中国での移動をバスか列車に限っていた(だって、中華航空機はよく落ちるらしいから)私は、新しい街に着いて一番目にする事は安い宿を見つけることで、二番目にする事は次の街への切符を手に入れることだった。なぜなら、駅の窓口で切符を買うのは非常に辛く、忍耐の要るまるで修行のようなものだったから。駅の窓口はだいたい12程あって、どの列にも人が沢山並んでいた。一番人の少ない窓口が早いとは限りません、中国には「急いでる者は横入りするのが当たり前、時間のある者は黙って並べ。」と言う掟が有るからです。実際、私達が並んでいても次々と横入りする人達が絶えなかった…。とにかく、「自分の前だけには入らせてなるものか!」と左右のバーを両手でしっかり掴んでた。やっと私の番が来ても中国人でないと分かると「メイヨウ!(ないよ)」と、取り合ってくれません。次の窓口に並び、またひたすら自分の番がくるまで待ってメモを見せてなんとか切符を買うのですが、駅の窓口でこのチャレンジを4回ぐらいしないと切符は買えなかった。これはホンマ辛かった・・・。こんな嫌な事はさっさと済ませたいから、宿決めの次に終わらせる私であった。さてさて、始発の駅から切符を買えるとまだシアワセです、なんとも戦後間もない日本を見てしまったかのような経験をしたのは大同〜西安の列車でのことで、途中乗車時はとにかく乗車券だけを買い(硬座)列車の中で車掌から寝台の切符を買うのです。その大変な事といったらたまりまへん!!列車が着いたとたんみんな窓から荷物を投げ入れ席を取ってもらうのですが、その光景は凄まじかった。私は人の後ろからやっと列車に乗ったものの荷物や人で通路は狭く、種の殻が捨ててあったり痰が吐いてあったりと不潔この上ない。駅員に「列車に乗ったら9号車に行って、車掌から寝台切符を買いなさい」と言われたので9号車に向かったがなかなか着かない、その上いつもの熱い視線攻撃を受け「おっ日本人だ。」とささやかれ・・・しかし、こんなところで反応してる場合でない。9号車の車掌窓口に2番目に着いたが友達が切符を買おうとしてると(私は大きな荷物を預かり、いつでも金を渡せる準備をしていた。)横からおっさんが友達(身長148cm)を押しのけていたが、友達も負けじと睨んでいた。と、その時私の頭にある必殺技が浮かんだ。それは、某1人旅行バイブルの中で見つけたものだった。私は腹巻の中からパスポートを取り出して車掌にパタパタと見せ付け「我是日本人!日本人!」(うぉしーりーべんれん!りーべんれん)と小声で叫んだら、なんと他の人達を無視して私達にすぐ切符を売ってくれたのだった。たまには役に立つじゃんかー「地球の歩き方」!!のほほほ・・・アチョー!!
|