泣いた話し

泣いた事1

手術をしなくてはいけないといわれたのはショックでした。
その時は長女が高3次女が中3でした。ちょうど受験だったのでとても手術なんて考えられなかったし、だいいち病院にくる前の日までバレーボールをやっていたのですから、そんなに骨の状態が悪いなんて思ってもいませんでした。
手術といわれてもあと4〜5年経ってからでもいいようなつもりでいたのに、先生はそんなに待っていられる状態ではないというのです。
手術の入院は1カ月くらいでしょうかという私の質問に
「えっ?そんなに簡単なものじゃないよ、3カ月入院して普通に歩けるようになるには6カ月くらいかかるよ」
というのです。
その言葉を聞いたとたん、私の目から思ってもいなかった涙が溢れ出ました。
いい年して恥ずかしいと思っても、その涙は止まりません。
先生は「泣いてもいいよ私は慣れているから、、、みんな泣くんだよね〜」
先生は慣れてたって私にとっては初めての事です。



泣いた事2

術後は痛いのは当たり前ですが、じっとしてれば切ったところはそれほど痛くないのです。まあ痛み止めの注射や座薬もしてるしね。
でもちょっと動いたり、笑ったり、咳やくしゃみはものすごく痛い。
1日1回回診の時に傷を消毒するために横を向くのですが、これが大変!
足をそっと持ち上げてそっと横向きになるのですが、痛いのなんのって!!!
そして消毒です。傷口に触られると思うだけで恐くて恐くて
「痛い!恐い!痛い!恐い!」
と連呼してしまいます。
いい年して恥ずかしいと後になって思い、よし明日はがんばって泣かずにやる!と決心するのですが、、、
5日ほどたち、じっと黙って横を向きじっと黙って消毒してもらった日に、
「先生偉いでしょう。私今日は泣かなかった」
といったところ、
「え???ああ偉い偉い!1週間目にしてやっと泣かなくなった。はははは、、、」
後から他の人のはなしを聞いてみると、やっぱり横向きになるのは痛かったし恐かったそうです。泣いたのは私一人じゃなかったんだ。
泣かなくなってからは、1日1回横を向けるのが楽しみになりました。あついタオルで背中を拭いてもらって、主治医の先生の回診の時は背中をとんとんたたいてくれました。
 
 もうお気付きでしょうが、私はかなり恐がりで意気地なしです。
だらら抜糸の時も大変でした。ホチキスの針のようなものでとめてあるのを抜くのですが先生が何かを手に持って周りを看護婦さん達が囲み、私は恐怖の頂点に達しました。予定の抜糸の日より何日か早かったし、主治医の先生じゃなかったことも恐ろしさに拍車をかけました。
「恐い恐い、痛い痛い、」の連発に先生はこういいました。
「恐いのは18まで!18歳過ぎたらもう恐いなんていわないの!痛いのはいくつになっても痛いんだからしょうがないけどね」
でも、いくつになっても恐いのも恐いんです。

実は、抜糸はあまり痛くなかった。

泣いた事3

手術の時に骨を固定するワイヤーを入れるので、術後6週ほどでそのワイヤーを抜く手術をするのです。
同じ手術をした先輩がいるのですが、ワイヤーを抜く手術が痛いかどうか聞いても、
「大丈夫」
としか答えてくれません。
たぶん、きっと、痛いんだ。
看護婦さんに、どんな麻酔をするのか聞いてみると、局所麻酔なので1時間もかからずに終わるという。という事は注射器でキシロカインを注射して部分的に麻酔をかけるという事?
歯を抜く時のような感じかなと思いました。
とても恐い!
看護婦さんに私はとても恐くて不安だと訴えました。
主治医の先生にもとても恐いので、手術室に自分のMDを持ち込んで音楽を聞きながら手術を受けてもいいかと聞いたところ、
「手術室は音楽が流れているんだけどなあ。でもそんなに不安ならまあいいでしょう」
という事になりました。
手術の時はMD持参で手術室に行きました。看護婦さんが不安をやわらげようといろいろ話し掛けてくれます。
「何の曲聞いてるんですか」
「へーフミヤが好きなんだ〜」
なんて話をしていると先生が登場。
「先生!注射する時は注射するよといってから始めてください。切る時も切るよといってから切ってください!」
と私の涙声のお願いに、先生はちゃんとお願い通りいちいち声をかけてからやってくれました。
でもとても痛かった。
痛くて痛くてその上恐くて涙が次々でてくるのです。
看護婦さんが一人付きっきりで手を握ってくれて涙をふいてくれます。とても美人の若い看護婦さんに手を握ってもらっても、涙は止まらないばかりか体も震えてきます。
ぶるぶると震えながら
「せんせい、、、たすけて、、、」
という私に先生もあきれてしまいます。
が、、、
「もう少しだよもうワイヤーが見えてる」等と声をかけてくれながらやってくれます。
ワイヤーを抜く時は親不知を抜くような感じ!とっても大きな親不知。


看護婦さんもいろいろ声をかけてくれます。
「今何の曲がかかってますか?」
「わ、わ、わ、わかりませ〜〜〜ん」
大好きなフミヤの曲でも聞いていれば恐怖心や痛みが和らぐかと思ったけど、、、
この時ばかりはいったい何の曲流れていたのかさえもわからなかった。
先生にも
「せっかく持ち込みを許可したのにあんまり意味がなかったようだね」
といわれました。
大泣きしながらもやっと手術も終わり、先生はいいました。
「一緒の部屋の人たちには泣いた事は黙っていてあげるからね。大丈夫医者には守秘義務があるんだから。」
同じ部屋には私と同じ手術をして、これからワイヤーを抜く予定の人が2人いる。
にっこりと笑って帰らなくちゃ!
部屋に戻るとみんなが聞きます。
「どうだった?」
「う、うん。大丈夫だよ。」
しかし次の日回診の時にすべてはばれてしまいました。
あんなに約束したのに、、、
「いやーフックさんは、大泣きしてね〜、ぶるぶる震えちゃってな〜。あはははは!もう痛くないだろう?」
おい!医者の守秘義務とやらはいったいどこにいったんだ〜!
人によってそれほど痛くなかったという人もいますが、
その後同じ部屋の人たちも抜いたのですが、私ほど号泣はしなかったまでもやっぱり痛くて涙がでたそうです。
手術としてはたった3針しか縫わない極初歩的な簡単な手術だそうですが、、、


注 このページのレース編みは
この頃私が夢中になってるものです。
これは編みはじめたばかりの頃の作品です