◆ 「クラシック・ビデオゲーム」についての論考−第3回 ◆
人は、他人から誉められたり、高く評価されたりすると、それがどんな形であるにしろうれしいものです。そして、そのことがきっかけとなって、「もうちょっとがんばってみようかな…」「次はこれをやってみよう!」と、'やる気'を起こさせてくれます。
過去のビデオゲームにも、プレイヤーの評価をしてくれるものがありました。その中で、私が印象に残っている懐ゲーは、「ドラキュラ」です。これは、かなりマニアックになってしまうかもしれませんが、たしかモノクロで、主人公が十字架を投げて敵を倒すものです。なぜか十字架は真っ直ぐに飛ばず、途中で90度曲がってしまいます。そのことを考慮に入れて、攻撃していくゲームです(エミュレータでは、恐らくまだ公開されていないと思いますが、見つけた方がおられたら教えてください)。この「ドラキュラ」は、一通り面クリしていくごとに、英語でプレイヤーを評価してくれる懐ゲーのひとつです。例えば「GOOD」「VERY GODD」「WONDERFUL」「FANTASTIC」…というような感じです。中学生の私は、辞書で意味を調べ、興奮を覚えました。そして、とうとう!行きつく所まで、行ってしまいました! 皆さん、最後の最後に出てきた、この「ドラキュラ」のプレイヤーへの賞賛の言葉はなんだったと思われますか? それは…、それは…、それは…(じらすなー!?)「THE CHAMPION」だったのです!この瞬間、「(俺って、す、すごい!? すごすぎるー!)」と、自分のテクニックに酔いしれると共に、いい気になり、ますますゲーム中毒に拍車がかかったのはいうまでもありません(よーするに、ゲームメーカーの思うつぼ状態ね)。
そして、読者の方のメールにもありましたが、Nichibutsuの「クレイジークライマー」!このゲームはすごかった! 念のために説明致しますと、プレイヤーはクレイジーなクライマーになり(そのまんまだろ!?)、様々な障害を瞬時に避けながら、高層ビルの根元から屋上めがけて登っていく、というものです。操作レバーは2本のジョイスティックのみ!つまり、各々のレバーは、クライマーの右手、左手の動きをするのです。それも片手8方向! 基本的には右のレバーが下にいっている時は、左は上で、「かあさんお肩を叩きましょー♪」という感じで、右、左、右、左と操作し、ビルを上っていきます。このゲームをプレイしている人を客観的に見ていると、非常にカッコ悪く、笑えました(そういう自分も笑われていたはず…)。また、サンプリングで声を出したり、BGMがパーカッション付きの音楽というのも印象的でした。まず、クライマーの登り始めは「仔象の行進」、登っている途中で風船につかまる事ができると、「ドラえもん」の曲、そして面クリするごとに、プレイヤーへの賛辞のミュージック、というような形で、5種類の音楽が鳴り響きました。この面クリミュージックの中で、名画「スティング」に使われていた「THE ENTERTAINER(ジ・エンターテイナー)」がありました。私は、この時初めて、いわゆる"ラグタイム"を知り、この曲の作曲者である、SCOTT JOPLINのピアノ名曲集という楽譜まで買ってしまいました(銀座のヤマハまで行き、既に廃盤になっていたが、在庫をゲットできた!)。この「クレイジークライマー」は、後にスーパーファミコンのソフトとして発売され、懐かしさもあり、中古で購入しました。が、ミュージックがオリジナルとイマイチ違う!? これは納得できない!一応似ているのだけど、微妙なところで音がずれていて、懐かしさがあまり甦ってこなかったなぁ…。とっても残念!? でも、笑えたことがありました。それは、買う前から疑問に思っていたことですが、「ファミコンのジョイスティックで、どうやって操作するのだろう?」という点です。特に右手の'右ななめ上'など、ボタンじゃきついでしょー!? ところが、説明書を見て仰天!なんとふたつのジョイスティックをイッペンに使うのです。ひとりのプレイヤーがですよ、右手と左手にジョイスティック1本ずつ持ってやるんですよ
。これには笑えました!
(もうじき第4回アップします。しばしお待ちを…)
Copyright(C)1998 森野 欧二