切ない思い出話が
悲しい記憶が
私を突き刺す刃となる
砕け散ったかけらを探し
安っぽい感情を拒絶しながら
私はその愚かさに笑い涙する
心の刃に突き刺されながら
明日また笑えたらいい
それが私の願い
明日また歩ければいい
それが私の元気
明日また愛せたらいい
それが私の光
幸せはあちこちに落ちている
親しい人の笑顔が
「元気です」の便りが
それを肌で感じさせる
幸せのかけら
拾い集めようとすれば
きっと思いも寄らない所から
顔を覗かせるのだろう
人と私を比べるのではなく
私と私を比べよう
そうして昨日の私より
今日の私が笑えていたら
それで合格
それが全て
風に吹かれた
視線の先には
見慣れた田舎道
風に抱かれて
包まれた匂いは
身に染み付いた木々の香り
風が運んでくれるのは
いつも側にある風景
日常の中に
私の中に
吹っ切れたはずの気持ち
いたずら風に吹かれて
舞い戻ってみると
乗り越えたはずの
残酷な現実に
打ち砕かれる
ああ…
私はこの地球に
必要のない人間なのでしょうか
不意に開いた日記帳
そこには楽しそうな毎日が
テンポ良く綴られている
それがあなたの日常
私のことなんて
完全に消え去った
それがあなたの平穏
あなたのことが忘れ切れず
同じ場所で立ち止まっている
それが私の現実
さようなら
そう告げられたら
どれだけ心が楽になるか
さようなら
そう唱えられたら
これ以上心を虐めずに済むのに
さようなら
その言葉は
未だ心の中で燻っている
アルバムの中に閉じ込めた
思い出はまだ生きている
写真の中の笑顔は
ずっとクリアなまま
つい微笑み返してしまい
すぐに俯く私も
まだ生きている
生かされている

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