私にはアルバム評なんてとても書くことはできないのですが、先日私の大好きなシンガー 陶晶瑩の新譜この『我変了』を入手してそのあまりのすばらしさにたまらなくなり無謀にもここで紹介 することにしました。



陶晶瑩           

我變了    1999

1.離開我 2.年紀大了一点 3.想要 4.我変了 5.給了我什麼[口牙]6.愛よ  7.姐姐妹妹站起来 8.晩帰的男人 9.是不是聴[イ尓]歌唱 10.我的心在發[湯/火]


 この新譜ではアイドルっぽく可愛い歌い方からはすっぱな感じ、けだるそうな歌い方までいろんな陶子が楽しめます。しかしどの曲にも共通しているのはその安定した歌唱力。めいっぱい能力を使いきって歌うのではなく「まだまだもっといける。」と余裕の感じられる歌い方。たとえて言うとトルクのある車で軽くアクセル踏んでなだらかな坂を上っていく感じです。踏み込めばまだまだ充分に加速するという潜在力がひしひしと伝わってきます。それ故にけだるく歌っても荒っぽい感じにならず、可愛く歌っても不安定にならず安心して聴いていられるのです。

 陶子は非常に寡作で私の知る限りデビュー以来五〜六枚しかアルバムを出していませんが、このアルバムは彼女の最高傑作でしょう。また私が本年購入した全てのアルバムの中でもダントツ一番です。

 このアルバムで陶子は四曲作詞作曲、タイトル曲の『我変了』は作詞をしています。

 まず1は恋人との別れを歌った切ない曲。陶子独特の囁くような軽い声で唱います。
 タイトル曲の4はもちろん『私は変わった。』という意味。決して『私は変わっている。』という意味ではありません。あなたに恋をして私は変わった、という歌ですが、あなたを愛して雨降りさえも心地よい、泣くことにも価値がある。ただあなたがそばで歌ってくれるだけでいい。という詞を陶子のやはり軽く囁くような声で歌われると切なくなってきます。

 美しいコーラスが心地よくメロディアスな6は韓国POPSのカバー。甘いメロディから途中早口のラップみたいに言葉をノせていきます。しかしそこから再び声が裏声に変わってメロディにノっていく部分は鳥肌モノです。

 出だしの部分がGSっぽい(そんなヒロシっぽい?)7も歌詞が面白い。

 8ではけだるい感じで歌う。これがまたかっこいいのです。ギターのフレーズもシビれるし。この陶子のイメージが、私が初めて『我知道我不[句多]漂亮』を聴いて衝撃を受けたときのイメージそのものです。

 「台湾にもこんなカッコイイ女性歌手がいるの?」と驚きました。

 全体的な印象は、曲調もバラエティに富み飽きさせない。シングル聴きの私でもアルバム通して聴いてしまうほど、完成度の高いアルバムです。



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