
呪いの方法(呪殺編)
- 自称・魔導師による呪い
-
西洋系の魔術では呪いによる「魔術戦争」がたびたび行われてきた。
実際、私自身も関西近辺の自称「魔導師」の男性に呪いをかけられた事がある。
彼は魔術に関する知識が乏しく、専門は「書物や数字を使った占い」で、
呪いの方法と言えば「魔女術」によるもの、それも「魔女術」を専門に
学んだわけでもなく、自分なりに考えたお粗末なものであったため、
実害はまったくなかった。
ただし彼は呪いではなく「いやがらせの手紙」を何十通も私のもとによこして
きた(笑)。
「閉運(笑・原文のまま!)の魔術をしてやる!」とか「世界中の魔女たちの
力を総動員して呪う!」とか(笑)。
原因は自称魔導師の彼が、四国九州地区にすむ女性たちで構成された
「魔術サークル」の顧問になり、その中でもけっこう美人の部類だった
ある女の子に「魔術の実験をしよう」(魔術に実験なんてあるか!?)
と持ち掛け、しかもその内容が「悪魔の力をかりて超能力を手にいれる
ために山の中で裸で踊る(?)」というような内容だったため、
不審に思ったその女の子が私の元に相談。
結局その自称魔導師が、実際には知識も実践の経験もない人間であった
ことが判明したために(私は彼女に「やる気があるならとめないよ」と言
っていた)、悪魔たたえる裸踊りは中止(大体、裸体で行なう魔女術の儀
式は自然崇拝等が主で「悪魔崇拝」はありません!)。
私が中止においこんだものとさかうらみした「元・自称天才少年、当時
・自称魔導師」は私に呪い攻撃をした次第。
最終的には呪いの力を千倍以上に増幅して相手に返してあげたら(私も
若気のいたり,でも自分の物は自分で処理してほしいよね!)効果があっ
たのか、なかったのか、それとも元々彼はそういう性格だったのか(その
説が一番有力!)、まったく会社の仕事をしなくなった自称プロの占い師
/魔導師はクビ!実家の仕事の手伝いをしたが、そこでも仕事の金を使い
こみ、多額の借金をして行方知れずとのウワサである。
これ以外にも魔術もどきの呪い事件は体験談を含め、いくつかあるが、
過去にトワイライトゾーン誌上やムー誌上にも紹介してきたので、ここ
ではもっとも笑えるこの話だけに留めておこう。
- 黒魔術による呪殺
-
実際に呪いを行なうとして、主として呪殺ならば、密教的、神道的なもの、
そして黒魔術、魔女術、儀式魔術などがあげられる。
いわゆる儀式魔術での呪いの方法は護符魔術や感応力を用いたもので、やられた方
は「悪い偶然」がかさなったり、「原因不明の治癒力低下」「原因不明の精
神的苦痛」がかさなりあい、組み合わさって最終的に死にいたる。
死にいたるのはましで、死ねずに生き地獄を延々とあじわうケースもある。
私が知るもっとも強力な呪殺術は西洋魔術と、ブードゥー的な呪術が混交
してうみだされた「ヴォールト」という方法である。
この方法でまともに助かった人間の記録はない。(だいたい死んでいる)
19世紀末から20世紀始めのヨーロッパの魔術結社戦争では、かなりの
人間がヴォールトに関わり命をおとしている。
そのため、あえて私はこの「ヴォールト」の実際方法をここに掲載しない。
本当に精神と肉体のすべてを捧げてもよいという志願者がいれば、伝授を
考えないでもないが・・・。
次に思い浮かぶのが「悪魔の術」=黒魔術による呪殺である。
クロウリーの魔術は一般に「黒魔術」と誤解されたり、一部のマニアにわざと
曲解されて「黒魔術」と呼称されているが、実際は「正統派の魔術」であり、
エジプト儀礼とカバラを基本に、東洋と西洋の神秘学が精妙に調和してできあが
った、まさに神秘学の中の神秘学である。
しかし、その広範囲に広がる活動分野の一部には「レメゲトン」の実践という
ような、まさしく黒魔術の研究実践もなかったわけではない。
そうして儀式魔術の面から解明されてきた黒魔術のメカニズムは、白魔術とよ
ばれる「良い精霊を呼び出して願いをかなえる」ものとまったく同じ、つまり「
悪魔を呼び出して願いをかなえる」ものであった。
そのため、現代ではその目的がなんであれ、用いる精霊が天使であろうが、悪
魔であろうが、利己的な自己本位の現世利益達成魔術を黒魔術と称するにいたっ
ている。
さて、それでも世のため人のために「あいつを亡くしたい!」という呪殺の願
いはいっこうになくならない。
具体的な方法を「黒魔術」の呪いの例で見てみよう。
- 黒魔術の呪いの例
-
1、黒魔術では用いられる精霊は「悪魔」である。人工的に生み出された悪魔
的な精霊を使役する方法はここでは触れない。
2、ここおでは悪魔書「ゲーティア(ソロモン王の小鍵/邪悪なる精霊の書)」
を用いてみよう。
3、用意されるもので重要なものは「五芒星」と「六芒星」の護符である。
「五芒星」は胸につけ、悪魔の邪力から身を守るため、「六芒星」は手に持ち、
悪魔に命ずるための護符である。
また召喚する悪魔の護符も必要だ。
これらの護符作成にも入念な準備が必要である。
4、他に魔術武器が必要だ。
5、地上にソロモンの魔法円を描き、浄化と神の加護を呼び出す儀式を行なう。
(これは悪魔崇拝ではなく、あくまでも悪魔に願望をかなえさせる術である。)
6、魔法円の中に入り、悪魔召喚の呪文を何度も唱え、出現を願う。
7、出現しなければ、悪魔召喚の「第2呪文」をくりかえし唱える。
8、さらに出現しなければ、神の名を唱え、悪魔を呼び出す呪文をくりえし唱える。
9、それでも出現しなけらば「悪魔王の召喚呪文」を唱える。
10、他にもある複数の呪文を繰り返し、魔法円の中で、悪魔の出現を待つ。
11、悪魔が出現したら、到着を祝い、香や貢ぎものを捧げ、「五芒星」を見せ、
「悪魔到着の呪文」を唱える。
12、こうして、その悪魔の持つ力にふさわしい「願い」(この場合なら呪殺)を
祈り、悪魔に「帰還許可の呪文」を唱える。
13、悪魔が退散したら神への祈とうを行なう。
14、神への祈とうが済み、慎重に魔法円の外に踏み出て、儀式を終了する。
- どの悪魔をよびだすのか?
-
精霊を呼び出すにも、悪魔(とよばれる精霊)を呼び出すにも、「その目的にあった
精霊を呼び出す」ことが重要である。
金が欲しいのに「恋愛」の精霊を呼び出したり、恋愛がしたいのに「仕事」の精霊を
呼び出しても効果はない。(実は例外もある!ある種の秘儀をおこなうと、金が欲しい
ときに「恋愛」の精霊を呼び出しても、結果成功するのである!!記憶しておくこと!)
さて呪殺の場合では「死」を願った場合に、それが跳ね返ってくると自分が死ぬことになる。
実際、さまざまな呪法では、この「はねかえり」現象ともいうべき効果によって、呪殺の施術
者が自分の術の餌食になることはかなり多い現象なのである。
だから、一番よい呪殺の方法は「自分に跳ね返ってきてもたいしたことはないが、
相手には強力な打撃になる精霊(悪魔)」を相手に送り付け、それを繰り返し送り付ける
か、複数を連続して送り付けて死に至らしめる」方法がもっとも有効となる。
先の「レメゲトン」によって呼び出せる悪魔のうち、こうした用途に向いた悪魔の
名前と得意分野をあげておく。名前の前の数字は「レメゲトン」の中で紹介されている順番
の数字である。
1、BAEL 66の悪魔軍団の総帥。猫、ヒキガエル、男性やそれらの複合体の姿で出現する。
2、AGARES 社会的な地位を破壊する悪魔の公爵。
5、MARBAS 病気にくわしい地獄の長官。
7、AMON 知人とのあいだに騒乱をおこす。
14,LERAJE 傷を腐らせる。
16、ZEPAR 愛のない結婚や恋愛を引き起こす。
41、FOCALOR 人を水の中に引き込む。
42.VEPAR 化膿と死を呼ぶ衰弱へと人をおいやる。
43、SABNOCK 痛みと苦しみを与える。
63.ANDRAS 不調和を生む。
64.HAURES 敵を焼き滅ぼす。
71.DANTALION 事実を暴露する。
- ひとこと
-
呪殺にはリスクがともなう。
だからそれよりは、自己の発展を通じて、社会に還元するような、または社会や
周囲の変化によって、自己の願望が達成されるような、「前向き」の魔術を望み
たい。
さてオマケのヒント「ヴォールトは日本の丑の刻まいりによくにている」。
では!ha!thelema!