「お弁当の思い出:レタス弁当」

原作:さくっち

作画:昌

【レタス弁当】

 さて、今回ご紹介するお弁当は、さくっちが当時詰めていた某社のBさんと言う人のお弁当です。

このBさんと言う人は、仕事ぶりは極めて真面目で優秀です。でもかなり楽観的な所があって、大きな障害が逢ったときも「別にいいジャン!大丈夫だって!!」って言う感じだったんで、後々非常に苦労する事も何度かありました。

でも仕事ぶりは大変優秀です。(ココはフォロー)


 そんなBさん、ご家族は奥様と女の子3人です。家では一緒にダンレボ(ダンス・レボリューションの略)をされてたりする仲のイイご家族と聞いてます。

Bさんのお弁当は、保温タイプのアツアツお弁当です。一見魔法瓶みたいな感じですが、蓋を開けると上段にはみそ汁・中段にはおかず・下段にはご飯あ入っていると言う感じです。

当時のさくっちは外食オンリーだったので、こんな手作り弁当はあまり食べれず、まして暖かいお弁当なんてあり得ませんでした。(ちなみにこの頃の昼食は、弁当屋の370円の怪しい弁当。)

そんなBさんのお弁当を見て、「あっ、お弁当イイっすねぇ〜」と言うと、Bさんはいつも

「へへぇー、イイだろう。これはだなー、暖かいお弁当だから、まさに画期的なんだよ。わかる?あったかいお弁当はうまいんだよ。冷めちゃうとどんなお弁当も不味いだろ?やっぱ、お弁当はあったかくなくちゃーダメだね!」

と、何度か自慢された事がありますが、確かに美味しそうだった。

 

 そしてそんなある日の事だった。

その日もいつものようにみんな同じ席に集まってお弁当を食べている時、「うわぁー、今日の弁当屋のん、最悪やぁ〜」とクレームの声が上がった。確かに今日の弁当屋のお弁当はいつもより質素だ。いや、手抜きと言った方がいいかも知れない。明らかに外れだ。みんなブーイングもの。

 そんな中、一人だけほくそ笑っている人がいる。そう、それはBさんだ。「へへへ、まぁーそんな安いお弁当だから、しゃーないんちゃう。その点、うちン所はmy弁当だからねぇ〜、いつも豪華だもん♪」と、周りの反感を買いまくりつつも、そんなの全然気にしないご様子。

「さぁってと、今日のお弁当は何かなぁ〜?」とワクワクしながらお弁当箱を開けた。

 

パカッ!!

 こ・これは!?!? 

 

 

ごはん、みそ汁(しかも即席)、レタス・・・・・のみ!!!

以上。

 

「ど・どうしたんすか、コレ?」

「おかずを入れ間違えたとか??」

と、色々Bさんに聞く。

 するとBさん、

「いや、昨日ちょっとウチのとケンカしたんだけどさぁー。でも朝は普通だったし、お弁当も作ってくれたから、もう大丈夫だって思ってたんだけど...」と、Bさん力無く答えた。

昨日の夫婦喧嘩は、Bさん自身は楽観的に考えていたみたいだけど、どうやら奥様は楽観的ではなかったみたいだった。(深刻みたい)

事の重みに気づいたBさん。

さすがにいつもの明るい調子では無く、黙々とレタスをのように食べる姿を見て、人知れず自分も「あんな風にはなりたくない」と切に思ったのでした。

(おしまい)

 

P.S それから数年後、やはり自分も同じような経験を体験してしまった。やはり歴史は繰り返すのか?

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