カリフォルニア・Stomp

   −キャデラック、黒、フルサイズ−

      サンフランシスコ、入国審査と通関を済ませ、レンタカーのカウンターへ
     「ハーイ」
     「ハーイ、っと予約してあるんだけど」
     「お、これだな、あるある、お客さん、キャデラックのフルサイズ」
     「えー!フルサイズ?」
     「そう、フルサイズ、何か問題あるかな?」
      (いやあ、フルサイズの車なんて乗ったことねえもんなあ・・)
     「それとも他の車にするかい、何が良いね?」
      (何が良いっつったって分からねえなあ、どうしよう、ま、いいか)
     「うん、いいわ、それで」
     「そうだろう、こいつは良い車さ」

      駐車場までは大型バスで送ってくれる、バスを降りると待っていたのは
      フルサイズ、キャデラック、色は黒
      (えー、まじかよー、黒?日本ならその筋の人しか乗ってねえぜ)
      レンタカーのカウンターのおじさんは黒人だったのだ

      色はともかく、フルサイズのキャデラックの威力は凄まじい、
      フリーウエイへの進入は軽の加速であった。
      そして、当然の事だがガソリンの消費も凄まじかった
 

    −サンノゼホテル−

     ダウンタウンの一角の小さなホテル
     フロントのおじさん

    「あのー、どこか良いレストランは?」
    「レストラン、あるとも、ところで、あんた、聞くけどさ、
      高くてまずいのと、安くて美味いののどっちが好みかね?」
    「そりゃ、まあ、安くて美味いほうが・・・・」
    「そうだろ、俺の紹介するのはそんなレストランさ、
      今地図と電話番号書いてやるから、ちょっと待ってな」

     書いてもらった地図は残念ながら良く分からなかった
     それでも何とか探し当てる。
     値段は確かに高くはなかった、そして味もまずくはなかった

    「若いの、どうだった、俺の教えたレストランは?」
    「Good!最高だね」
    「そうだろ、そうだろうとも、日本人はみんな、そう言う・・・・しかし
      もう一回行こうとは言わねえんだよな、何故だ?」
    「んー・・・・・・何故だろう・・・」