タイムマシンは発明してもよいか

賛成派:はるた&やよい
反対派:ナツメ&サツキ

やよい『それでは、反対派ナツメチームの主張をお願いします。』

サツキ『私たちは「タイムマシンは発明してはいけない」ということを主張します。
悪いことをたくらむ人間というのは、いつの時代にでも存在します。例えばタイムマシンがあれば、私利私欲のためにそれを利用しようという人たちも出てくるでしょう。』

やよい『もう少し詳しくお願いします。』

サツキ『あ、はい。つまり、タイムマシンを使い、文明の発達していなかった頃の過去に言って、現代科学を持ち込み、その時代の人々を屈服させて1つの国、いえ、世界をも支配することができます。古代エジプトの王になることすら可能です。
このように一部の人間の欲望のために、過去の貴重な文明を滅ぼしていいはずがありません。

やよい『過去の貴重な文明を滅ぼされる恐れがある、と。』

サツキ『また、タイムマシンで未来に行って、高度なコンピュータや進んだ宇宙開発技術などを盗んで、ひともうけをしようと企てる人間が出てくるでしょう。
たとえ金もうけのためでなくとも、現在にとって利益になることにせよ、簡単に進んだ技術などが手に入ってしまうことは現在のその時代の文明の発達を妨げることにもなりかねません。人々はその技術を開発するための研究や努力さえ怠るようになるでしょう。
そうではなく、その時代の問題は、その時代の文明で解決していってこそ、さらなる発達を遂げることができるのです。』

やよい『金もうけの道具にされ、はたまたその時代の文明の発達を妨げることにもなる、と。他にはありますか?』

ナツメ『…金もうけの例としては、小説家マック・レナルズの「時は金」という作品がある。
過去へ行った男が投資した2,3枚の硬貨に数世紀分の利息が加算され、それがタイムマシン製造のための巨額の資金となる。タイムトラベラーは金に悩まなくてすむ。
こんなふうに金だって簡単に手に入ってしまえば、みんな働かなくなるだろうな。ついでに、みんながみんな金持ちになるのであれば、金の価値がなくなるという異常な現象を引き起こすことにもなりかねない。
それから、サツキがさっき言ったことと重なるかもしれないが、新しいタイプの戦争の仕方として、相手国の歴史をいじれば、その相手国を滅ぼすことが簡単にできてしまうということもつけ加えておこう。』

やよい『戦争の道具に使われる恐れがある、と。以上ですか?』

ナツメ『まぁそうだな、あとは哲学っぽくなるが、タイムマシンを使うことで過去の重要な出来事を勝手に変更でき、その影響は時間を通して現在に及ぶため、現在をも根本的に修正することになる。勝手に過去を変える力を持つことは、事実上、人類の歴史における全能の存在となるに等しい。言い換えるなら、神と同等の力を持つことになる、というわけだ。
タイムマシンを使えば誰でも神と同じ存在になれる、例えばどんな悪人でも、だ。こんなことは決して許されることじゃあないだろう。
…以上より我々は「タイムマシンを発明してはいけない」という意見を主張する。』

やよい『はい、反対意見の主張、終わりですね。』

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