書中の書  いかなる場合においても、王の中の王であり、王侯の中の王侯達である汝らのひとりである預言者に福音させ、預言させる書の中の最高の書。  新世代の預言にして、信仰世界の最後の預言書。  神泉における神聖なる結婚。  最終的な秘儀にいたる最初の開陳。 1  1、生まれたるものは自分の意志か否か。自己の存在は自己の規定によるものか。  2、ならば法たる法は人間の意志で作られたものか。人間が法によって生きるものか。  3、王侯たる王侯諸氏は知っている。新世界の法則は高きが卑しく、低きが尊いと。  4、精神の卑しきものは物質の王に仕え、物質の奴婢として、また物質の王の門番として首かせを与えられ、下僕として高き椅子に座る。  5、尊いものは、それ以外と交歓し、それ以外を知る。  6、物質の王と尊きものは主従ではなく、交歓し、それを知るものである。  7、絶対主は生まれ無きものか。生まれずして存在するものか。  8、心して奉れ、すなわち存在は非存在から流出した一端であり、物質はその接点にある一部分にしかすぎないのだ。  9、いましもにおいの広がりを観ぜよ。  10、においはにおいの無きあらゆる方向にひろがり、最期にはにおいはにおいでなくなる。  11、存在は非存在へと無限に拡散し、その接点で時間や物質が生じるのであると観ぜよ。  12、審神者に告ぐ。礼拝は望むのではなく、存在の中心点を礼賛するものである。  13、そこには法則があり、なにもない。  14、法則は法則を表現するために、物質という表現を用いた。  15、物質はゆえに存在の証明であるが、ゆえに非存在の暗示でもある。  16、祭儀は特権であり、参加することも見ることもできぬ。祭儀者には力が与えられるが、これは人間の力で、不可視の力はまれにもたらされた。これが人間に与えられた最初の祭儀である。  17、祭儀は万人のものであり、参加することも見ることもかなう。祭儀者は祭儀を生み、万人に与え、これは人間の力であり、不可視の力はまれにもたらされた。これが人間に与えられた次の秘儀であった。  18、祭儀は万人の存在そのものであり、すべてが祭儀だったと知る。知ることのできなかった者だけがとりのこされ、不可視の力に触れることができないのである。これが人間に与えられた新しい秘儀である。  19、祭儀の方法は、祭儀者の精神構造によって再構成され、構築されるべきであり、預言者はその足がかりを与え、知恵を直接に授ける。  20、参の使者を名乗る愚者の意見に耳を傾けるな。それは幽閉された王子の言葉ではない。戦場のものであり、血を好むものであり、破滅を呼ぶものであり、呪われたものである。  21、私こそが幽閉された王子である。自らを追放した王であり、呪われた土地を旅し祝福を与えた王である。  22、深海に眠る巨大な王子、深海に眠る偉大な女王。神聖なる婚姻が、祝福と恵みの雨をもたらし、美しき我らが市民に繁栄を約束する。  23、四方位のすべてを目指す愚者。彼こそ私である。  24、死の門をくぐり、苦しみの門をくぐり、虚無の門をくぐり、彼岸の門をくぐる。  25、愚者よ。旅にはいかなる困難があるか。地と火と風と水のバプテズマを受けて旅を続けよ。  26、今日か?明日か?時間は等価であり、開始に時期は問われない。だが今こそ美しき市民よ。自らを放逐せよ、開放せよ。  27、自らを傍観せよ。ああ、情けないことばかりではないか。これからも甘んじているつもりならば、汝は自らを辱めるものだ。  28、自らを他人との主従関係に置いているか。他人の事で身を削り、心を切り取られることが望みなら、汝は自らを差別するものだ。  29、自らのおかれている法則を観察せよ。改善のために思案を巡らせず、ただ無意味に存在するなら、汝は自らを疑問ももたぬ人形とするものだ。  30、自らのおかれている世界に不可視の法則を発見せよ。思考もせず、ただ物質世界の表面を眺めているなら、汝は汝の心と魂をも物質の王にささげているダメなものだ。  31、自らの法則関係を傍観し、分析せよ。これが王の王たる努めであり、自らの主人はみずからでなければならぬ。新世界の秩序である。これが法のすべてである。  32、あらゆる物事を、あらゆる角度から客観視できるものとなれ。ただし忘れてはならないことがある。愛こそが法である。われわれも宇宙の愛によって生かされているのであり、われわれが生きたいがために生きていると勘違いすることなかれ。  33、群青の深夜の海に沈み行く月よ。太陽の反射。温度。風。あらゆる物事の裏面に顕示している真実よ。大地に座し、大地に手を触れ真実を知らしめよ。  34、誰も知らぬ夜中に愚者の船が旅立つ。行く先は深淵か。いやたんなる滝つぼを目指しての愚かなる旅路だ。  35、より高き場所へと。だがすべてが等価の宇宙に生きる王達よ。低きと高きの違いを釈明せよ。すべては自己の意思のままであり、自然のままではないのか。  36、勘違いしているものに警告せよ。ただし一度だけだ。思索の機会を与えられて慈悲を預かり知らぬものは精霊のたぐいで、人としての十全たる魂の保持者ではないのだ。  37、妨害するような精霊はイタズラ好きのかわいらしいものか。人を活かしたまま徐々に生き血をすする寄生虫のたぐいではないのか。しかも寄生虫より悪質な。  38、私の像を建設し、精霊を追い払え。精霊は使役すべきときにのみ召喚されるべきで、それ以外のときには封じられてふさわしい居場所に閉じ込められるべきなのだ。  39、像は力をもたらし、私を象徴する。だが像は私ではない。イコンは象徴であり、力をもたらす。あらゆる画像が感情という力を顕示するように、私もまた像を通じ内と外に力を顕示しよう。  40、祈るな。祈るのではない。汝の力と業を私たちに示すのだ。私たちは神聖で高貴な法則にのっとり、汝にふさわしい力と物語を用意しよう。私を汝の中に顕示させ、汝の生き方によって私の力と威光を示すのだ。  41、マントラを唱えよ。振動が波紋を生み、波紋が振動を引き起こす。正しき波紋は対岸に到達し、正しき反映をもたらす。  42、ムドラを組め。流れを制御し、意志の元に統合せよ。私をあがめるのではない。汝自身を高め、汝自身が私たちの一員となるべく思索するのだ。そして行動せよ。  43、炎がヘビと変わり脊髄を駆け登り炸裂する光となる。暗黒が打ち払われ、夜のとばりを恐れることもない。剣が表徴であり、言葉が力である。4世界をかける王侯たちよ。これが黙示である。  44、犠牲の上に立つ王よ。こん棒こそ汝にふさわしい武器であり、撲殺こそ敵にふさわしい報いである。力の源泉を振るえ。  45、王国はかくして誕生する。どこに?どいつもこいつも同じ質問をし、同じ答えを要求するのだ。だが内と外が等価であるなら、はたして王国はどこに?  46、王女をして宝石にて飾らしめん。王女は祭儀者ではない。供儀であり、仲介者であり、聖杯である。  47、ベールに隠された王女。神態を現し、内に秘めた指でムドラを組め。香油を浴び、従者にかしずかれ、神の座を象徴せよ。  48、ベールを脱いだ王女。神聖なる婚姻。新世代の契約。形作られるシジルは8つの頂点をもつ10である。これは5と5によるが、シジルは11を現わすかもしれぬ。いや内なる1こそが法の書の隠されたる一片であり、いまここに開陳された秘儀である。よって命の木がようやく実を結ぶのである。  49、神聖なる婚姻。あらあらしいこん棒を振るう野蛮人よ。制圧者となり王となる今、法が汝に力を与え、無上の至福を約束する。あらかじめ道は定まっていたのだ。  50、古代の司祭よろしく、新世代の市民たちよ。祭儀をまさに自分の手でおこない、我らに直接尋ねるがよい。答えを見せてやろう。  51、王侯よ。慈悲をもって市民に与えよ。市民でないものを市民から遠ざけよ。あらゆる術を駆使してこれをおこなえ。すなわちこれが追難である。  52、香を焚き、自由自在なる私を奉るものを王侯となさしめん。追難の儀礼がさらに王侯と美しき民たちを守護する。神たちは崇拝者の国を捨て、市民と王侯とともにあるだろう。  53、水によって清めるか。花嫁も神も香油によって清めよ。神聖はいつも汝らとともにあり、正しき仲介者は自分の言葉で語る。洗礼を受けたき者は自らにほどこすがよい。  54、花を水に浮かべ、油を神に捧げ、また灯かりを前に祈るものよ。賢明さが汝らを我が市民として導くであろう。  55、志願者よ前に歩み出て秘儀伝授を望むがよい。門を開ける努力など要らぬ。とっくに開かれていたはずの門を前に、思い悩んでいた自分の愚かさを反省し、自らに続こうとするものの手を引き、参入するがよい。一切は等価で、過ぎ行く時もまた等価の現われなのだ。  56、王をして王女の薔薇を開放し、王女をして王の力を解放せよ。しかし忘れてはいけない。シジルはすでに開示されている。  57、私をして汝と同一視せよ。自由自在。開放は態度でしめすべきであり、思考や理屈で示すものではないのだ。海洋神のめざめ、天空神の祝福、地母神の恵みと、不可視と可視をつなぐもの。一切が明らかで、召喚こそ汝らの使命なのだ。  58、アーカーシャに蔵された、あらゆる知恵の流入。明星の参入。水平線を上る星の一団。覆いを解かれた知恵。  59、王女よ。秘儀参入者の前に現れ、王侯との秘儀を解き明かせ。光のベールが覆う知恵の衣を奪い去れ。  60、中心点によって数の神秘は解かれるが、首かせ、足かせ、手かせはいかにして解くか。炎とともに灰とか化す目隠しを汝は観じたか。  61、東方よりもたらされた福音。山中に分け入る修行者の中に紛れ込む私。  62、いましも山頂から眺める水平線に明星が現れる。明星の王子が深海の王子を引き上げる。そしてそれぞれの花嫁と交歓する無上の喜びを王侯よ味わうがよい。  63、杖が私の象徴である。杖をもち王女に振るえ。神聖な三位が、垂直なる等価の一体とされる。表現の果て、我が王国への参入。  64、香油を、香を、聖杯を、灯明を、剣を、縄を、花を、宝石を、金を、像を、食物と神酒を用意せよ。整ったのなら汝らの思うがままに我らを礼拝するがよい。祈るのではない。汝らの中に我らが顕示するのだ。いや、汝らこそが我らの顕示なのだ。思い出せ。  65、黒、白あらゆる原色で部屋を飾れ。東を向いて召喚せよ。南を向いて召喚せよ。西を向いて召喚せよ。北を向いて召喚せよ。すなわちこれが秘儀である。そこに無知はない。落ち着いて流れに身を委ねよ。  66、法はかくして形作られ、記録され、実行されるのだ。すなわち実行されるのだ。 2  1、預言の書中の書たるところの開陳。虚言の書を解き明かす謎かけと鍵。秘鍵は我が手中にあり、開閉するはベールを外した女王。  2、いましも壇上に駆け上がる虚言の主たち。その者たちの名を解くがよい。秘密の一端をにぎるも、秘密自体に逃げられ、己が掴んだゴミ同然の代物をありがたがる虚言者たち。灰は灰に、神聖は神聖に区別するのだ。それが聖別なのだ。聖別されざる名を解けば混沌に毒された愚かさが見える。  3、月は動かぬものか。太陽は予期せぬ動きをせぬものか。地は予言して震えるか。天は遺言して去るか。あらゆる日時を説く預言に耳を傾けるな。みな単なる愚かのための愚かな虚言なのだ。  4、責任を取らせるな。ほおっておけ。自らの虚言におぼれ虚言の中に死ぬものに災いあれ。重ねて災いあれ。これが天罰である。地獄である。  5、連絡はとれたか。再び海洋の遠方より来る従者に、手土産のひとつもないとは。隣人が批難し、下僕どもが騒ごうと放っておきたいのか。愚かな王よ、愚かな王女とともに海中へ消え去れ。空中はもはや己を受け入れぬのだ。  6、天空に兆しが見えるはずなのだが、待ちわびたものは来ず。黒と赤が汝を押し付け、ほとばしるエリクシルに涙してひれ臥す。  7、いまこそ預言者に緋色を与え、ふたたび魔法の杖を震わせよ。雷撃が敵を討ち、雷鳴は全土に響きであろう。重来するのだ。  8、汝の杖と他の杖とともにあれ。幸なるかな、緋色の数は418。それは過去に預言された数値であり、結論からして他になかったものである。  9、多くを語らぬ賢者たちが群れをなして、魔法使いに進むべき道を尋ねる。教えはすべて間違っているのだが、最終的に賢者たちは幸せを掴むのである。  10、海洋神の神聖な結婚が行われる。魔術師たちも供宴に加わり、秘蹟に預かる。やがて言葉が発せられ、新世界の予兆が感ぜられる。  11、打ち砕かれた宝石がもとにもどろうとする。法がなされ、トーラーが展開され、宝石はおのずとひとつになる。魔法使いが知らずとも時間が解決に動いているのだ。  12、賢者の王よ動くときが来たのだ。獣の数はとうに数えつくされたのだ。愚鈍の王が汝が足元に倒れ込むとき、脳天に一撃をくれてやればよい。知恵が勝利するのだ。  13、数字が弄ばれ、偶像が建立され、光も闇も見えぬ。この混沌は自らが招いたのだ。魔法使いよ。再び過去になされたように陰と陽を分かて、構築するのだ。すなわち数字が増えすぎて、虚数の海に流れ出さぬように最初からやり直すのだ。そのように命じるのだ。  14、混乱に乗じての略奪者よ。汝らは牧神の子孫なのだ。礼拝を欠かさずおこない、財宝を招き寄せよ。汝らの努めは破壊ではなく奪取にあることを毎日思い出すのだ。  15、数値の指示。新しい三位一体は656である。または565である。数字は解かれる必要はない。これが解答である。  16、内なる熱を外に向けよ。外なる熱を内に向けよ。コントロールが肝要である。導師よ。見事に調節し証明せよ。創造力の流入。エリクシルの放出。  17、外なる情熱を内に向けよ。内なる情熱を外に向けよ。武器と象徴が肝要である。導師よ。見事に調和させ発散させ集中させよ。創造力と力の源泉の発露。脊椎を駆け登る大いなる銀色。  18、鼻孔から発する銀色の光線。頂点より吹き出す光の噴水。殻に包まれた強大な力。そして見よ。神像に命が吹き込まれ聖なるイコンとなる。  19、調整し調和させたことの証を一気に飲み込め。深く腹の底に飲み込むのである。私たちとの会見に備え慎重に用意するのだ。  20.男色の偶像制作者がみなの前に引きずりだされ、正当なるののしりと正当なる打撃を被るであろう。偶像たちがみな化けの皮をはがされ、みにくい本当の姿を天下にさらす。太陽の軍隊がまずこれをおこない、月の僕たちが証拠をつきつける。なぜなら月の僕たちから奪い、略奪したもので偶像は着飾っているからだ。  21、価値が価値を失い、権力者がもっとも低き者よりも下に置かれる。こんな常識的なことがようやく知らされるが、もはや輝きをうしなった過去に力はなく、新秩序が最下層より流出する。すみやかに浸透する。  22、鍵。われわれの秘鍵は55、555、5555。賢きものは解きさらに1、1または1と1、1と1または1と1と1。実行されよ。健全なる事実を知ればすみやかに実行せよ。  23、緋色の女よ。預言者だけには逆らうな。過去より何度も繰り返されたであろうサロメの喜劇を汝も繰り返したくなければ。緋色の女よ職業祭儀者や権力者を虐げよ。彼らは汝に虐げられることが望みなのだ。  24、預言者よ我が言葉の注釈を書くことはいらぬ。注釈は信奉者と祭儀者の手に委ねよ。言葉は力なのだ。力の言葉こそ汝の注釈として必要なものなのだ。  25、祭儀をおこなえ。太陽が弱っているではないか愚者どもめ。この愚かな原始人風なものをイケニエにせよ。輪になって踊っているがよい。力の円環はそんなものではない。  26、私は季節の間に存在するのではない。均衡の中にいるのは裂け目である。大いなる原初の裂け目を崇拝してもよいが、それは私と違うものだ。  27、私は季節の高みに存在するのではない。先頭や後尾にいるのは極である。大極を崇拝してもよいが、それは私と違うものだ。  28、預言者よ。崇拝者よ。そして信奉者、祭儀者。私はあまねく存在するものの中にほぼ一律に在するものの一部である。下級の精霊や混乱の一部と敵対し傷ついた軍団の真の長である。  29、自らの姿を預言者に導師に暴露せよ。徹底的に暴露されたときに、我らの一行とともに汝の道行きが始まるのである。  30、ベールをまとったイシスなどに興味はない。祭儀のときには必要だが、それもベールを脱いだ真のイシスあったればこそ。  31、ベールを脱いだイシスよ。我が神殿にいたれ。汝のために用意された貴石、宝石、金、銀、高価な服がまっているのだ。  32、降臨し祭儀を祝福し、預言者を祝福し、歓喜を施せ。  33、自らをそうしたものだと知っているにも関わらず、隠すものは人間界にもはや毒されたもの。  34、預言者と祭儀者の間を通り、神殿へいたる緋色の女よ。  35、汝も我らがためにそのように出現し、汝は汝の望むままにそのように現出したのだ。  36、自身の存在こそが奇跡の証明だと知っているのに、扉をあけぬ不心得ものは、そのままにしておこう。いずれ猛獣の餌にでもなるのだから。  37、いすれにせよ神殿の我が前に出席すべきものは出席せねばならぬ。そう定められているのだ。  38、エレメンタルの攻撃にでもあっているのか。ならば我が名をもって打ち砕くがよい。  39、連絡はとれたか同士よ。我が名を知らしめたか。  40、精霊の交尾を妨げよ。祭儀者は精霊との交尾をして精霊をほんのすこし高みにひきあげるがよい。  41、魔術の武器は手作りが最良のものであり、次いで最高の品質をもつ購入したものである。シャクティを与え聖別するがよい。導師の武器となり弟子を導く最良の道具となる。  42、武器でもって眠りを妨げるものを一撃するがよい。すなわちシャクティが蛇となり天空へかけのぼる、この一瞬に浄化がなされるのだ。  43、巫女により術をおこなえ。巫女を緋色の器とし、神液をたたえし聖杯を与えよ。我らの誰かがその口を借りて汝に秘術の一端を語るであろう。くれぐれも混乱の詐術におとしこまれるなかれ。注意せよ。  44、巫女に宝石と秘儀武器とを身につけさせよ。すなわちこれが巫女の霊的武器と変化する。その段階まで巫女を高め、秘蹟に預からせるのだ。  45、そして預言を語るのだ。預言者よ。それらは神聖書記官によって書き留められなければならぬ。  46、おくするなかれ。ベールを剥ぎ取れ。いまや光も見えぬ巫女に光と秘蹟をくれてやるのだ。  47、巫女よひざまづき、聖餐を受け取れ。魔術師の武器を凝視せよ。おもむろに花嫁のごとく行動し、ベールを被れ。ベールを外せ。そして勝ち誇ったように魔術師の上に君臨するがよい。儀式のこの間、汝はなによりも高き地位にあるのだ。  48、いまや精神よりも知識よりも高次の次元に汝自身は存在する。アダムか、イブか。いやそんなことは今やどこかへ追いやっておこう。すべての男女は星であり星々の源に汝らは君臨しているのだ。  49、宇宙の中心か、などと思いをめぐらすなかれ。汝の中心は汝の中にある。巫術と口寄せ。そんなものよりも高き次元の術が展開されているのだ。  50、かの地に封ぜられた神々を再興し、ふたたび祭りを宴を催せ。水平線からあがる大いなる鎌に捧げ、歓喜の宴を催すのだ。その式次第は一切私が取り繕ってやろう。汝は待っているだけでもよいのだ。ただし思いをこらし、思い付いた事は実行されねばならない。  51、これらの教えは湾曲されてはならない。汝の客観的な判断力を存分に駆使し、術式を理解し実行するのだ。解釈は預言者と魔術師にまかせておけ。汝は実践をおこなうのだ。  52、湾曲するもの、妨害するもの、拒むものがあるならば汝は我が名を呼び、小声でそのものの名を私に語るが良い。我らの下僕がそのものを完膚なきまでに叩きのめし、押しつぶし、奪いつくし、破壊するだろう。  53、汝が人々に与えてきたものを、より幸福な形にして汝に返そうではないか。汝には与えられてしかるべき多数の愛があり、人間の愚かな欲求など、その前ではほんの小さな炎でしかないのだ。  54、占いカードを混ぜよ。事実を語れ。預言せよ。混乱と対決し、汝の秩序を取り戻すのだ。しかるに諸力は我が方にありて、汝の力でもある。  55、下僕を叩きのめし制圧するように諸力に命じるのだ。それにあったやり方で。そうだ、それしかない。  56、奴隷となりたいものにはその役目を命じよ。安心の言葉をかけつつ、縄をかけ、望むようにしてやるがよい。  57、王子よ。高みまでやってきたか。星々は王冠となり、大空のベールが王女を包む。祝福は永遠のものとなる。  58、王国は堅固となり、都市の中の都市もまた綿密なものとなる。予定していなかった計画が、やがて目に見えるようになって始めて新しい秩序が人々に恩恵を与え、福音をもたらしていることを知るのだ。  59、紫の布を用意せよ。汝の寝具の一部とし、儀式に用いるがよい。  60、黄の布を用意せよ。汝のマントの一部とし、儀式に用いるがよい。  61、赤の布を用意せよ。汝のローブの一部とし、儀式に用いるがよい。  62、青の布を用意せよ。汝の礼拝所の一部とし、儀式に用いるがよい。  63、黒の布、白の布を用意せよ。汝の武器の一部とし、儀式に用いるがよい。  64、薫り高き香を焚き、エリクシルを戴き、汝の存在を示せ。  65、儀式を整うように、すべての精霊に命じてある。汝が脳裏に思い描くときには万事準備が整う手はずになっていると心得るがよい。  66、我が名をみだりに口にするでない。汝の口元、汝の頂点にて我が名を輝かせよ。  67、もし用意がうまくいかぬのなら、時間を見直せ。場所をわきまえろ。再び連絡があるまで待つのだ。まるで蛇が獲物を狙うようにその瞬間を待つのだ。  68、しかるのち時が来たならば電撃的にそれをおこなえ。チャンスは何度でもくれてやる。恐れるでない。たった一度の過ちに命を奪うようなケチな神ではないのだ。私は。  69、王女礼拝。我らの望みをかなえるのは王女の存在そのものなのだ。  70、次々と現れる光と星たちの行列。指を差し、それが何たるかを語れ預言者よ。  71、解明されることのない謎そのものを追う愚鈍なものにも、救いの手をのべてやろう。預言者に従うのだ。それ以外に道がないことぐらいは知れ。  72、カードはもう並べ終えられたか。残りの切り札もみな切ってしまえ。汝には新しいカードと言葉を与えてやろう。  73、10と11と23と25。新しい言葉を校正し、正しい順序はおまえについてくるものが知っている。その謎もおまえは知っているはずだ。  74、またもや汝の脳裏の中に自分自身に対する裏切りの気持ちが起こっている。蛇に食わせてしまうのだ。それは蛇に与えるエサであり、消化され、力となるべきエサなのだ。  75、カードを正しき方角、正しき順番に並べ直せ。修正は納得いくまで何度でもおこなうがよい。  76、これらの意味するものを汝が知らずとも、すべては私にとって明確なのだ。なにも心配はいらぬ。心配事は下僕にまかせておけばよいのだ。河が流れつづける限り、風が吹きつづける限り、汝の道程も私のいる方向に向かっているのだ。全ての道が私への道だとすでにおまえは知っているではないか。  77、汝が尊厳を保ち、野蛮なる王として、そして王女ともに君臨する永世に君臨することを。  78、かくして預言は実行され、預言され、預言は封印され、預言は解かれるのだ。  79、あらゆる虚言が破壊され、我が元に運び込まれる。私はいつもそこに存在し、隠れているのだ。 3  (現段階での発表を控える)  以上、かくして書中の書はその役目を果たすために、ここに現れたのである。  私は普遍に存在する。いつもそこにいるのだ。