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2004年1月28日に21台の車が縦貫高速道路(PLUS)のケダ州アロースターで衝突事故を起こしました。 トラック2台を含む乗用車などが次々と玉突き状態となり、5人が重軽傷を負いました。 原因は高速道路の左右に広がる稲刈りの終わった田園での野焼きにより、大量の煙が道路を横切り視界が15mまでしかなかったためです。 チャイニーズニューイヤーで帰省した人が、リターンで道路が大変込み合っていました。

また、1999年6月25日にはペナン州、ジャウィの縦貫高速道路上でも、同じく21台の車が野焼きの煙で事故、4人が重傷を負いました。 2003年3月13日にも今回のアロースターから1Km離れた縦貫高速道路で20台が野焼きの煙で事故を起こしています。 マレーシアでは雨の降らない日が数日続いただけで、空気が乾燥してしまいます。 ケダ州はマレーシアの米どころとして、知られています。 話はズレますが、以前、クアラルンプールに住むマレーシア人の人と話をしていて、私がケダ州から来たことを告げると、あの田舎のケダ州から?と聞き返されたことがあります。 それだけ、ケダ州は米作りに専念した発展途上の州だと思われているのでしょうか? ケダ州のサイド・ラザック州知事は2010年を目処にケダ・マジュー(ケダ州発展)を構想し、色々な事業を繰り広げているのですがね〜。 さて、さて、話を戻します。 ケダ州を始めとする米作農家はこれで生計を立ててきたのです。 野焼きは今までの農法で肥料となるもので、農民の生活の場所、田園の真ん中に道路が出来てしまったわけで、農民からすれば高速道路が彼らの生活を脅かしていると言っているのではないかと思います。
環境法1974の34条Bでは野焼きを禁じており、違反者には最高5万リンギット(約140万円)の罰金または最高5年間の懲役またはその両方が課せられます。 先日のテレビでもニュースレポーターが現場に行き、事故後も行われている野焼きに対して、農民の無頓着さとしつこさを批判していましたが、果たして、そうなのでしょうか? 環境法で野焼きを禁止するのなら、農業省などがその代理農法を考え、指導していくべきではないでしょうか?
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写真は煙の状況を見るケダ州知事です。 1月28日に、偶然ケダ州知事が野焼きの道路に出くわし、停車してその様子を観察し、テレビのレポーターに対して、「ケダ州の人は煙が出るのは周知のことで、州外の人は知らずに高速で煙の中を走っていく。」と語っていましたが、安全の面で非常に危険として、農民に対して野焼きの全面ストップを呼びかけていました。 農民はどう、対応するのでしょう? 近代化しているマレーシアのジレンマの一つです。 |
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