第三十三話   2003年04月05日

数学と科学の英語での授業開始

カテゴリー : 社会

第33話 数学と科学の英語での授業開始

 

 2000年のマレーシアの人種比率は総人口2,327万人に対してマレー人(65.1%)、華僑(26.0%)、インド人(7.7%)、その他(1.2%)となっています。 2002年第4四半期には人口は2,492万人となっています。 また、州別での各人種の多い順序は、マレー人の場合、トレンガヌ州が96.8%、ケランタン州が95.0%、ペルリス州が85.5%、華僑はペナン州が46.5%、KLが43.5%、ジョホール州が35.4%、インド人がネグりスビラン州が16%、セランゴール州が14.6%、ぺラック州が13.0%となっています。 

 

 公用語はマレー語で国語でもあります。 全国民がマレー語を話します。 各人種では、華僑は華僑同士で中国語を、インド人同士はヒンズー語またはタミール語で話し合っています。 面白いのは辺境地にいくと、インド人でもタミール語が話せず、互いにマレー語で話しているところもあるということです。 また、 マレー語にも地方によっては方言があり、その地域に住むマレー人以外の人種もその方言を話しています。 その方言を話す人がKLのような標準語の地域でもそのままの方言を使っているのも面白いと思います。 

 

 マレーシアは英国の統治下にあった頃より、全員英語に長けていました。 学校の授業も全て英語だったようです。 これが、1957年にマレーシアが独立国となってからはマレー語が中心になり、最近までは公文書は全てマレー語となっていました。 ところが昨年の高等教育課程での試験結果で英語、数学、科学での学力低下が指摘されました。 噂ではヨーロッパ訪問の際にマレーシア官僚の英語力不足にも起因しているとかどうか・・・。 世界のマレーシアを目指しているマハティール首相は即、この問題を解決すべく科学と数学を英語で授業するという方針につなげました。 当然、抵抗がありました。 華僑などは華僑系の小学校があり、ここでは中国語で授業されていました。 また、インド人もタミール系の小学校があり、同様でした。 特に華僑は中国語を話す機会がなくなるとして猛反対でしたが、マハティール首相の決断で可決されました。 英語の専門用語をマレー語に翻訳したりで、本来の意味からかけ離れたりすりことや、世界で通用するためにはきちんとした英語で望むことが必要。

 

 学校ではLCDディスプレー、ノートブックパソコンなどの設備が導入され、ITの面からも最新な環境の中、数学、科学の授業が始まることになりました。 これに従い、全国の数学、科学の先生は英語の授業をすべく訓練に駆り出されました。 訓練を与える先生は手当てが当てられ、それ相当の力の入れようです。 数学と、科学の教科書も英語版となりましたが、1月からの新学期に間に合わなかったところもあったようです。 私の娘も今年から中1で、英語に授業を受け始めました。 教える先生も片言の英語で四苦八苦しているようです。

 

 

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