アレイスター・クロウリ−


クロウリ−の魔術”MAGICK”
アレイスタ−クロウリ−に関しては「yahoo」等でキ−ワ−ド「magick」「crowly」などで検索して いただければ、掃いて捨てるほどに出てくるので、そちらを参照されたい。 ただし英国の一部の「魔術家」たちは、わざとオドロオドロしく湾曲しているので注意が必要だ。 ところでなぜ「magic」ではなく「magick」なのだろうか? クロウリ−は、それまでの「見世物」や盲信、トリック、錯覚を利用した「魔術=magic」 と、純粋に心理的であり「不可視だが存在する力、精神的、学的」な「魔術」を区別する ために、あえて後者のスペルを「magick」としたのである。  
 
クロウリ−の哲学(思想と理論)
誤解を恐れずにいうと、クロウリ−の魔術は哲学的に数学的で、物理学的に心理学的である(苦笑)。 よってクロウリ−の生み出した(というより過去の魔術体系、宗教体系の中から「実践に値する 力を秘めた物」を探り出し、体系づけたもの)実践面を「魔術」と呼び、その根底にある思想を 「哲学」と呼んで差し支えないと思う。 で、思想の面としてクロウリ−哲学が各国に与えた影響を軽く紹介してみよう。  
 
アメリカにおけるクロウリ−哲学
アメリカにおいては70年代後期より急速に広まった「ニュ−エイジ思想」に触れねばなるまい。 ご存知のようにアメリカはキリスト教社会である。 そしてキリスト教にないものが「自分を神にするワザ」である。 ところが仏教は修行によって「神に近づくこと」も、もしかすると「自分が神になれる」かもしれ ないという示唆がある。仏教の創始ブッダ(ゴウタマ・シッタルダ)は、修行と瞑想のすえに「仏 」いわゆるブッダとなったのである。 この「修行でより高い段階へゆける」という示唆が、キリスト教で物足りないものを感じていた アメリカの若者に影響を与え「東洋的な修行」や「東洋的な瞑想」(どちらもあくまでも「的」 であり、そのものではないことに注意)が広まり、こうした思想が自然にUFOやらヨガやら サイケ、ドラッグ・カルチャ−などと合一してできたのが「ニュ−エイジ」思想である。 そしてニュ−エイジ思想の二大骨子のうちのひとつが「クロウリ−哲学」である。 なによりクロウリ−の魔術は実践体系がカバラとタントラ(およびインド・チベット密教むろん 日本の密教も含まれる)の多大な影響下にあるため、アメリカの人々が直接タントラや密教を学ぶ よりもクロウリ−哲学のワンクッションを経るほうが理解に容易かったのである。 現在はクロウリ−の最後の弟子・故イスラエル・リガルディ師(カバラの名著「柘榴の園」筆者) の弟子、および魔術系出版社「ファルコン・プレス」が直接的に「魔術」の伝統を保っている。 極論すれば欧米人の、故ラジニ−シ(自称・和尚)、サイババ(現在の偽者の方)などに対する 過剰な評価を生み出したのもクロウリ−のせいである!と言えなくもない。 なお、先に述べた「ニュ−エイジ思想の二大骨子」のもうひとつがSF小説 「異星の客」(ロバ−トAハインライン著)である。これ読まずして「現代宗教語れず!」 という代物。とくに「真理教」の人たちには良くも悪くも「異星の客」とクロウリ−「魔術・理論と実践」は 読んでもらいたいものだ。
 
イギリスにおけるクロウリ−哲学
クロウリ−の弟子であった(といわれる)ケネス・グラントという人物によって、英国では その影響下にある「KAOS MAGIC」(ケイオス・マジック)という思想/ネットワ−ク が発生している。クロウリ−哲学をもとに派生した「ゾス・キア崇拝」や、英国の古伝承と融合 した「ケルト的魔術」などもある。 サイバ−パンクな魔術思考も英国の独壇場であり、コンピュ−タ、ビデオシステム、 スピ−カシステムを駆使し、魔術的パフォ−マンスを行うバンド「サイキックTV」のリ−ダ− ジェネシスPオリッジは独自の解釈で「クロウリ−」+「ケネスアンガ−(60年代から 70年代に活躍したアメリカのアングラ映画監督、魔術をモチ−フとした映像美を誇る)」 +「KAOS魔術へのタントラ的実際的回答」を融合させた、さらに次世代の魔術を模索している。  
 
その他の国のクロウリ−哲学
ドイツではOTOという団体がクロウリ−哲学の一部「テレマ思想」を固持しつつ、性魔術を展開 している。 ドイツ経由でクロウリ−魔術に触れたブラジルでは、一部の悪意ある人間が「魔術」と土着信仰 を融合させた「自分なりの性魔術」を生み出したが、年端もいかない少女に性行為を強要したり 、いかがわしい行為のみで理論的裏付け皆無の儀式で悪名を馳せ、我が「日本」に逃走してきた。 このブラジル人は手を変え品を変え、あたかも自分がブラジルの「魔術的な団体」の実力者のよう なフリをして日本でいまだ布教活動しているという。 さて日本ではどうだろうか? この件に関しては、いずれの機会に詳細にレポ−トしてみたい。   yahoo等で「OTO」を検索するとボチボチ出てくる。


 ちなみにクロウリ−は来日したことがあり、その際「江ノ島弁天」もしくは「田谷の洞窟」を見たらしい。  日本の性信仰の懐深さを察知し詩「ベンザイ」を上梓している。
クロウリ−の影響を受けたらしい性魔術儀式の実際を見る

画像はすべてクロウリ−。元祖コスプレ野郎という称号も与えたいものだ。