第十六話          2001年9月19日
早く金持ちになる方法(スキム・チュッパ・カヤー)
カテゴリー : 経済

第16話 「早く金持ちになる方法(スキム・チュッパ・カヤー)

 金持ちになりたいのは誰しも同じで、マレーシアでもやはり、皆金持ちになりたい。 マレーシアは金持ちの国なのだろうか? ベンツが、ボルボが、BMWがざらに走っている。 しかも、関税率が高くて凄いお金を払わなければいけない。 これは、それなりの金運のいい人や成功者や会社の偉い人たちだからできる技で我々庶民が、自分の金で買えない、買えない。 じゃ、庶民はどうすれば金持ちになれるのだろうか?

 一角の千金を夢見てTOTOや4デジットをしている人がいる。 あれも、ほんの一握りの幸運者だけがつかめるもので、損してはまた、注ぎ込んでまた損をする悪循環のひとも結構いる。 中に、宗教上、禁止されているマレー人(に見えるのかも)も買いに来ている。 皆、金持ちに成りたいのだ。

 この心理を突いたのが、スキム・チュッパ・カヤーである。マレー語であるが、スキムは英語のスキムで仕組みとかシステムの意。 チュッパは早く、 カヤーは金持ちで、早く金持ちになる方法ということになる。 これは、ある人または会社Aが会員から投資を集めて、その利益を還元するという仕組みである。 最近の親子3人が違法のスキム・チュッパ・カヤーで捕まり1,300万リンギットの罰金を命じられたのは、実は、この事業届出を出して許可を得ていなかったためである。 集めた資金はたったの340万円相当なのに罰金は3億9千万円相当に懲役数年と極めてきつい処罰である。

 過去に2回(私が知っているところで)あった件をみてみる。 一つ目は、350(ティガ・リマ・コソン)というやつ。 これは、会員から一口350リンギット(約1万円)集めて、1週間後には元金含めて700リンギット帰ってくる。 多くの人が投資を始めリターン得た。 これに酔った人たちは更に身の回りの財産を資金にあて、リターンを期待した。 ほとんどの財産が資金に変わったが、リターンの帰りが遅くなったり、帰ってこなくなったりし始めた。 そうこうしているうちに、この350の首謀者は逃げてしまった。 つまり、美味い話に騙されたのである。 これで、財産を無くしてしまった人が山ほどいた。
 
 もうひとつは、これとよく似ているが、これはケダ州のクリム近辺からスタートしたプラチナ・レーンというやつ。 これは、投資をして、そのリターンとして毎週10〜15%の渡される。 そのうち、80%は現金で20%は金券。この金券でプラチナ・レーンに置いてある商品と交換できる。 これは、私の会社の現地人が最初のうちはリターンを得ていたがそのうち支払いが遅くなってきたと思っていたら警察当局に検挙され、資本金はすべてパーに。 

 この手の美味そうな話が結構転がっているが、よく考えると全然、理論的でないのに皆、騙される。ちなみに、スキムという単語を辞書で調べたら
 
1 《しばしば〜s》(…しようという)陰謀,たくらみ《 to do 》 
    shady 〜s  秘密のたくらみ.

 Progressive English-Japanese Dictionary, Third edition ゥ Shogakukan 1980,1987,1998/プログレッシブ英和中辞典  第3版  ゥ小学館 1980,1987,1998

とある。 やはり、悪い意味もあったのだ。
     

まっ、貧乏でもいいからこつこつと働いてお金を貯めるのが一番。 皆さん、気をつけて!
 
 

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