とりあえずシュウ達一行は場所が確定しているデュークなる者の住む猟師小屋に行くことにした。
街を出てから歩くこと2時間、カムロは前方に小屋らしき物と無数の影を捉えた。
「またかよ。」
カムロが呟く。
「魔獣か、急ぐぞ!」
言ってシュウは駆け出す。リリィとカムロもその後に続く。
猟師小屋の前では一人の剣士が魔獣と対峙していた。
「ちぃ、なんだよこいつらは!」
剣士はそう吐き捨てると、腰にさした真紅の剣に手を掛け、魔獣の真っ只中に飛び込み、
「紅蓮!!!」
次の瞬間には魔獣は炎に包まれ、一瞬にして灰になる…はずだった。
「ば、馬鹿な……」
剣士は驚愕を隠せないでいる。
無理もない。幾多もの強者を一撃のもとに葬ってきた必殺の技が魔獣には全く通用しないのだ。
そこにシュウが到着する。
「あ、あんたは?」
剣士が尋ねる。
「説明は後だ!………レイッ!!!!」
シュウが叫ぶと、幾条もの光の帯が魔獣の腹を、頭を貫き、戦場を駆け抜けた。例の本でシュウが習得した魔法の中で最高レベルの魔法である。
魔獣は一瞬にして息絶えた。
「まあ、こんなものか。」
シュウは新魔法の威力にわりと満足している様子。
剣士は何が起こったのか分からず、ただ呆然としている。
そこにカムロとリリィが追い付いてくる。
「速過ぎるよ〜、シュウ〜。」
「まったくだぜ。………お、おい、これは一体……?」
カムロはその場の状況を見てシュウに尋ねる。
「ああ、俺がやった。おい、そこのお前!この辺に住んでいるデュークって奴を知らないか?」
「あ、ああ、デュークは俺だが………」
シュウの問に対し剣士…デュークは答えた。