもいうのか?)