『はた迷惑なダイエットのお話 

〜ダイエット茶編〜』

原作:さくっち

   作画:昌  

 

 あれはもう6年ぐらい前の話になります。

当時、我が家では昌(大きい方の妹)も家に居てました。

この妹、高校2年の時、学校嫌いなため、それでやけ食いと不摂生がたたり、馬体重がいやもとい、

体重が+10kg〜20kgにも増加しました。

さすがに3年の頃になると、これはまずいと思ったのかしれませんが、本格的なダイエット作戦に入りました。

でも急にそんなには痩せれずに、すっかり大きくなったまま卒業することになりました。

 そんな昌がやっぱこのままでは彼氏ができない!と思ったのか、さらに本格的にダイエット作戦を計画します。

あいつの作戦は至って単純。 飯を食わない事でした。

また食事をするとしても、よくわからない怪しいダイエットフードだけでした。

それが結構くせ者でかなりの高額な代物でしたが、痩せれるんやったら金に糸目は付けず

それを実行しだしました。 またこのときのダイエット目標ラインは、55kgと設定していました。

そのラインに到達すれば、兄貴から5千円、友達のおばちゃんから1万円、 その他不特定多数の人と

賭けることになりました。

 お金が賭かっていて、そして期限も半年ぐらい(たしか妹の誕生日までやった気がする?)あるので、

昌もそら必死扱いてダイエットに励みました。 しかし!ことダイエットに関しては、家族の協力が不可欠です。

我が家ではかなりの誘惑要素がちりばめられていまして、生協をやっているのですから常時お菓子が

ストックされていますし、おかんはご飯を盛る量も多く、まして豪快なお弁当もあるわけですから、

そら難儀していました。

 そんな誘惑にも必死で耐えて、ダイエットする昌ですが、やはり単にご飯を食べない だけでは、苦しいです。

当時は水分もかなり減らしていましたから、まさに減量中のボクサー状態。

そこで昌は当時は看護婦の卵ですんで、 そしてワラをもつかむ思いで、病院からパクってきたのが

”下剤”でした。下剤は投入当初は効果があったみたいですが、そんなん所詮一時的な物。

やっぱ次第に限界が感じてきたのでしょう。

 それから次の作戦は、普段飲むお茶とかを、ダイエット茶に変更することで、カロリーを減らす作戦でした。

しかしこのダイエット茶、薬用なのでまた別の効果がありました。 その効果とは、昌(大きい方の妹)以外の

家族全員が身をもって体験することになったのでした。

 

 

 ある日、さくっちは夜遅く帰ってきてから、寝る前にお茶を飲みました。

冷蔵庫を開けて、コップに移してそのお茶を飲むと、味がいつもと違ってなんだか薄い。

「あれ?麦茶こんな味やったけ??またおかん失敗したんかな〜?」 と、そのときはそんなに気にもせずに、

部屋に戻りました。

 

 すると1時間ぐらいしてから、急にお腹がグルルルル、キュッルルルッルッルルル... と、うねりを上げて、

強烈な腹痛の第一派が襲ってきました。

「あ痛ててててて....(>_<)(x_x)」 猛烈にお腹が痛くなってきて、トイレに直行。

しかしそこには既に先任者がいてました。

ダンダンダン!! 「ちょぉーーー、腹痛いねんって!! はよ出てやぁーー!!!!」

「うるさい、俺も腹痛いんやぁー!!」 っと、おとんの怒り声が。

こうして待つこと5分。(感覚では30分ぐらいに感じたけど) やっと、トイレ交代。

ほぇぇぇぇ〜、とさくっちは当面の危機を脱出! しかししばらくして、すぐに、ダンダンダン!!と、

トイレ扉を叩く音が。 「早く出てぇぇぇーーー!!!」と、玲(小さい方の妹)の悲鳴にも似た悲壮な声が...

さくっち「分かったよ、分かったよ。ちょっと待ってぇー。」

そして急いで用をすまして、トイレ交代。 とりあえずそのまま部屋に帰って寝ることにしました。

 しかし、また30分ぐらいの周期で腹痛が襲ってきました。 トイレに行くと、また誰か入っています。

ダンダンダン!! 「ちょぉーーー、腹痛いねんって!! はよ出てやぁーー!!!!」

「うるさいぁいー!!せかしぃーな!!!今出るわぁーーー」 と、逆切れしたおかんの声が。

「今度はおかんか」と思って、再度トイレ交代。 そしてしばらくして、またダンダンダン!!

と、トイレ扉を叩く音が。 「こうじ!早く出ろぉーー!!!」と、おとんの怒鳴り声が。

「はい、はい、はい。出ます、出ます。」と、すぐにまたトイレ交代。

と、こんな感じで深夜トイレ交代をしばらく繰り返してました。 まさにトイレ渋滞!(下図参照)

 

 

※使用中:玲(小さい方の妹)

※順番待ち:さくさく:おかん:おとん

 

 そうしているといつの間にか夜が明けて、次の日の朝になりました。

みんなの顔を見ると、さすがにげっそりしてました。さくっちも何回トイレに行ったかどうか、全然覚えてません。

軽く二桁安打でしょう。 とにかく疲れました。

そして、一番最後に降りてきたでっかい方の妹だけ全然へっちゃらな顔してます。

おかん「あんたー!このお茶、何やの? みんなこれ飲んですっごい下痢やでぇー!」

昌「あー、これなぁー、ダイエット茶やで。これ飲むと痩せれるねん。でもうち、全然効かへんかったでぇー。

なんでやろう??でもみんな、効いてるからもうちょっとだけ試してみるわ」

4人 「あほかぁーーーーーーー!!!!」(怒)

 

おかん「あんたー!分かってのんかぁー??、これのせいでみんな下痢なんやねんでぇー。

     痛くてしゃーないわ!!」

さくっち「お前なぁー、なんで俺らがダイエットせにゃあかんねん!!!」

玲(妹)「姉ぇーー!!そんなん使うやったら、自分のお茶だけ別の容器使って!シャレならんわーー!!」

おとん 「でも、お前、家族全員がこのお茶効いてるのに、なんでお前だけ効けへんねんやん??」

昌   「うっ......

さすがに最後のおとんの台詞が答えたみたいで、その後このお茶が使用されることは ありませんでした。

 

 しかし、その日の夜にちぃーこの散歩に行くと、奴も下痢でした。

さくっち「昌の野郎〜、捨てるのんもったいないから、ちぃーこにも飲ましたなぁーーー!!(怒)」

 

 こうして我が家を襲った食中毒に似た怪事件は、当事者であるでっかい方の妹を除いて、全員(犬も含む)が

感染するといった事態になりました。

 今回のこのはた迷惑な事件、俗に櫻井家でいう『下痢茶事件』←そのまんま! と称されることとなり、

後世に語り続けられる事のなるでしょう(ほんまかいな!?)

                                                       (おしまい)