………てなわけで、夜も明けかけた頃になってようやく火はおさまった。
結局、シュウとルークはリリィのハリセンなよって気絶。村人の手により無事鎮火された。
「全く面目ない。」
二人は同時に謝る。そこに、
「あっ、ルーク〜」
駆け寄ってくる一人の少女が。当のルークはというと…
(あの火災の状態からすると、先頭開始に前後して火をつけられたと見ていいだろ?おかしい。そんな暇は与えなかったはずだ。)
考え事をしていた。
「?…ルーク?」
ルルは『?マーク』を頭に浮かべて、ルークの顔をのぞき込む。
(こっちから先に奴らを見つけたハズだから戦闘に入ってからだよな。まずは突っ込んでって……視界の端で横から何か飛んできたから弾いて……弾い…て?)
「ぬわぁぁんてこったい!!」
「ひゃあっ!」
ルルはちょっと、いや、かなりびっくり。
「…何をやっているんだ、あいつら?」
「さあ…」
と、シュウとリリィ。
傍目には、ルーク達が理解不能な遊びをしてる様にしか見えない。
「どうしたの、ルーク?おなか痛いの?」
ルルは恐る恐る聞く。
「いや、ちょっと自責というか反省というか…驚かせた、悪い。」
ちょっぴり落ち込んでいるのを見て取ると、
「ふふふ〜、じゃあね、ルルがココロノササエになってあげる〜。」
「十年早ぇよ。」
ルークは微笑む。
「むっ、やるわね、ルル…」
「あれがお前の言ってた妹か、リリィ。」
「うん。まったく世間も狭いわよね〜。」
シュウは、
「おい、ルーク。もうういいだろ。事情を説明してくれ。」
…ルークとルルの会話に耐えきれなかったのもある。
「まだそっちの事情だって聞いてないのにその態度かよ!?まあ、いつもの事か…」
ルークは応える。
「今、この子の家に居候しててな、そこ行こうぜ。話はそこで…」
「私の家よ!」
なんでかリリィはよく怒鳴る。
「…さっきから目についていたんだが…誰だこいつ?」
「むっかあ。リリィよ、リリィ!ルルのお姉様よ!」
「ああ、あんたが『あの』リリィだったのか。噂は結構聞いて…いや、失礼だったかな。」
「…くっ!?」
シュウが何やら聞きたげな目でリリィをみると、リリィは冷や汗をかいていた。ので聞かなかった事にした。

「それと…」
歩きながらルークは続ける。
「ここじゃ俺、リュークって事にしちまったからな、一応人前じゃ合わせてくれ」
「その割にはその子はさっきからルークと呼んでるようだが」
「ん?これはとくべ…五月蝿ぇ、放っとけ!」
「えへへ〜、とくべつだもんねー」
「あぁはいはいお熱いことで…当てられちゃうわ、もう」
なんかそこだけ違う世界に見えた。