シュウが駆けつけたとき、青紫の剣の男は消えた後だった。
「ルーク!おまえルークだろ!?」
シュウは呼びかける。
(シュウ!?無事だったのか!)
「…いや、ちょっと違うね。リュークだ。」
ルークはそんな答えをする。
「俺がお前を間違えるわけないだろ。無事だったんだな。ルーク、さっきのもう一人の奴は誰なんだ?」
「知らねえよ!」
これはルークの正直な感想だった。
「そうか、だがまあ会えて良かった。捜したぞ。」
「悪い、本当にルークなんて知らないんだ。他をあたってくれ。」
そう言うと、ルークは歩き出してしまう。シュウは慌てて追って、
「おい!ルーク!」
「悪いな。」
ルークは風に乗って消えてしまう(魔導の力でひとっ跳び)。
その頃になってやっとリリィ達が追い着いてきた。
「まったく…シュウったら…毎回…一人で…行っちゃうんだから。」
ちょっと息切れが目立つ。
「二人とも消えちまったな。どうだった?」
とカムロ。
「一人とは接触できた。あいつはルークだ。どういう事情かは知らんが今は会いたくない様だったがな。」
「でも結局どっか行っちゃったんなら、なにも進展してないんじゃない?」
リリィが残念そうに言う。しかしシュウは
「そうでもない。こんな事もあろうかと、あいつ、ルークに魔法<マーキング>を掛けておいた。あいつの居場所はわかる。しばらくしたらまた会ってみよう。」
「しばらくって…爺さんの様子じゃ、あんまし時間も無いみたいじゃなかったか?」
カムロが口をはさんだ。
「そうよ。今ルークさんはどこにいるの?」
「今は…ラキスにいるようだな。」
シュウもカムロやリリィと行動を共にして何日か経つ。ラキスの場所くらい聞いていた。
「ラキスだって!?」
「シュウ、行きましょうよ!」
「だが、まだ早いんじゃないか?」
騒ぐ二人に対して、シュウはルークの事情を優先させたいようだ。
「なに言ってんだ!リューク、いやルークだったか、奴が一連の騒動と関係している可能性が高いんだろ?なんかあってからじゃ遅いんだ!」
「そこまで急ぐ事態とは思えんが。」
「可能性はあるんでしょ!?」
二人はシュウに反論を許さない。
「ふぅ…まぁそうだな、心配だろうな。仕方ない。ルークには悪いがすぐ向かうとするか。」