アルバム評なんてとても書くことはできないので、最近の自分のヘヴィーローテーションを紹介します。けっしてみなさまにお薦めするわけではありません。「最近私はこんなのをよく聴いています。」と言いたいだけです。(って、それに何の意味があるのでしょうか?)
(ソノ29)
         24 Jan. 2003 


    ASIA    
     
JAYWALK        


1.Once upon a time in Asia
2.大海〜DA HAI〜
3.いかないで〜我願意〜
4.再回首〜ZAI HUI SHOU〜
5.父さんと母さんのメロディ
6.太陽と俺
7.どんなに時が流れたあとも(New Version)
8.絆
9.あなたのそばに(原来[イ尓]什麼都不要)
10.REASON-小さな君へ- (New Version)
11.思い出のはずなのに〜心動〜
12.君

 


 なんかすごく悔しい、というのが最初の感想。別に自分がやりたかったというのではもちろんないけど、こんな事を実際にやるバンドがあったなんて、と思いました。でも、よく考えたらヒジョーに面白いしイイことですよね。

 で、その出来も実際すばらしいと思います。こういうのって最初の感想と同じく中華モノのファンなら反発があってしかるべきかと思いますが、これだけよかったらモンクのつけようがないでしょう。

 発音をけなすのは簡単だけど実に瑣末なことだと思います。それよりは作品としての出来をほめるべきです。

 実際白状すると私自身中華モノの日本語カバーというのをもちろん遊びでやろうとしたことがあります。しかし、中国語の歌詞を日本語にすると長くなる。とても収まらないくらいだらだらと長くなってしまうので方法としては歌詞を意訳してドラスティックに削るということをしなければなりません。しかし、どうしてもオリジナルの歌詞にこだわってしまって削りきれずなんかもたついてしまう。

 逆に歌詞が気に入っている曲は歌詞を忠実に訳してそれにまた別の曲をつける、なんてこともしたことがありますが、あまりこれもうまくいったような気はしません。

 このアルバムでは実にドラスティックに日本語歌詞をつけてあります。訳詞と一応書かれていますが意訳にすらなっているかどうか疑わしい、かなり思い切った訳になっています。

 しかし、これがけっこうイイんですよね、ホントに。

 それと今回感じたのは私にもやはり日本語が直接心に沁みてくるということ。これは少しと意外でしたし、がっかりしたというのもヘンですが。



 ゆったりとしたインストの1の後に張雨生の2「大海」をディック・カウボーイばりの力強いロックに日本語でカバー。曲ももちろんだけどこの流れが実にイイ。サビの繰り返し部分のみ中国語で歌う。この発音は悪くない。但し歌詞カードに間違い発見。

 続く3が問題の「我願意」。齊秦、陳曉東もカバーした王菲の名曲だけど日本語でカバーされるのはもちろん初めて(たぶん)。中国語のイメージがあまりも強いので日本語歌詞に当初かなり違和感がありました。

 そして、私はJAY WALKのボーカルは中村耕一さんしか知らなかったのですが、もうひとり結構若そうな中川謙太郎というヒトがいて(いや、知久光康というヒトもボーカルらしい。)、この中川謙太郎というヒトがこの3を歌っています。

  細くて高音なこのヒトの声はそんなに好きなタイプではないし、最初は「ん?」ってな感じでしたが、何回か聞くと意外とイイ。特に歌詞がけっこう胸に直接くるものがあります。かなり、オリジナルとは違っているのですが。

 4の「再回首」は姜育恒の古い曲ですがアレンジはこちらが断然カッコイイ。私の好きなロッカーバラードに仕上がっていて、ギターもシビレル。中村耕一さんのしゃがれ声もステキ。但しオールド・ファッション過ぎると言う意見もあり。しかし、なぜこの曲を選んだのか不思議ですね。

 9は我らがディックカウボーイもカバーした張惠妹の「原来[イ尓]什麼都不要」のカバー。中川謙太郎さんがディックカウボーイの咆哮系とは違い繊細にカバー。中国語の発音では「不要」が二カ所(×2回)と「女人」のウムラウトが気になります。だけどこのボーカルもすごくイイ。この曲あたりからこの中川謙太郎さんのボーカルも好きになってきました。


 11の「心動」はディックカウボーイもカバーしたShinoの曲。この曲は日本語の歌詞がすごく合っています。これはけっこうウルウルきてしまいます。前からなんとなくメロディは「マイ・ウェイ」っぽいとは思っていたけど、これはこれで名曲だと思います。これを聴いてしまった時点でもう中川謙太郎さんのボーカルのファンになってしまいました。

 以上のカバーを聴いた後にオリジナルを聴いてみるとどの曲もなかなかイイ。
 働くヒトへの応援歌みたいなメッセージソングの6も説教臭くなくて感じよく作ってあるし、コーラスのステキな7もイイ。10もカッコイイし、ラストの12は特に中村耕一さんのシブイ声と中川謙太郎さんの澄んだ声のコントラストがイイ。








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