アルバム評なんてとても書くことはできないので、最近の自分のヘヴィーローテーションを紹介します。けっしてみなさまにお薦めするわけではありません。「最近私はこんなのをよく聴いています。」と言いたいだけです。(って、それに何の意味があるのでしょうか?)
(ソノ28)
         4 Jan. 2003 


  イ尓聴到    
     
葉イ菁文        


01 傷逝
02 華麗縁
03 イ尓聴到了没有(国語)
04 堅強
05 渡假
06 新生命
07 最難唱的情歌
08 心水清
09 我有両雙肩膊
10 傷逝(国語)
 


 このアルバムはサリーが4年ぶりにリリースしたオリジナル・アルバム。
 プロデュースはアルビン・レオンとアンソニー・ウォン。アルビン・レオンは王菲のプロデュースで有名。アンソニー・ウォンはもちろん個性派俳優(怪優?)ではなく元タットミン・ペアの方。

 それにしても、2002年7月12日にMusic Icon Recordと契約して五ヶ月でこんなアルバムをリリースしてしまうとはさすがは香港、と驚いてしまいます。

 しかし、ベテラン・シンガーが4年ぶりにオリジナル・アルバムをリリースするというのはホントに大変なことだと思います。何が大変かというと、引退前と同じような作品だったとしたら「オールドファン向けのノスタルジックなアルバム」と評されるし、変わっていればいたでその変化がよっぽど良い方向に行っていないと「昔の良さは微塵もなくなった。」なんていう風に言われてしまうのです。

 で、このアルバムはどうだったかというと、たしかにサリーが意識して歌い方を変えたというだけあってよく聴くと新しい味わいのあるアルバムになっています。香港やシンガポールの新聞で『零時十分』や『祝福』の頃と比べてどうだといういぢわるな評もありますが、これは違っていて当然で引退前の90年代後半から既にかなり違ってきています。

 しかし、ガラッと変わったかというとそうでもありません。サリーは依然としてサリーです。4年のブランクでなまってはいないし、五ヶ月で選曲から始めたとしても決して間に合わせのやっつけ仕事になってはいないのはさすがサリーです。なんて、ファンの欲目がかなり入っています。サリーの現在の声が聴けるだけでシアワセといういまの私には冷静な見方はできません。

 全体的には昔のように感情を目一杯込めて歌うということはなくて幾分抑え気味に歌っている感じ。高音部を力強く出しきる曲がないこと、そしてアップ・ビートの激しい曲がないのは少々さびしいとも感じます。そう、「命運我操縦」のような曲が欲しかったというのは欲張りなんでしょうね。



 1は最初にPlug された曲(なんと言うのでしょう。日本ではシングルカットと言うけど、香港ではシングルはなくてMTVがテレビに流れラジオで曲がかかるだけだから。)。本当はイーソンが歌う予定だった曲とか。音域がかなり広い曲なので出だしをかなり低く抑えてあるため歌いにくそうです。この曲は私もネットで4年ぶりに聴いた曲なので感激して聴いていましたがアルバムで聴くと少々苦しそうなところがツライ。


 2は次にPlug された曲。いかにも香港な、そうあの張学友が歌っていそうな曲です。

 サリー本人が一番好きなのは3だそうでこれが三番目にPlugされる曲。この曲は国語で作られた唯一の曲で軽快な曲。サリーの歌い方もヒジョー軽い。少し新しいサリーかも知れません。

 ここまでの三曲がこのアルバムを聴いたヒトの間でかなり人気が高いようです。

 4はギターのアルペジオから始まり、盛り上がる部分では感情もたっぷりの曲ですが、メロディとしてはいかにも中華ポップスでありそうな感じ。

 

 7はサリー自身もう少し感情を込めて歌いたかったがアンソニー・ウォンに言われてかなり抑えて歌ったという。イントロはコステロの「She」か?と思うようなピアノ。

 8が実は私が一番好きな曲。羅大佑が作りそうなイントロから始まる少しエキゾチックな曲。サリーとしてはこれも新しい。

 9はジョージ・ラムのファンのVictor Linが作曲。どこかBeyondの曲を彷彿とさせますが、この曲もサリーはサラッと歌っています。しかし、広東語の美しさを感じさせる曲です。サリーのサラッと具合にストリングスが絡んで心地よい。

 10は1の国語バージョン。歌詞に出てくる1991という音が耳に着きますがサリー曰く語感だけで特別な意味はないそうです。







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