写真について


俺はよく
「シャッター押してもらっていいですか?」
と声をかけられる。
何を基準に声をかけるのだろう?
とにかく尋常ではない。
千葉にある「某ネズミの王国」にでも行けば間違いなく声をかけられる。
出入り口前の広場にいると、その時俺が友達連れであろうと、恋人といようとも関係なく声をかけてくる。
「ネズミ王国」ではもうシャッタースポットをけっこう見つけた。
俺に頼めばそれなりの写真を撮れるという自信もでてきた。

問題はシャッターを押す瞬間になんと声をかけるかだ。
なんとかユニークな、それでいて言った俺が恥ずかしくないかけ声はないだろうか?
俺の頭の中にあるあらゆる言葉を思い出してみる。
そして出る言葉はいつも
「いきますよー。はい、チーズ」
いたってオーソドックス。
それでいて言うと恥ずかしい言葉。
案の定カップルの場合たいていの女性は失笑する。

ちょっとまて!
じゃあ他になんて言えばいい。
写真頼んでおいて笑うとは何ごとだ。

とは思うが、そこは愛想笑いなどをして怒りをこらえる。


さて、俺が声をかけられる理由。それを考えてみる。
先ほども言ったがとにかく尋常ではない。
伊豆に行った時、草津に行った時、猪苗代に行った時、旅行に行くと声をかけられる。
なかでも「おいおい、これは」とツッコミたくなったのは、9〜10人くらいの団体のオッサン、オバサンに頼まれた時。
俺は写真屋じゃねえぞ。なんで団体できちっと整列して「いつでもどーぞ」て顔してんだよ。団体写真なんて初めてだぞ。
あの時はチャント撮れてたか不安だったなあ。
まあ、とにかく何所にいても声をかけられる。
「ネズミ王国」はそのなかでも郡を抜いてすごい。
まわりには俺の他にも人がいっぱいいるよ。
そのなかでなぜ俺?
1人で寂しく立っている奴もいるのになぜ俺?
友達や恋人も一緒にいるのになぜ俺?
とにかく命中率は高い。

「ネズミ王国」のシンボル的存在の「例の女の城」をバックにして撮って下さいと頼むのはまだマシなほうで、なかには「ちょっと来て下さい」などと俺を連れ出し、向こうで愛想をふりまいてる「ネズミ」のところまでいって写真を撮らせるカップルもいたりする。
なんなんだ。
俺には声をかけやすいのだろうか?
そんなはずはないと思う。
俺の顔は「強面」とまではいかないものの、決して「優顔」ではない。
ではなんだろう?そこで、
「写真撮りますよオーラ」が俺からビンビンに発しているんだろう
というのが今の所の結論である。


なんにせよ、「ひとから頼られるってことはひとつのステータスだ」と気持ちを前向きにさせて
「いきますよー、はい、チーズ」
と笑顔で言い続けるつもりだ。


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