ドラフト制度に思う  

  オリックス球団のスカウトマンの自殺により、ドラフト制度について
の賛否両論がまた再燃している。
なぜ、高校生だけがクジ引きで進路を決定されてしまうのか。
そもそもドラフト制度というのは、特定球団への選手集中を避けるた
めの制度であり、ひと昔前までは多士かに有効だったように思う。
  しかし、今ではイチロー選手や佐々木投手のようなスター選手の出
現により、以前ほどの集中化はなくなってきたのではないだろうか。
そして、今の高校生は、私たちが思っているよりずっと真剣に自分
の進路、将来を考えている。
  ドラフトにより希望がかなわなかった多くの選手が、数年置いて
でも、結局希望球団に入っていることを考えれば、今やドラフト制度
はあまり意味のないものになってしまっているように思う。
将来ある選手のこと、プロ野球界の更なる発展のためには、今が制
度改革を考える最たるチャンスではないだろうかと私は思う。
                           (H10.12. 河北新報 声の交差点掲載)