「ペンダント」
まどろみの中見た夢は
ペンダントの鎖が切れると同時に
あの人との境界線が浮き彫りになる夢
私は彼方に寄りかかり
彼方は私に寄りかかり
約束もない中途半端な関係
ずっとこのままでいられると思っていた
離れていくなんて夢にも思っていなかった
愚かで傲慢な私
支えてくれたのは首から下げているペンダント
貴女とお揃いのシルバーのペンダント
言葉も束縛もなかったけれど
私たちは紛れもなく「親友」
そう思い込み貴女の好意に浸り切っている
情けなく甘ったれな私
その鎖が切れ
心の糸が切れ
それでも泣けない
自分を手放せない
夢の中でも依存症だった私は
目が覚めて
ペンダントの鎖が繋がっていることに
心から安堵した
