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舞耶ちゃんのジルオールPLAY手記

『ジルオールPLAY手記』で手短にやった事を書いていくつもりだったんだけど、
何故か、小説風(?)になっちゃいました。スタート地点、10行の予定が、
一体、何行、書いてるんでしょうね?(笑)
しかも、スタート地点、古いお話なんで、半分、忘れてます。
人名とか間違ってたら、教えてね。(^^A;



シエラ編〜其の壱・旅立ち〜

 あたしの名前はシエラ。
何処かで聞いた事ある…って思った貴方!鋭〜い!!
うちはノーブルで農業を営む家系なの。
でね、 「幻想水滸伝通」って全米NO.1ヒットの映画あったじゃない?
うちのおとんが、あの映画の登場人物「シエラ=ミケーネ」の猛烈なファンだったらしく、
娘のあたしに付けたらしいのよ。付けられた方はなかなか迷惑なのよね。
 それでも、弟よりかはマシなの。あたしには弟がいるんだけど、その名前が酷いのよ。
うちのおかん、極道映画が大好きでさ…極道さんの間では、拳銃の事を「チャカ」って
言うんだって。で、そのまんま。そう、「チャカ」って言うのよ、あたしの弟。
格好悪いよね〜?(笑)
 でもね…そんなネジの外れたおとんとおかんでも、居なくなると寂しいのよね。
見て。綺麗でしょう?黄金色に輝いてるでしょ?あの畑を残して死んじゃったの。
 まぁ、過去より現在よね。今、この村、酷い有様なのよ。
ここの領主、「ボルボラ」って言うんだけど、こいつの圧政、我慢ならないのよね。
だから、近々勇気ある村人を集めて発起する予定なのよ。
 さてと。それはそうと、畑を耕しにいかなくちゃね。出かけるとしますか。

こうして、あたしは、畑へ向かう為に出かけたの。
事件は、ノーブルの中央の広場を通りかかった時だったわ・・・。

ん?なんか、見かけないブサイクな男がこちらに向かって歩いてくるわ。
鎧に剣・・・物騒ねぇ。どこの冒険者かしらね。

不細工な男 『おい…。あんたが、シエラか?』
美形なあたし『ええ、そうだけど?あなた誰?そして、何の用かしら?』
不細工な男 『そうかいそうかい…。悪いが、死んでもらうぜ!』

その男は、そう言うと、いきなり斬りかかってきた。
でも、弱すぎてねぇ・・・。それじゃ、あたし、死ねないんだよね。(^^A;
とりあえず、死なないくらいに斬っときますか。(^^)

不細工な刺客『ぐっ…。す、すまねぇ…。オレが悪かった、許してくれ…。
       ボルボラの野郎に頼まれただけなんだよ。な?頼むよ…。』
美形なあたし『ふぅ…。そんな事だろうと思ったわ。まぁ、良いわ。
       とっとと消えなさい。ったく、忙しいのよ、あたしは。』

弱者を相手にしないで颯爽と去るあたし。うーん、我ながら格好良い〜♪

刺客はニヤリと笑った。ナカジマたちのレベルがさがった。
刺客 『ははは!バカめ、その背中を向ける一瞬を待ってたんだ!死ね!!』
効果音『ザシュッ!!!!』

あなたはしにました。(ティロリロリロティロリ〜ン)
刺客   『な…何故…こ、このオレがぁ・・・・ぐはっ!!』
少年   『大丈夫か、姉ちゃん!危ないところだったな!』
シエラ  『チャカ…。余計な事してくれたわね!』
チャカ  『えぇ?だ、だって、危なかったじゃねぇかよ・・・』
シエラ  『折角、これから、奥義「跳刀馳背剣」を魅せてやるところだったのに。』
チャカ  『ちょ・・・ちょーとー・・・・???ど、どこの剣法だよ…(^^A;』
シエラ  『ま、一応、お礼は言っておくわ。ありがとね、チャカ。』
チャカ  『あ、あぁ…。まぁ、良いか。早く、畑に行こうぜ、姉ちゃん!』
シエラ  『えぇ、行きましょう。』

…本当はね、あのままだったら、あたし、殺られてたわ…。
ありがとう、チャカ…。
そう、心で礼を言った直後、背後から声をかけられたの。

商人風の男『さすがはシエラさん。いやぁ、貴女の活躍は素晴らしい。』
シエラ  『あなた・・・誰よ?』
商人風の男『私はフリントと申します商人です。以後、お見知り置きを…。』
シエラ  『フリントさん…ね。で、どんな御用?』
フリント 『いえいえ。用がある訳では。ただ、村の英雄に偶然、お会い出来たので、
      挨拶をしたまでで…。貴女の一層の活躍を期待してますよ…では。』

そう言うと、フリントと名乗る男は去って行ったわ…。
一体、何だったのかしら…。
とりあえず、私たちは、畑へ向かって歩いたわ。

シエラ『さぁて、着いたわよ。ちゃっちゃとやっちゃいましょうか!』
チャカ『あぁ!行くぜ、姉ちゃん!』
男  『おぉ〜い!!シエラ〜!!大変だ〜!オ、オレの畑が…。』
チャカ『ど、どうしたんだよ、キアヌのとっつぁん!』
キアヌ『オ、オレの畑が・・・ボルボラの連れてきた巨大怪物に…』
シエラ『巨大・・・・・怪物・・・?こうはしてられないわ!』
チャカ『あ、姉ちゃん、オレも行くよ!!』

キアヌさんの畑へ走る。そして、そこで見た物は…。

チャカ『な、なんだよ…。あの巨大なナメクジみたいなヤツ・・・・』
シエラ『ブルってる場合じゃないわ…。行くわよ、チャカ!!』
男  『待て。』
シエラ『なっ!!後ろにも敵・・・?』
男  『私も協力してやろう…。』
チャカ『あ、あんたは・・・・・・』
男  『…来るぞ!!』

そして、巨大なナメクジとの闘いが始まったわ。
そして、自分の無力さを思い知ったわ…。

シエラ『ダ、ダメ・・・・。き、効かないわ…』
チャカ『ね、姉ちゃん、さっきの奥義チョークなんちゃらはどうしたんだよ?』
シエラ『あ、あんなのただのジョークよ!何、真に受けてるのよ!んもう!』
助っ人『下がってろ…。』

そう一言呟くと、その男の人は、2本の剣を同時に扱い、
その巨大ナメクジを一瞬で倒したのよ…。2本同時に剣を操るなんて、常識はずれだわ!

チャカ『す、すげぇ…。そうだ!姉ちゃん!この人にも集会に出てもらおうよ!』
助っ人『集会?』
シエラ『チャカ!!…あ、何でも無いんです。忘れて下さい…。』
助っ人『いや。お前がどう思おうが、オレはその集会とやらに出させてもらう。』
チャカ『お!兄さん、話が早いね!集会は、この先の森を抜けたところでやるんだ。
    あ、もうそろそろ、集会がはじまる時間だ。』
助っ人『そうか…。では、集会でまた会おう。』

そう言い残し、男は森の方へ消えていったわ…。

シエラ『チャカ!!何で、赤の他人に、しかも、正体のわからない人に、
    ベラベラと喋っちゃうのよ!!』
チャカ『だって…、あの人、強いじゃんか。協力してもらった方が得じゃん?』
シエラ『そういう問題じゃないのよ…。はぁ…。とにかく、行くしかないわね…。』

森の中に、いつも集まってる場所があるの。そこで、打倒ボルボラの密議をしてるのよ。
着いてみると、キアヌさんが笑顔で出迎えてくれた。

キアヌ 『おう!ヒーローのお出ましだ!こいつらに、シエラの巨大怪物討伐武勇伝を
     聞かせてやったところだ。だーっはっはっは!!』
同志A 『ボルボラの怪物を倒したんだ。今頃、あいつ、慌ててやがるぜ、きっと!』
同志B 『やるなら、今夜だな!動揺してるうちによ!』
シエラ 『あ、あの・・・そうじゃなくて・・・・あの怪物は・・・・』
キアヌ 『謙遜しなくたって良いんだよ!確かに、助っ人もいたけどよ!』
同志C 『よし、そうと決まれば、行こうじゃないか!こんなチャンス、逃せ無いしな!』
同志B 『行きましょう!!自由を勝ち取りに!!』
同志一同『おぉ!!!』
男   『ダメだ。』
キアヌ 『ん?あ、あんたはさっきの…。さっきの事はありがたく思ってるさ。
     でもな、これはあんたが口を出す問題じゃねぇんだよ!』
男   『失敗した時はお前ら全員の命が危険だぞ?
     それだけじゃない。成功したとしても、ボルボラをここの領主に据えてる、
     エリエナイ公が黙っちゃいないだろう。村人全員の命が危険かもしれんのだぞ?』
同志A 『その時はボルボラと同じように、断固として反対するだけさ!!』
同志C 『そういうこった。さぁ、シエラ!リーダーのあんたが号令をかけてくれ!!』

正直、あたしの心は揺らいだわ…。どうすれば良いの?
この男の人が言う、「成功しても・・・・」なんて事、考えもしなかった…。
武力による解決は、新たな巨大な武力を呼ぶだけなのね…。他にも解決法があるはずだわ…。
それを、探してからでも、遅くないわ。…えぇ、そうしましょう…。

シエラ 『みんな、聞いて。ここで、発起する事は出来ないわ。
     他にも解決法があるはず。それを探しましょう!!』
キアヌ 『そんなもんある訳無いだろ!グズグズしてた、また、怪物を呼ばれたら
     どうするんだよ?今日は一匹だったけど、3匹とかになってたら?
     やるしか無いんだよ!』
シエラ 『で、でも、事後策も考えずに事を起こすのは危険すぎるわ。だから・・・』
チャカ 『姉ちゃん!見損なったよ!こんな大事なときに迷うなんてさ…。』
キアヌ 『ええい!もう、オレ達だけでやろう!シエラ抜きでも出来るさ!』
同志一同『おう!!!』

声を上げると、キアヌさんやチャカ達は行ってしまった…。何故、わかってくれないの?

男   『仕方ない…。もう手遅れだ。行くしか無い。シエラ、行くぞ!!』
シエラ 『あ・・・。は、はい!』

急いで村へ戻る・・・。しかし、その途中。あのフリントさんとか言う人が…

フリント『おやおや。急いで何処へ?』
シエラ 『決まってるでしょう?みんなを止めに行くのよ!そこをどいて!!』
フリント『ほう。だが、もう手遅れですな。発起は成功しボルボラは討たれましたよ。』
シエラ 『な・・・?そんなに、早く・・・どうして……?』
男   『…フリント…。貴様の仕業か…。』
フリント『いえいえ。これはキツい冗談を。まぁ、それはさておき・・・・・
     村長の息子さんは、村の潔白を証明すべく、あなたの弟さん達の首を、
     エリエナイ公に差し出すつもりのようですけどね。』
シエラ 『チャ・・・チャカの…?な、何でよ!チャカ達は村のために…』
フリント『そう思ってたのは、貴女達だけだったみたいですな。』
フリント『ショックついでに、もう一つ。貴女はこの男に利用されたのですよ。』
シエラ 『え・・・?』
男   『・・・・・・』
フリント『この人こそ、ボルボラをここに据えたエリエナイ公、その人ですぞ?』
シエラ 『あ・・・あなたが・・・・・』
男   『確かに。私がエリエナイ公こと、レムオン=リューガだ。』
レムオン『だが。お前くらいの女を利用したとあれば、エリエナイ公の名が泣く。
     利用する気など無かった事を証明してみせよう!』
シエラ 『証明・・・・って・・・・』
レムオン『今なら、まだ間に合う!行くぞ!!』
シエラ 『行くって・・・・何処へ・・・・?』
レムオン『弟の命を助けたく無いのか?助けたいのだろう?さっさと付いてこい!!』
シエラ 『あ・・・・はい!!!』

レムオンの後を追い、村にたどり着くと、あの貧弱そうでナヨナヨくんな村長の息子が、
ライオンでも獲ったのか?みたいな勢いで、チャカを捕まえてる…。

村長の孫『シエラか…。良いか?暴動は村の意志じゃあ無い。お前らだけの意志だ。
     今から、コイツの身柄を差し出す。もちろん、お前もだ!』
シエラ 『悪いけど、チャカは返してもらうわよ!良いわね?
     まさか、貴方・・・あたしとやるつもり?』
村長の孫『ぐっ…。だ、誰がお前ごときに自ら手を出すか!バカめ。今日は、
     お前を捕まえるために、わざわざ、先生をお呼びしてるのだ。
     先生、やっちゃってください!!』
シエラ 『貴方って…ラジオドラマの水戸黄門の悪役みたいね。(^^A;』
村長の孫『羅字男???何の事だ?ミロコウモン???』
シエラ 『何でも無いわよ!で、先生とやらは、何処に?』
村長の孫『あれ?せ、先生…何処ですか?は、早く〜!出番ですよ〜!!』
先生? 『んもう!そんな大声出さなくても聞こえてるわよ!
     レディが遅れる時は、じっと待ってくださらない?察しなさいよ…。』
村長の孫『は・・・す、すみません。気が利かなくて・・・・。』
先生  『で、あなたがシエラね。魔法フルコースで料理してあげるわ。覚悟おし!
     炎の精霊よ我に力を・・・・・』

その時、あたしの横から疾風の如く、一つの影が先生(?)をめがけて、
駆け抜けていった・・・。

効果音 『ズバシュッ!!!ザシュッ!!!』
先生  『え・・・?あ・・・・・目の前が・・・・赤・・・・ごふっ!』
レムオン『・・・次はどいつだ?』
村長の孫『ひ、ひぇぇ〜!!!先生が一瞬で・・・。に、逃げろ〜!!!』

先程の影はレムオンだったみたい。目にも留まらぬ早業で投げる手裏剣ストライク〜♪
先生を×の字切りって言えば良いのかしら?とにかく、そんな感じで仕留めたのね。
で、村人はチャカを残して全員、家に逃げ帰って行った・・・。
こうして、チャカを助ける事は出来たけど、ノーブルにはもう、居場所は無い。
村から離れた後、レムオンとチャカとあたしの3人で火をたいてキャンプしてる時の事。

レムオン『お前らの村のボルボラだが。ヤツは密かに私の秘密を調べ上げた。
     その報告と共に、私の領内での民衆発起。全てはヤツが…いや、
     「ファーロスの雌狐」…エリスが私を失脚させる為に仕組んだ事。』
チャカ 『するってぇと、オレ達はそれにまんまと乗せられてたって事か!?』
レムオン『そういう事になる。口封じにボルボラ自身は、フリントに殺られたのであろう。
     今頃は、フリントが報告書を、エリスに渡しているところだろうな。
     さて…。私は、城に出頭せねばならんだろう。ここでお別れだ。さらばだ。』
シエラ 『待って…。あたし達、行くところがもう無いの…。だから…あたし達も
     連れていってください。』
レムオン『何?お前らを利用したかもしれない私に付いてくると言うのか?
     フッ…。酔狂なヤツだ。良いだろう。ただし、今度は本当に利用させて
     もらうぞ。覚悟をしておけ!』
チャカ 『あ〜!オレも行くよ〜!!待ってよ〜!!』

こうして、あたし達はレムオンに付いていく事になりました。
そして、あたしはレムオンと一緒に城に行くことになりました。
かなり、ドキドキものです。でも、何で、あたしが一緒に連れていかれるの?(^^A;

エリス   『エリエナイ公、今回の民衆発起、災難であったな…。』
レムオン  『お気遣い、ありがとうございます。しかしながら、既に解決済みですので、
       ご心配は無用にございます。』
エリス   『そうか。…そう言えば、一つ、エリエナイ公に聞いておかなくてはならない事が。』
レムオン  『何事でしょうか?』
エリス   『エリエナイ公の父上の事だが…何でも、エリエナイ公の父上、先代のエリエナイ公に、
       拾い子がおったとか?…エリエナイ公には弟にエストがいましたな?』
頭悪そうな男『しかし、エスト殿の出生は、私がこの目で確認してございます。
       もしや、レムオン殿、貴方が・・・これは一大事ですぞ?
       正当な血筋で無い者が、跡を継いでいる事に・・・。』
レムオン  『バレてしまっては、仕方ないですな。本当のことを申し上げましょう。
       確かに、父には拾い子である女の子がおりました。』
エリス   『ほう。女の子とな。すると、もしや、エリエナイ公の後ろにいる・・・』
レムオン  『さすがは、エリス様。お察しが早い。その通りです。私の後ろにいる、
       このシエラこそが、その子であり、私の妹にあたります。』
シエラ   (へ…?あ、あたしが???レムオンの妹・・・?え?え?え?)
レムオン  『さぁ、シエラ。エリス様にご挨拶を。』
シエラ   『あ…。エリス王妃、お初にお目に掛かります。シエラにございます。』
エリス   『シエラと申すのか。なるほど、お前が報告にあった拾い子であるか。
       まぁ、たかだか地方官の報告を鵜呑みにする訳にも行かぬ。
       エリエナイ公。しかと、事情を承知しましたぞ。』
レムオン  『ありがとうございます。実は、先日のノーブルの暴動、このシエラが解決に
       導いたのです。この働きは、騎士に値すると存じます。何とぞ、このシエラに
       騎士職をお与えて下さい。』
エリス   『うむ、あいわかった。シエラよ。お前を騎士職を与える。その証の盾をここへ。』
ヴァイライラ『これに。』
エリス   『騎士の証としての盾を授ける。今後も、ロストール王国に貢献してくれい。』
シエラ   『ありがたき幸せ。忠誠を誓います。』

こうして、レムオン…兄への詰問と、よくわからない騎士授与式は終わりました。
うーん…でも、いつ、ボロが出るか…心配で心配で…。よく、バレなかったよね、うん。(^^;

レムオン『一応、上手く、難を逃れたな。しかし、シエラ、咄嗟でよく、あれだけの演技が
     出来たな。まぁ、エリスにはバレバレだったろうけどな。』
シエラ 『え?バレ・・・ちゃってるんですか?それなのに、どうして、騎士職を・・・?』
レムオン『まぁ、私に貸しを作った…そんなところだな。今度、何かあれば、
     今回の件と共に、色々、突き上げられるだろう。』
シエラ 『はぁ…。貴族って、難しいんですね・・・。』
レムオン『まぁな。それよりもだ。お前は、私の妹になったのだ。今後も色々、働いて
     もらわなくてはならん。しかし、今のお前の力では不足すぎる。
     だが、お前には何か…こう、無限の可能性と言うものを感じる。
     そこで、世界を旅し、見聞を広めてこい。腕を磨いてこい。
 まさかの時に、役立たずでは、困るしな。ふふ・・・。』
シエラ 『はい!きっと、お役にたってみせますわ!レ・ム・オ・ン・兄・様〜。』
レムオン『レムオン兄様か。ふっ…。まぁ良い。』
シエラ 『ところで、兄様。あの…剣を2本…アレって何言う流派なんでしょうか?』
レムオン『ん?世間では二刀流と呼ばれるものだが?』
シエラ 『出来れば、その…教えて欲しいんですけど?』
レムオン『今のお前では無理だ。まず、どちらの腕も利き手くらい使えない事にはな。
     それに、お前の力では、2本の剣を持って、戦えまい。もっと、強くなったらな。』
シエラ 『わかりました・・・。二刀流か・・・。兄様目指して、頑張りますわ!』
レムオン『しかし、お前、順応性が高いヤツだな。半分、貴族語になってるぞ?』
シエラ 『あら?わたくしとした事が。なんちゃって。』
レムオン『調子良すぎだ…。さぁ、行って来い!』
シエラ 『はい!行って来ます!きっと、お役に立ってみせますわ!』

こうして、あたしの冒険者としての人生がスタートしました。
この時、世界の運命の中心にあたしが立つ事なんて、誰が思ったでしょう?
あたしは多くの出会いをし、数奇な運命に翻弄されて行きます…。
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


シエラ編〜其の弐・とってもリルビーな仲間〜

 前回までのあらすじ・・・面倒だからやらないよ。(^^;;
とりあえず、どうやって、腕を磨こうかしら・・・。困ったわ…。
やっぱり、ウェイトレスとかやって、腕を鍛えるのが妥当かしら…。うーん…。

チャカ『姉ちゃん!』
シエラ『(う〜ん、でもウェイトレスより、船舶荷物運びかしら・・・・)』
チャカ『・・・。もしも〜し。姉ちゃん!姉ちゃんってば!』
シエラ『(女流シェフなんかも良さげよね。フライパンを両手で操り、二刀流の練習に…。)』
チャカ『姉ちゃんってば!!人の話を聞けよ!』

効果音『どがっ!』

チャカはあたしの腕を小突きました。

シエラ『きゃぅ!!・・・チャカ…痛いわね!覚悟は出来てるんでしょうね…』
チャカ『姉ちゃんが悪いんじゃないか!人が話しかけてるのに無視してるし。』
シエラ『え?呼んでたの?ははは・・・・気づかなかったわ…。(^^A;;』
チャカ『笑って誤魔化してる・・・。「姉貴の特権」フル活用・・・。』
シエラ『で、話は何なのよ?』
チャカ『あ、そうそう。冒険者ギルドに冒険者登録すれば、色々、仕事をもらえるらしいよ。』
シエラ『あ、それ、ナイスアイディア。いっただき〜!』
チャカ『よし!善は急げだ!行こう!』

そんなこんなで、冒険者ギルドへ登録しに行ったんです。

ギルドの人『ギルド登録希望だね?じゃ、ここに名前を書いてくれないかな?』
チャカ  『はい。えぇっと・・・・よし。書き終わりました。』
ギルドの人『シエラさんに、チャカさんね。じゃ、この幻術計の針に触れないように、
      手を出してみて。触れたら、一巻の終わりだよ。』
シエラ  『う〜ん…これって何?仕組みが全然わかんないんだけども…。』
ギルドの人『ぐっ!!そこはツッコんじゃダメだよ、お嬢さん。オレ達も訳わかんないんだから。』
シエラ  『はぁ?わかんないものを、どうやって、やれって言うのよ!』
ギルドの人『そこまでツッコまれちゃあ仕方がねぇ!あんたら、合格にしとくよ。』
シエラ  『そんな事で良いの?(^^A;;』
ギルドの人『だって、訳わかんねぇもん。仕方無いだろ?とにかく、登録しといたたから!』
チャカ  『やったな、姉ちゃん!これで、オレ達も冒険者の仲間入りだぜ!』
シエラ  『う〜ん…。この状況を素直に喜べるチミは、凄い素質だと思うよ、うん…。』
チャカ  『え?何でさ?』
シエラ  『何でも無いわよ・・・。じゃ、早速、仕事をやろうかしらね!』
チャカ  『まずは、失敗しなさそうなのが良いよね・・・』
シエラ  『じゃあ、この「リッチ退治」にしましょう。報酬高いし。』
ギルドの人『ちょっと待ったぁ〜!!お嬢さん、わかってなさすぎ!そんなの無理だって!』
シエラ  『え?何で?どっかの金持ち倒せば良いんでしょ?大丈夫よ!富豪なんて楽勝よ!』
ギルドの人『全然、ちゃいまんがな…。リッチはすっげー強い怪物なの!』
シエラ  『え…も、もちろん、知ってたわよ!ただのギャグだってば!はははは・・・・』
チャカ  『こんな姉貴を持ったオレ、恥ずかしくて涙出てくるよ・・・』

とりあえず、最初は、「お手紙配達:ロストール⇒ドワーフ王国」にしました。
脳ある鷹は爪を隠す…みたいな?とりあえず、はじめは、様子見、様子見。(^^;;
無事にドワーフ王国にたどり着き、ギルドへ手紙を差し出すと、報酬をもらうと同時に、
不思議な感覚が、あたしの身体を流れていきました。

シエラ『え?な、なに、この感覚…。なんか、とっても、勇敢になったような気がするわ。』
チャカ『オレは、ちょっと、ワイルドな男前になった気がするよ。』

ソウルポイントってのをGETしたんですね、はい。
こうやって、仕事を進めて行った、ある日の事。エンシャントのスラム街にて。

ならず者A『おい、コイツどうする?』
ならず者B『どうするもこうするもねぇだろ…。顔を見られた以上、殺るしかねぇ!』

そんな会話をかわしつつ、女の子を連れ去る輩を発見しました。

シエラ  『ピ〜ピピピ!!!はぁ〜い、そこ!ストップ!!何してんのかな?』
ならず者B『な、何だよ、てめぇは!お前も・・・・』
ならず者A『ははははは!お嬢ちゃんが倒れてたので、魔導アカデミー付属病院に
      連れていくところでさ〜!そういう事で・・・じゃ!!』
シエラ  『って言うか、聞こえてたわよ。「犯るしかねぇ!」って。』
ならず者B『ちげぇよ!!!「殺る」だよ、「殺る」!!「犯る」じゃねぇよ!』
ならず者A『そうだそうだ!オレ達は別にロ○コンじゃねぇぞ、ったく・・・』
シエラ  『どっちにしたって、危なすぎよ…。その子は返してもらうわ…。』
ならず者A『そうは行かねぇ!!お前はここで死んでもらう!!』

ギルドの仕事を、今まで、ず〜っと、半年くらいやってたのよね、あたし。
人身売買警護とかも、最近はしっかりこなしてるのよ〜。
そう、今のあたしって、何か無敵みたいな?…とにかく負ける気がしないのよね。
そういう訳で、こんなゴロツキなんて、チョチョイのチョイよ!
見てらっしゃい♪

ならず者B 『行くぜ、ジェームス!!』
ならず者A 『おう、ヘイルマン!任せとけ!!』
ならず者2人『クロスチェンジャー!!!』

な、なんなの、なんなの、なんなのよ〜!!この2人は〜!!(;;)
別の意味でめっさ怖いんですけど・・・。
と、とにかく名前を「ジェームス」と「ヘイルマン」と言う事だけはわかったわ。
でも、「くろすちぇんじゃあ」って一体何〜???
そうこう考えている間にならず者2人が斬りかかってくる!

ジェームス『どうしたい、姉ちゃんよ〜?オレ達のコンビネーションに翻弄されてるのか?』
シエラ  『くっ・・・。と、と言うかね…翻弄されない人いるの?(^^A;;』
ヘイルマン『まぁ、いねぇだろぉよ!オレ達ゴールデンコンビのコンビネーションは無敵だしな!』
シエラ  『そ、そういう意味じゃなくてさ〜・・・・・・きゃっ!』
ジェームス『へっ・・・口ほどにもねぇ!次は外さねぇぞ・・・・クッククク…。』

ジェームスの剣がシエラの喉をめがけて突きを放つ!
しかし、それを寸でのところで避けるシエラ。

シエラ  『はっ・・・誘いとも知らずに乗りかかってきたわね!』
ジェームス『な、なにっ!避けられた!?こんな小娘ごときに!?』
シエラ  『今よ!ルナカウンターゼロカスタム!!!』
ジェームス『ぐはぁっ・・・・・い、いでぇよぉ・・・・ぐるじぃ〜・・・』

あたしが狙ってたのは、この瞬間。そうカウンターだったのよ。
2人がかり相手に、自分から攻めても不都合だしね。
まぁ、兄様みたいに、2本あれば苦労もしないんだけどね〜。
っと、こんな事心で呟いている場合じゃないわね。
次はヘイルマンね!

ジェームス『い、いでぇよ・・・ベイルマ゛ン、だずげで〜・・・・』
ヘイルマン『ジェームス…オレ野球好きでな…こういう時は、振り逃げ御免な訳さ!
      と言う事で・・・・・に、逃げろ〜!!!』
シエラ  『逃がすかっ!漫才コンビ!!』

しかし、ヘイルマンの足の速さはまさに、『驚速』だった。
瞬時に消え去るが如しの速さで逃げていった・・・。
ソースネク○トもビックリ。(謎)

シエラ『あ〜あ・・・逃げられちゃった…。
    っと、そんな事より、女の子の身の安全を確認しないと!

倒れている女の子の方へ駆け寄り、女の子を優しく抱き起こす。

シエラ  『ねぇ、大丈夫?…良かった生きてるわね…。
      もしもし〜。お嬢ちゃん〜、目を開けて〜!』
女の子  『う、う〜ん・・・・・』
シエラ  『やたっ!!!気が付いたのね!』
女の子  『う〜ん・・・・あぁっ!!人さら…モゴモゴモゴ〜。』
シエラ  『違うってば!キミがさらわれそうになってるところを、
      あたしが助けたんだってば〜!あ、苦しかったね、ごめんごめん…』
女の子  『ふ〜っ…。あ、そうだったんだ〜・・・お姉ちゃんが助けてくれたんだ〜。
      ゴメンね〜間違っちゃって・・・そして、ありがとう〜!』
シエラ  『ううん。それより、怪我とかは無い?』
女の子  『うん!大丈夫だよ〜!ルルアンタ何処も怪我してないよ〜!』
シエラ  『ルルアンタって名前なの〜?』
女の子  『そうだよ〜!私、ルルアンタって言うの!お姉ちゃんは〜?』
シエラ  『シエラって言うのよ。』
ルルアンタ『シエラか〜!じゃあ、改めて!シエラ〜、ありがとね〜!!』
シエラ  『いいえ、どういたしまして〜。じゃ、気を付けて帰るのよ?』
ルルアンタ『・・・・・・・・・・グス、グスン・・・・』
シエラ  『ちょ、ちょっと待ったぁ〜!何故に泣く〜!?』
ルルアンタ『ルルアンタ・・・もう帰るところが無いの・・・。
      フリントさん、殺されちゃったし・・・グスグスン…』
シエラ  『フリントさん?何処かで・・・・・あぁっ!!』
ルルアンタ『シエラは、フリントさんを知ってるの〜?・・・グスグスグスン・・・』
シエラ  『え…。ま、まぁ、知ってると言うかその・・・とにかく、フリントさん、
      死んじゃったのね・・・?』
ルルアンタ『そうなの…。う、う、うわぁ〜〜ん!(><)』
シエラ  『あわわわ…な、泣かないで〜。良い子だから・・・ね?
      そうだ!じゃあ、シエラ姉ちゃんと一緒に行こうよ!ね?』
ルルアンタ『グス・・・え…?ホント?ルルアンタついていって良いの〜?』
シエラ  『ウソなんか言うもんか〜!そうと決まれば、早速、一緒に宿屋に行きましょう!』
ルルアンタ『わ〜い!これからはシエラと一緒〜!嬉しいなぁ〜♪』

こうして、ルルアンタを連れて、宿屋に戻る事になりました。
宿屋にて。

チャカ『おう、姉ちゃん、お帰り!良い仕事見つかった〜?
    ん・・・?後ろの女の子誰?もしかして、隠し子?』
効果音『ボカッ!!!』
チャカ『いってぇぇ…単なるジョークじゃないかよぉ…。
    最近、姉ちゃん、恐ろしいくらいに馬鹿力なんだから、手加減してくれよな…。
    おかげで、また頭が悪くなったじゃないか…』

チャカのINTが−3、VITが+3しました。

シエラ  『チャカ、あなたのジョークは笑えないの!オヤジギャグ厳禁!』
チャカ  『わかったよ〜!っと、そんな事より、その女の子。誰なんだよ〜?』
シエラ  『あ、そうだ。っとね〜、この娘はこれから一緒に冒険に加わる
      ルルアンタちゃんよ〜。』
ルルアンタ『ルルアンタです!よろしくね!(^^)』
チャカ  『(姉ちゃん、正気かよ!?こんな小さな娘連れて冒険出来る訳ねえじゃんか!)』
シエラ  『(そうかしら?チャカよりは、よっぽど使えると思うけどな〜?)』
チャカ  『(じょ、冗談じゃね〜!!こんな小さな娘より、オレの方が数倍・・・・)』
ルルアンタ『?・・・あの…お二人ともどうしちゃったんですか?』
シエラ  『え?あぁ、なんでもないのよ。ただ、このアホタレが、うるさいんでね〜。』
ルルアンタ『アホタレさんですか〜?これからもよろしくお願いしますね〜!』
アホタレ 『ちっが〜う!!オレの名前はチャカ!!アホタレじゃないって!
      横の注釈も違うぞ!!筆者、ザケんな〜!!!!』
シエラ  『ん?チャカ、誰に文句言ってるの?』
チャカ  『な、何でもないよ・・・気にしないでくれよ…。』
ルルアンタ『きゃははっ☆チャカっておもしろいね〜♪』
チャカ  『あ、ありがとう・・・・・・・(;;)』

と言う訳で、今まで弟のチャカと2人で冒険者家業をやってたんだけど、
今日からは、このルルアンタちゃんも加わって3人パーティになりました!
でも、兄様が知ったら怒るかも・・・

想像上のレムオン『シエラ…フリントの手の者と一緒に行動してるとは、
         どういう了見だ?お前にはリューガ家の人間としての自覚はあるのか!』

うう・・・想像しただけで、めっさ怖い…。
兄様には、ルルアンタちゃんの素性は内緒の方向で・・・・・(^^A;;
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


シエラ編〜其の参・運命のきゃっとはうす−前編−〜

あたしはシエラ。言わなくても知ってっか。(^^A;
今は、ディンガル帝国首都のエンシャントにいます。
ルルアンタと一緒にパーティを組んでから、早1ヶ月が過ぎようとしています。
ちなみに、私の武器は剣で、近い将来、レムオン兄様から「二刀流」を伝授してもらう
予定になってます。だから、基本的に力仕事を率先してやってます。
基本的に左利きだから、なるべく、右手を使う事にしてるの。
あたしの愛剣は「ムーランルージュ」。なんか、格好良さげでしょ?(^^)
そう言えば・・・チャカの槍、ルルアンタの短剣って、名前何って付けてるのかな?
ちょっと聞いてみようかしら〜。

シエラ  『チャカ〜、ルルりん〜!!』
チャカ  『なんだよ、姉ちゃん。そんなに大声で呼ばなくても聞こえるって。』
ルルアンタ『シエラ〜、なになに〜?』
シエラ  『いやね、ちょっと気になることがあるんで・・・。
      2人の武器って、名前とか付けてるの?』
チャカ  『あったりまえじゃんか!!オレの武器はね〜・・・・・
      「C.ダンディズム」って言うんだ〜!(^^)』
シエラ  『「しぃ〜だんでぃずむ」???その「しぃ〜」と言うのは?(^^A;』
チャカ  『オレの名前、チャカの頭文字さ〜!ダンディなオレにピッタリの〜…』
シエラ  『ブ〜!はい、却下。あなたの陳情は承認されませんでした。』
チャカ  『良いじゃないかよ〜!自分の武器くらい好きな名前付けさせろよ〜!』
シエラ  『だって・・・似合ってないんだもの。ねぇ、ルルりん〜?』
ルルアンタ『ん〜・・・そうでもないと思うよ、シエラ〜。私は似合ってると思うよ〜?』
チャカ  『ほれ、見い!やっぱ、ルルアンタはわかってるよ〜!違いがわかる人って
      やっぱ、良いよな〜。偉いぞ、ルルアンタ〜!(^^)』
ルルアンタ『私、偉い?わ〜い♪・・・・ところで「だんでぃずむ」って、な〜に?』
チャカ  『ズコ〜っ!!』
シエラ  『ぷっ!やっぱり、わかってなかったんだ〜。お、面白すぎ・・・』
ルルアンタ『???』
シエラ  『まぁ、良いわ。ところで、ルルりんのは?』
ルルアンタ『私の〜?そう言えば、名前付けてなかった〜。』
シエラ  『じゃあ、私が命名してあげよっか?んとね・・・・「ルルりんダガー」。
      これって、どう?』
チャカ  『安直すぎだろ・・・。』
シエラ  『チャカ、あなたのも大差ないでしょ?』
ルルアンタ『「ルルりんだがぁ」?なんか可愛いね〜。それで良いよ〜、うん!!』
シエラ  『よし、じゃあ決まり〜!!と言う事で、これからは各自自由行動。散会〜!』

今日は依頼を請けずに、各自、自由にエンシャント見学です。
だって、ほら。チャカみたいな田舎者には、やっぱり都会を見せてあげないとね〜。
お姉さんの気配りなのね。
え?なに?自分が見たいだけだろうって?・・・余計な詮索しちゃイケナイわよ、うん。(爆)

その日の夜、宿屋にて。

効果音『コンコン』
シエラ『は〜い?只今、着替え中でも何でも無いから御自由にどうぞ〜。』
効果音『カチャリ。ぎぃ〜。』
チャカ『姉ちゃん〜。今日、面白い話を聞いたよ。』
シエラ『オヤジギャグなら間に合ってます。他行って下さ〜い。』
チャカ『違うってば!…猫屋敷って聞いた事あるかい?』
シエラ『「ねこやしき」?ペット屋さんか何か?』
チャカ『違うよ。別名、賢者の館とも言われてるらしくて・・・何でも選ばれた人間だけが
    辿り着けると言うミステリアスな所らしいよ〜。』
シエラ『賢者の〜・・・どこかで聞いた事あるな〜。もしかして、その館があるんで、
    このエンシャント近くにある森が「賢者の森」と呼ばれているとか?』
チャカ『ピンポンピンポン〜!大正解!』
シエラ『そんなの、どうせ、夢とかおとぎ話だと思うよ〜。
    まぁ、怪物退治依頼とかあったらついでに、探しても良さそうだけど…。』
チャカ『よっしゃ!じゃあ、賢者の森へ行く仕事があったら、明日はそれをやろうよ!
    ついでに、賢者の森を探検!ワクワクドキドキもんだね!』
シエラ『そ、そうかな〜?なんか、無駄足計画って感じがするんだけど・・・。』
チャカ『かぁ〜、これだから夢を無くしたオバサンはダメなんだよ〜!』
効果音『パシッ!ボカ!どごん!こきっ!』
チャカ『NO〜!痛すぎだよ〜!関節技だけは〜!ギブ〜!ギブ〜〜〜!(TT)』

チャカのSTRが−2、INTが−3、VITが+5しました。
次の日、朝一番でギルドへ仕事探しに。

シエラ   『あ、どうもです〜。(^^)』
ギルドの親父『はてはて、誰じゃったかいの〜?ところで、ばあさん、飯はまだか〜?』
シエラ   『は?(^^A;;;』
ギルドの人 『あ〜、ダメだって!親父〜、頼むから店にまで出てこないでくれよ〜!』
ギルドの親父『お〜、ツトム〜。もうすぐ、雛祭りじゃの〜。』
ツトム?  『ツトムじゃねぇって!ビリーだよ!それに雛祭りは女の子の節句だろ!
       どうでも良いから、店の奥に・・・・。』
ギルドの親父『店〜。そうじゃったか〜、最近、出玉のサービス悪いぞ〜。
       負けてばっかりじゃ〜。どうしてくれるのじゃ〜。』
ビリー   『はいはい、わかったから〜・・・・・』
シエラ   『もしかして、来るところ、間違ったかしら・・・・?(^^A;;』

ギルドの親父らしき人は、ビリーと名乗った人に、店の奥に連れて行かれました。
しばらくすると、ビリーと言う人が戻ってきました。

ビリー  『いやぁ、すまなかったね…。親父さぁ・・・アルツハイマーでねぇ…。』
シエラ  『都会は苦労が多いのね〜。ノーブルじゃ、あんなの見た事ないもの…。』
ビリー  『ま、それは良いとして、お姉さん、仕事探しに来たんでしょ?』
シエラ  『あ・・・そうだったそうだった。どんな仕事が今、あるかな〜?』
ビリー  『う〜んと・・・「くさやの配達」ってのがあるよ。ちょっと臭いけどさ〜。』
シエラ  『く、くさやって…遙か遠い東方の珍味…だっけ?…それはちょっと…。(^^A;;
      他には何か無いの〜?』
ビリー  『う〜ん、無いねぇ…。配達はこれっきゃ依頼、入ってないよ〜。残念だね〜。』
シエラ  『「配達は?」って…配達以外で良いんだけどさ〜。何で配達に限定してるのよ?』
ビリー  『え?そりゃ、お姉さんみたいな可愛い女性に出来ると言えば、
      こんなもんだろうかと…。』
シエラ  『むっ!!男尊女卑だわ〜。もう、民事訴訟してやるんだから〜!(`´凸』
ビリー  『「ミンジソショー」?…何かよくわかんないけど、怖いから、他のも教えるよ〜。
      見た目だけで判断して悪かった…。でも、やるからには、しっかりやってくれよ〜。』
シエラ  『任せといてっ☆彡』
ビリー  『…っと、「死竜の洞窟のグリフォン退治」「新月の塔のハーピー退治」。
      今はこの2つしか、入ってないよ。』
シエラ  『チャカ〜。賢者の森への仕事は残念ながら無いみたいよ。どうする?』
チャカ  『じゃあ・・・自己鍛錬の目的で賢者の森へ行こうよ!今日はお仕事休み!』
ルルアンタ『ねぇねぇ〜。イチゴタンメンって何ですか〜?』
チャカ  『はぁ〜!?イチゴタンメンじゃないって!自己鍛錬!じこたんれんね!
      己を磨くって事だよ!簡単に言えばもっと強くなろうって事!わかった?』
ルルアンタ『うん、わかった〜!チャカって物知りなんだね〜!!』
シエラ  『ブツブツ・・・・・・・・・・・・・・』
チャカ  『物知り?ありがとう、ルルアンタ。
      …ところで、さっきから姉ちゃん、何をブツブツ言ってるんだい?』
シエラ  『え?あ、それがどうしてもわからなくてね〜。
      「イチゴタンメン」って「イチゴにタンメンが入ってる」のか
      「タンメンにイチゴが入ってる」のか…それとも、全くの別物なのか…う〜ん。』
チャカ  『・・・・・く、くだらな…。放っておこう…。
      ビリーさん、ゴメンな!今日は仕事パスだから、また新しいの入ったらやるよ!』
ビリー  『おう、わかった。せいぜい気を付けてな!』
シエラ  『あ〜ん、わっかんないよ〜!!イチゴタンメンって・・・・・』
チャカ  『まだ、考えていたのか・・・・・・はぁ。』

シエラ一行は、賢者の森へ行く事になりました。
森に入ってから2時間くらい経過しています…。

シエラ  『チャカ〜!やっぱり無いじゃないのよ〜!もう、クタクタだわ…。』
チャカ  『そんな事言われたってさ〜・・・オレも疲れた〜。』
シエラ  『ルルりんも疲れたでしょう?』
ルルアンタ『怪物と戦うのはちょっと疲れちゃったけど…この森って居心地良いよ〜。
      たくさんの木々がみんなで歌を歌ってるような〜。ランランラン〜♪』
シエラ  『ルルりんは元気だねぇ〜。はぁ…疲れたなぁ・・・・・ん?
      あんな所に小屋があるよ?ちょっと休ませてもらおうよ。』
チャカ  『もしかしたら無人かもな。まぁ、それでも、ちょっと休みたいし…。』
シエラ  『とりあえずノックしてと・・・・』

シエラがノックしようと扉へ近づいた瞬間、扉が勝手に開きました。

シエラ  『なっ!?』

咄嗟に身構えるシエラ。今までの経験は伊達じゃないらしい。
有事に備えて、しっかりと戦闘態勢に。

謎の男   『まぁまぁ、そういきり立たないでくださいよ。(^^)』
シエラ   『(油断させて一気に襲う計画かもしれないわ…油断できない!)』
謎の男   『私に敵意はありませんよ。と言っても、どうやら信用されてないみたいですが。』
シエラ   『こんな森の中に小屋一つ。そこから突然現れた貴方を信用する方が
       どうかしてると思いますけど?』
謎の男   『なるほど。至って正論です。でも、小屋とはちょっと失礼ですよ。(^^A;;
       こうは見えても、私の住居なんですし・・・剣を納めましょうよ、シエラさん?』
シエラ   『!!! …何故、あたしの名前を!?目的は何!?』
謎の男   『えぇ、知ってますとも。だって、貴女が来るのをお待ちしていたんですから。
       貴女がこうして私の前に現れたのも運命ですし。』
シエラ   『運命…ですって?一体、何が言いたいの?』
謎の男   『やれやれ…とりあえず、自己紹介しておきますか。私はオルファウス。
       ここの館の住人です。と言っても、普通の人がここへ辿り着く事はありませんが。』
シエラ   『普通の人は来れない?・・・どういう事?』
オルファウス『ここはですね、シエラさん。普通は入ってこれないように結界が張ってあるんです。
       だから、通常は外界とは切れてるような状態な訳で。
       通称、「賢者の館」とか「猫屋敷」とか、言われていますね〜。』
シエラ   『ね・・・ねこやしき・・・。』
チャカ   『猫屋敷だって〜!?』
オルファウス『まぁ、詳しい話は中でします。お茶くらいは御馳走しますよ。』
チャカ   『やった!やっと休憩出来るね・・・って、姉ちゃん、まだ構えてるの?』
シエラ   『チャカ!あなたは甘いわ…まだ、この人が信用に値すると決まった訳じゃないわ!』
ルルアンタ 『シエラ〜…この人、たぶん悪い人じゃ無いと思うよ〜。
       何故かわからないけど、私はそう思うの〜。信じてあげようよ〜。』
シエラ   『…………ふぅ。ルルりんがそこまで言うなら…中には入るわ。
       でも、ちょっとでも、おかしな行動を取ったら、斬るわ…それでも構わない?
       オルファウスさん?』
オルファウス『えぇ、構いませんよ。どうこうするつもりは無いですし、斬られる心配も無いので。
       さぁ、どうぞ中へ。』

こうして、オルファウスと名乗る男の招きに応じたシエラ一行。
シエラを中心としたこの大陸の運命の歯車は、遂に回り始めた・・・・・。
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


シエラ編〜其の四・運命のきゃっとはうす−後編−〜

あらすじ。
猫屋敷と呼ばれる家に招かれたシエラ一行。
そこには、かつて強敵【とも】と呼んだ男キングがいた〜!!
ヤツを倒せるのはシエラ、お前しかいない〜っ!!!
急げ、シエラ!ヤツの魔の手から、世界を救うのだ〜っ!!!

シエラ     『嘘あらすじ、言ってるんじゃないよっ!!』
ムーランルージュ『ブンッ!!!』
語り部     『たわばっ!!』
オルファウス  『?あの〜、シエラさん、剣を振り回すのは出来るだけやめて欲しいんですけど…。
         しかも、何も無いところで一体何を斬ってるんでしょうか?』
シエラ     『あ・・・あははは…。な、何でも無いんでございますのことよ(^^A;;』
オルファウス  『顔が引きつってますよ〜。』

真あらすじ。(笑)
猫屋敷を探すシエラの前に、姿を見せた猫屋敷。
そして、そこの住人であるオルファウスと名乗る男に招かれ、
家に入ったシエラだが・・・・・。

シエラ   『さて…どうして、あなたが私たちを待っていたのか。
       説明してもらえませんか?』
ネコ?   『おいおい、剣なんて構えながら…なんて、物騒な姉ちゃんなんだよ。』
シエラ   『きゃっ!!!ネ、ネコが・・・・・・喋った…???』
ネコ?   『ネコじゃねぇ!ネモだ。こうは見えても、ウルグ円卓騎士の一人だ。
       「名を知る者 ネモ」だ。よろしくな。物騒な姉ちゃん。』
シエラ   『こっちだって、物騒な姉ちゃんなんて名前じゃないわよ!
       シエラって言うのよ!』
ネモ    『んな事くらい、知ってるって。まぁ、気にするな、物騒な姉ちゃん。』
シエラ   『むっきぃ〜!!違うって言ってるだろ、このバカネコ!!』
ネモ    『なんだと?この俺に向かって「バカネコ」とは何だ!?』
オルファウス『おやおや、2人とも、早速意気投合してますね〜。(^^)』
1人+1匹 『してねぇ〜よ!!』
オルファウス『まぁまぁ、そういきり立たないでも。シエラさん、彼はああは見えても、
       本当にウルグの円卓騎士なんですよ〜。で、彼の本来所持する「禁断の聖杯」を
       彼がこんな姿なんで、ゴブリン達にちょっとした知恵を与えて、取り返そうとした
       んですけど、下手に知恵のついたゴブリン達は聖杯を手にしたまま逃げましてね〜。
       まぁ、おまぬけな話でして。』
シエラ   『やっぱり、バカネコじゃないか(ボソッ)』
ネモ    『むっ!聞こえたぞ!また言ったな、「バカネコ」って!』
オルファウス『ネモ、ちょっとは抑えなさいって。短気は損気ですよ。』
ネモ    『ちっ…。』
オルファウス『と言う訳で、その聖杯をシエラさんに取り返して欲しいんですよ。』
シエラ   『それが、あたしを呼んだ理由?だったら、ギルドに頼みなさいよ。』
オルファウス『いえ、そうもいかないのですよ。その聖杯は大切なものでして、
       もしかしたら、その如何によっては世界が崩壊するかもしれません。』
シエラ   『せ、世界が…?』
チャカ   『崩壊するって〜!?』
ルルアンタ 『そんなのイヤ〜!!』
シエラ   『しかし、何でそれを私たちに頼むの?他にも頼れそうな人がいるでしょ?』
オルファウス『単刀直入に言いましょう。貴女は無限の魂を持つ者なのです。』
シエラ   『無限の魂???』
オルファウス『そうです。具体的にどうこうとは言えないのですが、
       既に貴女は世界の中心に立っている訳です。これから起こる異変も
       貴女が巻き込まれた訳では無く、貴女を巡って起きる事なのです。』
シエラ   『ちょっと!そんな事、いきなり言われても、訳わかんないわよ!』
オルファウス『まぁ、そんなに深刻に考えなくても良いです。今まで通り、冒険を続けていれば、
       必ずわかる時が来ますので。ただし、そこから逃げる事は許されませんけどね。
       どう対処して行くかは貴女の自由ですけど、逃げる事は出来ない。
       あまり好きな言葉じゃないですけど、「運命」と言うやつですよ。』
シエラ   『う・・・んめい・・・。』
オルファウス『とりあえず、今はどう言ってもわからないでしょう。
       ですので、禁断の聖杯を取り返す仕事を引き受けたと思って下さい。』
ネモ    『喋るゴブリン共だ。すぐにわかるはずだ。頼んだぞ、シエラ。』
シエラ   『ちょ、ちょっと待って・・・まだ、私は引き受けるとも言ってないわよ?』
チャカ   『無限の魂だって!格好良いじゃねぇか、お姉ちゃん!オレも協力するし、
       ルルアンタだっているし。頑張ろうじゃん?』
ルルアンタ 『ネモが困ってるし〜、助けてあげよ〜よ〜?』
シエラ   『う〜ん・・・・・』
オルファウス『ところで、シエラさん、知らない間に警戒心が解けたみたいですね〜。
       既に構えを解いていらっしゃる。』
シエラ   『はっ!』
オルファウス『まぁ、私たちが危害を加えないとわかっていただけたようですし〜。』
シエラ   『確かに・・・悪意は感じられないけどね。嫌味は感じるけど。』
オルファウス『キツいお言葉をどうも。
       さてさて、話し込んでる間に、もう外は暗くなりましたね。
       今晩は、この館に泊まってください。ご飯は御馳走しますよ。』
チャカ   『あぁ、ホントだ。もう、外真っ暗だ。こんなんじゃ森から抜けるの厳しいや。
       泊まっていこうぜ、お姉ちゃん!』
ルルアンタ 『ルルアンタも疲れた〜。泊まっていこ〜?』
シエラ   『そうね・・・じゃあ、御馳走になるわ。』
オルファウス『それは良かった。じゃあ、腕によりをかけて作るとしますか〜。』

こうして、あたし達は、猫屋敷で一夜を明かす事になりました。
そして、朝が来ました。

オルファウス『シエラさん、朝ですよ〜。
       あれ?鎧を着たまま寝てたんですね〜。』
シエラ   『むっ!何を期待してたのよ、オルファウスさん!』
オルファウス『いえいえ、何も期待など・・・・(^^A;;』
シエラ   『怪しい・・・・』
オルファウス『あ、そうそう。シエラさんにお見せしたいモノが。こちらへどうぞ。』

そして、隣の部屋へ連れて行かれた、あたしが目にしたモノは・・・。

シエラ   『な、何これ!?』
オルファウス『これはですね〜・・・ちょっと見ててください。』
機械    『ジュピ〜〜ン!!!』

その機械が唸りを上げたかと思うと、そこにはチャカが現れた。

チャカ   『いでっ!!!何すんだよ、お姉ちゃん、殴るなよ〜!』
シエラ   『あたしじゃないわよっ!(ポカッ!)』
チャカ   『アウチッ!!』
オルファウス『この子はこうやって、貴女の協力者達を一瞬にして呼び出せる優れモノなんですよ。』
チャカ   『そういや、ココ何処だよ?何で?オレ、ベッドに寝てたよな〜?』
オルファウス『まぁ、今後はこういう事はしませんけどね。ちゃんと、相手の都合を聞いてから
       呼び寄せるようにしますけど。』
シエラ   『でも、あたし達は3人パーティだから、意味無いわ。常に一緒にいるし。』
オルファウス『いえいえ。この先、きっと、貴女に協力してくれる人たちが現れるはずです。
       まぁ、その人たちと一緒に行動してもらっても構いませんけど、
       十数人で冒険する人なんていないでしょう?だから、そういう時に、
       この子の出番な訳です。』
シエラ   『ふ〜ん。わかったわ、じゃあ、そういう時にはお願いするわ。』
オルファウス『えぇ、是非。』
シエラ   『じゃあ、そろそろ、お暇するわね。
       ゴブリン達から聖杯を取り返したら、持ってきてあげるわ。』
ネモ    『よろしくな。』
シエラ   『ところで、ルルりんは?まだ寝てるのかしら?』
オルファウス『あぁ、ルルアンタさんなら、外ではしゃいでますよ。』
シエラ   『あ゛…。(^^A;;;』
チャカ   『じゃあ、行こうぜ、姉ちゃん!レッツゴー!』
シエラ   『オルファウスさん、またね。』
オルファウス『えぇ、ガンバってくださいね〜。それでは〜。』

こうして、あたしはオルファウスさんに『無限の魂』と突然、宣告され、
はっきり言って、まだよくわかってないけど、とりあえず、自分の信じる道を
進むことにしました。
まずは、喋るゴブリン達を探す事から、コツコツ、頑張っていきます!!(^^)
ところで、レムオン兄様、元気してるかしら?
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


シエラ編〜其の五・まさかの友は真の友???〜

前回までのあらすじ。
あたしの名前はシエラ。賢者の森にある猫屋敷の主・オルファウスさんに
無限の魂を持つ者と言われ、更には「禁断の聖杯」ってのを「喋るゴブリン」から
取り戻せと言われて、その喋るゴブリンとか言うのを探しに行く事になりました。
とりあえず、エンシャントの城門前にて方針を決める事に〜。

シエラ  『喋るゴブリン…なのよねぇ。どこかで噂になっててもおかしくないわよね。』
ルルアンタ『こ〜いう時は、酒場で情報を集めるのがい〜と思うよ〜?』
チャカ  『・・・・・』
シエラ  『おおっ!さっすが、ルルりん!それで決まりね!』
チャカ  『・・・・・』
シエラ  『ん?チャカ、ど〜したのよ!黙りこくっちゃって。』
チャカ  『姉ちゃん・・・怒ったりしない?』
シエラ  『怒らない?って聞く時って、絶対に許せない事の率が多いのよね〜。
      と言うわけで聞いてから決めるわ。』
チャカ  『うう…絶対に怒られる・・・・。』
シエラ  『あ〜もう!!男でしょ!グジグジしないの!!殴るわよっ!!』
チャカ  『言う前から殴るなよ〜…。言うからさ〜・・・。
      その、何と言うか・・・さっき一つ仕事を請け負っちゃってさ…。』
シエラ  『な〜んだって〜!!何でキミは勝手に単独行動を取るのかな?!』
チャカ  『喋るゴブリンっての、思いっきり忘れててさ〜。張り切って仕事しようかと…。』
シエラ  『はぁ〜。何って馬鹿なのよ。んで、どんな仕事を請け負っちゃったのよ?』
チャカ  『えっと、テラネに、この手紙を運ぶだけ。』
シエラ  『テラネ…か。近いじゃないの。じゃあ、ちゃっちゃと終わらせちゃいましょう!
      あたしの辞書には「依頼を降りる」なんて言葉は無いのよ!』
チャカ  『姉ちゃん、ありがと〜!!』
シエラ  『可愛い弟の為ですもの!ただし、今回の依頼料はチャカには回さないから、
      そのつもりで居てね。』
チャカ  『ええ〜!!だって、オレが取ってきた仕事なのに!そりゃ無いよ!!』
シエラ  『あんたが取ってきたから、大切な仕事が進められないんじゃないの!!!』
チャカ  『ひえぇ〜!!!ゴメンナサ〜イ!!』
ルルアンタ『テラネ〜テラネ〜ってどんなとこ〜♪楽しみだな〜♪』

そんなこんなで無事にテラネに着いたシエラ一行。
依頼の手紙をギルドに渡して、依頼料を受け取った後。

シエラ  『テラネ、エンシャントに近いし・・・喋るゴブリンを見た人もいるかもしれないわ。
      あたしは酒場に聞き込みにいくから、チャカとルルりんは別の所お願いね!』
ルルアンタ『おっけ〜★ミ』
チャカ  『あいあいさ〜!』

酒場に入ると何やら口論が始まってる様です。
冒険者?1『んだと、このアマ!!もっぺん言ってみろ!!』
エルフ女性『何回だって言ってあげるわよ!こんなつまらない世界を回って、
      「冒険者です」なんて威張れるあなた達みたいな神経わからなくてよ?』

冒険者?2『俺たちがこうして色々な頼まれ事をやってあげてるから、
      みんなが平和に過ごせるんじゃないか!』
エルフ女性『お〜っほっほっほ。下等生物にはそれで満足できるのね〜。』
冒険者?3『キレたぜ…。ジョウ、テリィ、このアマ、殺ってしまおうぜ!』
シエラ  『あ〜!!ちょっとストップストップ!!
      口喧嘩から暴力沙汰は良くないって。もっと話あったらどうなの?』
エルフ女性『こ〜んな、お馬鹿さんと話し合うですって?
      無理よ無理。下等生物なんかとこれ以上付き合ってられないわ。』
冒険者?1『見ろ!コイツはお前も含めて冒険者を馬鹿にしてるんだぞ!
      黙って見過ごしていては冒険者の名が泣くぞ!』
シエラ  『あなたも、もう少し自重しなさいって!』
エルフ女性『あ〜ら、貴女。私に命令するつもりなの?下等生物の分際で!』
シエラ  『う゛。ちょっとムカつくかも。(^^;』
冒険者?2『ほれ見ろよ!だから、止めてくれるな!俺たちが冒険者を代表して
      このアマを裁いてやるから!そこをどいてくれな!』
シエラ  『誰が代表よ!いいじゃない。こんなのほっといておけば。』
冒険者?3『貴様・・・さてはコイツの仲間だな?痛い目見ないとわからね〜様だから
      まずは、お前からヤキ入れてやるぜ!』
シエラ  『あ〜もう!!なんで、こうなるのよ・・・』

テリィ  『アンデーさん!号令お願いしやすぜ!』
アンデー 『うむ。行くぞ!餓狼疾風陣!』
ジョウ  『オッラー!!!』
シエラ  『…なんか凄そうな名前の割にただの1・2で組んだだけの陣形なのね。』
テリィ  『我らの陣形、崩せるかな?オレに攻撃したら後ろの2人からの
      集中砲火を浴びて終了。だからと言って後ろへ行こうとしても
      このオレが横槍を突く。まさに無敵の陣形!!』
アンデー 『その姿、まさに飢えた狼の如く、そして神速!』
ジョウ  『おっらぁ〜!!どしたどした!!足がすくんで動けねぇってか?!』
シエラ  『交戦時間を最短にして、後ろがどうこうする前に前衛を…ってね!』

その刹那、あたしは奴らの視界から消え、奇襲に成功したわ!
これ、すなわち、「シャドウノック」!!

テリィ  『んなっ?!!ど、どこだ?!・・・ぎあぁぁ〜!!!!』
ジョウ  『オララ?!』
シエラ  『遅いっ!!』
ジョウ  『ねあぁあぁ〜!!!!!』
アンデー 『ふざけた真似を!!食らえ!ヅラブーメラン!!!』
シエラ  『えぇ?!カツラが飛んできて・・・戻っていった?!』
アンデー 『フッ。見たか?この華麗なる離れ業!次は外さぬ!』
シエラ  『次なんて…無いよ!』
アンデー 『のわぁっ!!・・・み、見えない攻撃なんて卑怯すぎる…』
シエラ  『そう思うんなら、もっとクールさを磨きなさい、まったく。』

そして、いつも通りの「覚えてやがれ」を口にして3人組は去っていきました。

エルフ女性『これだから下等生物は…。何かにつけて暴力で解決する。
      まさに下等生物たる所以よね。』
シエラ  『ふぅ…。そう言うけど、元はといえば貴女が蒔いた種じゃないの?』
エルフ女性『あら。他人のせいにするわけ?さすが、下等生物ね。
      ミュラ様は世界を見て回ってこいっておっしゃったけど、
      私が知らない事なんて何もないつまらないわ。もう帰ろうかしらね。』
シエラ  『まぁ、上等生物の貴女にはそうかもしれないし、意見するつもりも無いけど
      あたしにとっては、驚きに満ちあふれてるって言うか結構面白いけどね〜。』
エルフ女性『・・・。貴女凄ごすぎるわ。さっきの連中だって、そんな言葉を
      口にしなかったわ。恥ずかしくない?』
シエラ  『生憎様。あたしだったら貴女みたいに目の前の出来事に目を伏せてる方が
      恥ずかしいけどね。それに、貴女みたいに全部知ってる訳じゃないし。』
エルフ女性『私の方が恥ずかしいですって!なんて失礼なのかしら!』
シエラ  『失礼ついでに、禁断の聖杯って知らないかしら?何でも知ってるんでしょ?』
エルフ女性『禁断の…?も、もちろん知ってるわよ!ア、アレよね!
      その聖杯でお酒を飲むと凄い力が湧いてくる…』
シエラ  『・・・・・・・・・。』
エルフ女性『あ、今のは冗談、冗談に決まってるじゃないの。アレよね!
      その聖杯でお酒を造ると禁断の酒が…』
シエラ  『・・・・・・・・・。』
エルフ女性『わかったわ!貴女!ありもしない事を言って私を騙してる訳ね!
      もし、そうでないなら、禁断の聖杯って何なのか言ってごらんなさいよ!』
シエラ  『あたしも知らないのよ。詳しくは。』
エルフ女性『人に問題を突きつけておいて答えは知りません…なんて通ると思って?!』
シエラ  『通るも何も知らないから聞いただけよ。それじゃあね、上等生物さん。』
エルフ女性『逃げるつもり!そうは行かないわ!』
シエラ  『じゃあ、ついてくる?そうすれば、禁断の聖杯、わかるかもよ?』
エルフ女性『いいわよ!ついていってあげるわよ!その代わり、存在自体が嘘でした、
      なんて事、絶対に許さないんだから!』
シエラ  『はいはい・・・・えぇ〜っ?!今、ついてくるって言ったりした?!』
エルフ女性『どこ聞いてるのよ!ったく、これだから下等生物は…。
      そう、貴女の名前は何?特別に聞いてあげるわよ!』
シエラ  『シエラよ。』
エルフ女性『下等生物らしい名前ね。私の名前はフェティよ。特別にフェティ様って
      呼ばせてあげるから、ありがたく思ってね。』
シエラ  『あいあい・・・それじゃあ、行きましょうかフェティさま。』

こうして、自尊心が滅法強くて手に負えない困ったエルフがついてくる事に。
でも、思ったよりも酷い人じゃないみたい・・・

フェティ 『シエラ!喉が渇いたわよ!どっかで水汲んできなさい!!』

・・・やっぱ、酷い人かも?(^^A;;;
とりあえず、エンシャントに戻って、喋るゴブリンの聞き込みしないとね。

レム兄様、世界は広いです。
と言うか、見たくない人いっぱいいます、お願い助けて…
シエラ『…なんて書いたら、「お前はその程度なのか!失望したぞ!」とか、
    凄い剣幕で怒られそうだし…。頑張るしか無いっか〜。』

この時点で、まさか、このフェティが親友になるだなんて夢にも思ってませんでした。
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


シエラ編〜其の六・ゴブリンと勇者〜

前回までのあらすじ。
あたしの名前はシエラ。チャカのドジにより禁断の聖杯調査を差し置いて
テラネに行く事になってしまい、そこで厄介者?エルフのフェティを仲間にする事に。
ようやくエンシャントに戻り、本来の仕事(禁断の聖杯奪還!)を
進める事ができそう…ってトコ。
私は酒場へ、チャカは通行人に聞き込み、ルルりんは魔導アカデミー近辺、
フェティは・・・宿屋で報告待ち〜。(TT)

シエラ  『ちゃ〜お〜。』
酒場の親父『おう。随分と可愛い冒険者のお出ましだな。酒ダメそうだから茶でも飲むか?』
シエラ  『そうね・・・んじゃあ、レベルティーお願いね。』
酒場の親父『あいよ。レベルティーなんて、お目が高いね〜、お嬢さん。』
シエラ  『えへへ、ありがとう。っと、マスターに聞きたい事があるのよ。』
酒場の親父『おう、何でも聞いてくれな。わかる事なら教えてやっからよ。』
シエラ  『あの…頭おかしくなった訳じゃないからね、先に言っておくけども。』
酒場の親父『ん???』
シエラ  『喋るゴブリン…見たり聞いたりした事無いですか?』
酒場の親父『う〜ん・・・噂で聞いた事はあるぞ。何でもこのエンシャント近辺で
      見たって話だけど・・・詳しくは知らないな〜。』
シエラ  『そう…。やっぱり、このエンシャント近辺に現れるのね。』
酒場の親父『しかし、嘘の可能性も高いと思うぜ?出所も不明な噂話だしな。』
シエラ  『ん?何か外が騒がしくない?・・・何処の方言…だろ???』
???  『腹が減っては戦はできんゴブ!』
???  『ゴブゴブ隊、ここで食事にするゴブ!』
酒場の戸 『ぎぃ〜・・・ばたたん・・・きっこきっこ・・・』
???  『親父!ここでは食事できるゴブか?』
酒場の親父『へ・・・。まぁ、お食事も出してはおりますが…。』
???  『じゃあ、適当に見繕って欲しいゴブ。』
酒場の親父『へ、へい・・・。』
シエラ  『あ・・・・マ、マジ・・・・・???(^^A;;;;』

かなり驚いたけど、コレってドンピシャよね!
早速、ゴブリン達に近づいて話を聞く事にしたみたわ。

シエラ  『あの・・・もしかして、と言うかゴブリンよね?』
???  『それ以外に何に見えるゴブ?ゴブゴブ隊リーダーのガント言うゴブ。
      こっちの弱そうなのがマルーン、力馬鹿そうなのがオルナットごぶ!』
シエラ  『自己紹介ありがと。私はシエラ、早速だけど聖杯持ってたりしない?』
ガント  『!!!!!!』
シエラ  『やっぱり持ってるのね?』
ガント  『コレは渡さないゴブよ!この聖杯はゴブゴブ隊を幸せに導いてくれるゴブ!
      コレを持ってると人間に虐められないゴブ!』
マルーン 『隊長、どうしたゴブか?』
ガント  『コイツが
      「お前達から聖杯を奪って不幸のどん底に落としてやる。イーッヒッヒ。」
      と言ってるゴブ!!』
マルーン 『どうして、そんな事言うでゴブか〜!(;;)』
シエラ  『ちょっと!そんな事言ってないじゃないのよ!!』
ガント  『ゴブゴブ隊、退却ゴブ!!』
ゴブゴブ隊『ずだだだだ・・・・・・・』
シエラ  『あ、ちょっと待って・・・あ〜あ・・・。』
謎の足音 『・・・・・すたたたた。』
ガント  『親父、さっきのオーダー、キャンセルごぶ!申し訳ないゴブ!』
ガント足音『すたたたた・・・・・・』
シエラ  『あ・・・まさか戻ってくるなんて…。捕まえれば良かったわ。
      しかし…逃げられた、なんて言えないよね。どうしよ・・・』

意気消沈しながら、ふと気付くとエンシャント墓地まで来ていた私。
そして、異様な空気に気付いたその時!!

????????『あら。貴女、結構可愛いわねぇ…。ちょっと聞きたい事があるの。』
シエラ     『!!!(この人…ヤバい?!)』
????????『あらあら、そんなに構えちゃって。私は聞きたい事があるだけよ?
         禁断の聖杯って知ってるかしら?』
シエラ     『!!!(ダメ・・・絶対に答えちゃいけない気がする…)』
????????『うふふ…。知ってるみたいね?じゃあ、それを取るが為に、
         村が一つ消えた事も知ってたりするのかしら?』
シエラ     『し、知りません・・・・・・』
????????『じゃあ、私がその村を消したアーギルシャイアって事もご存知なのね?』
シエラ     『し、し・・・しら・・・・(ダメ…身体が動かない?!)』
アーギルシャイア『安心して。直接、その心から聞かせてもらうとするわ。』
シエラ     『あぁ…。』
アーギルシャイア『そう。貴女の名前はシエラって言うのね。でも、残念だわ〜。
         折角会えたばかりなのに、もう死んでもらわなければならないなんて。
         こうやって、段々と息絶えていく時間が快感になっていくわ、うふふ…。』
???     『誰かそこにいるのかい?』
アーギルシャイア『!!!・・・私としたことが、夢中になりすぎて気付かなかったわ。
         しかし、悪趣味よね。人のお楽しみ中に割り込むなんて。
         まぁ、いいわ。また、会いましょう。その時には・・・うふふふふ』

そう言うと、アーギルシャイアは一瞬にして姿を消したわ。

???     『あら、こんな所に突伏したりして、あんた大丈夫かい?』
シエラ     『はぁ・・・はぁ・・・・は、はい・・・何とか・・・・』
???     『私はボンズ。いわゆる主婦って言ったところね。ほら、立てるかい?』
シエラ     『だ、大丈夫・・・です。ボ・・・ボンズさん、ありがとう・・・。』
ボンズ     『とても大丈夫には見えないよ?』
シエラ     『ほ、ほんとに大丈夫です・・・。ありがとうございました、もう行きます。』
ボンズ     『そうかい?気を付けるんだよ?』

ボンズおばさんに見送られながら、何とか宿屋にたどり着いた私。

フェティ『シエラ!遅かったじゃない!こんなに私を待たせて!』
シエラ 『ご・・・ごめん・・・・・・・』
フェティ『!!!・・・ちょっと、シエラ、どうしちゃったの?!』
シエラ 『喋るゴブ…リン・・・に・・・逃げられちゃって・・・ごめんね・・・
     もうちょっとで・・・禁断の・・・聖杯・・・わかりそ・・う・・だったのに・・・』
フェティ『そんな事聞いてるんじゃないわよ!!身体の具合を聞いてるの!!
     ほら、早く横になりなさいよ!!』
シエラ 『あ・・・ははは・・・・今日はどうした・・・の?こんなに優しいなんて…。
     フェティの方・・・が調子悪・・い・・・んじゃ・・・ないの?』
フェティ『そんな冗談言ってる場合じゃないでしょ!!これだから・・・』
シエラ 『これ・・・だから・・・?』
フェティ『これだから・・・何でも無いわよ!いいから、早く寝なさい!!』
シエラ 『う・・・うん・・・。』
フェティ『私は、猿男とおチビちゃん呼んでくるから、じっとしてるのよ!いい!?』
シエラ 『うん・・・。』

正直、フェティがこんなに優しくしてくれるなんて、思いもしませんでした。
半日ほどで、回復したのですが、フェティが大変な事を宣言しだして・・・。

フェティ 『仕方ないから、私が特別にシエラのガードをやる事にするから!』
シエラ  『ええ?!いいって・・・もう大丈夫だって。』
フェティ 『別に心配してる訳じゃないのよ!シエラが頼りなさ過ぎるから、
      特別にこのフェティ様がガードしてあげるのよ。ありがたく思いなさい!』
ルルアンタ『い〜な〜!ルルアンタもガードして〜♪』
チャカ  『姉ちゃんの方がオレより強いぜ、どう考えても。
      そんな馬鹿力な女とも呼べないのをガードする必要無いって〜!』
シエラ  『チャ〜カ〜!!!!』
チャカ  『うわぁ〜!!ゴメンナサイ!!』

そんな訳で、私には専属ガードがつくようになりました。
フェティの前では恥ずかしくて言えないけど、ほんと、感謝してるよ。(^^)
でも、今度アーギルシャイアが現れたら、フェティにまで危険が…。
そうならない様に強くならなきゃ!!

それから暫くして、仕事の行き先の都合上、ロストールに帰ってくる事になりました。
ロストールと言えば、レムオン兄様に久々に会えるのです!!(^^)
さすがに、専属ガードのフェティをインチキ貴族のあたしがリューガ邸に入れる権限も
無いので、ちょっとだけお別れ。そして、久々に家に帰ってきました!

シエラ 『兄様、ただいまです!!』
レムオン『ほぅ…、帰ってきたか。シエラ、息災であったか?』
シエラ 『はい、この通り!!』
レムオン『うむ。まぁ、折角帰ってきたんだ。今日くらいゆっくりとしていけ。』
シエラ 『言われなくても、そ〜します。』
レムオン『お前と言う奴は…。ところでチャカはどうした?』
シエラ 『なんか、豪華な家は落ち着かないから遠慮するってさ。』
チャカ 『そうか。まぁ、お前がついていれば安心だがな。』
シエラ 『ええ、ちゃんと監督しときますから!ところで…兄様、あまり顔色が
     よろしくない様に見えますけど?』
レムオン『ああ…。これから腑抜けの貴族共を率いて女狐と勝負して行くと思うと、
     気が滅入ってな…。ここまで、奴らが腑抜けだとは…。
     まぁ、セルモノーとノヴィンと言うお荷物を抱えたエリスめも
     同じ条件と言えばそうなのだがな。』
シエラ 『兄様・・・あたしに何か出来るかな?』
レムオン『いや…。お前はまだ世界を見て回って、知識などを広げてくれれば良い。
     私は従順な部下では無く、一緒に歩める同志が欲しいのだ。
     その時が来た時に、私と共に歩める様な成長を期待しているのだ、お前には。』
シエラ 『兄様…。わかりました。その時に兄様を失望させないように頑張ります!!』
レムオン『うむ。それで良い。…ところで、最近、故フリントと近しい者との
     親交が深いとか・・・、真か?』
シエラ 『え?!…セ〜バ〜スチャ〜〜〜ン!!!!あれ程秘密って言ったじゃないの!!
     って、もういないし…。東洋に伝わるニンジャかい!!』
レムオン『どういう事か、納得の行く説明をしてもらおうか。』
シエラ 『うう・・・・その・・・カクカクシカジカで・・・・』
レムオン『ふふふ・・・。まぁ、その者がエリスの手先と言う事は考えにくいな。
     折角、縁あって出会った仲間だ。大切にするが良い。』
シエラ 『はい、兄様!!!』

心地よく眠れた夜の次の朝、酒場にて情報収集をしようとした所・・・。

ムサ苦しい男『この熱いハートがほとばしっているのだ!!これは運命!!
       お前は我が妻となる運命であったのだ!!』
ウェイトレス『やめてください!!離してください!!』
ムサ苦しい男『そうは行かぬ!もはやあふれ出したこの思いは神にも止められぬ!』
フェティ  『(ちょっと!何ですの!アレは!!見てられないこと!!)』
シエラ   『(そうね・・・ちょっと告白にしては行き過ぎよね。)』
ウェイトレス『お願いですから、手を離してください!!』
シエラ   『ちょっと、おっさん!嫌がってるじゃないの。離しなさいよ!』
ムサ苦しい男『誰だ!この未来の勇者ガルドラン様の恋路を邪魔する奴は!
       他人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死に逝く運命にあるぞ!』
シエラ   『恋路って、一方的だし相手は断ってるじゃないの!』
ガルドラン 『これだから一般人は困るのだ!まだ、彼女は嬉しさの余り、
       状況を理解できてないだけなのだ!冷静になれば至福の時を感じようぞ!』
シエラ   『ガードさま、やっちゃっていいですか?』
フェティ  『ちょっと!私にふらないでよ!一応、リーダーは貴女でしょ!』
シエラ   『じゃあ、リーダー権限にて、貴男を成敗させて頂きます!』
ガルドラン 『勇者には妨害工作が付き物。そして、数々の困難に打ち克つのが勇者!
       貴様!女だからと言って容赦はせぬぞ!!』
シエラ   『勇者と騙る破廉恥魔のお手並み、拝見するわ!!』

・・・・・呆気ない。と言うか、一瞬。あたし、遊ばれてるのかしら?

ガルドラン 『ぐぉぉ〜!!如何に不意打ちとは言え、この勇者ガルドランさまが!!』
シエラ   『ちょっと待て!いつ、誰が、どこで不意打ちだ!このスットコドッコイ!!』
ガルドラン 『今日の所は勘弁してやるが、次はそうは行かぬぞ!!勇者エスケープ!』
シエラ   『人の話聞けってか、おい!!逃げるな!!・・・って逃げ足だけは早いのね。』
フェティ  『はぁ…。私が手伝わないとあんなのも成敗できないの?使えないわ。』
シエラ   『うぐぅ…。』
ウェイトレス『あの・・・助けて頂いてありがとうございました。
       私、フェルムって言います。よろしければ、お名前をお聞かせ願えますか?』
フェティ  『仕方無いわね。フェティ。フェティ様って特別に呼ばせてあげるわ。』
フェルム  『あ、ど、ど〜もです。・・・そちらの方は?』
シエラ   『シエラです。恵まれない部下にOH人事したいです・・・。(TT)』
フェルム  『???・・・とにかく、シエラさん、本当にありがとうございました。』
シエラ   『ううん、気にしないでね。当然の事をしたまでだから。(^^)』
フェティ  『(う…何か、私、無視されてませんこと?シエラ〜〜〜!!!!)』
シエラ   『あの…その、何と言うか、後ろからの視線が怖いのでそろそろ帰りますね。』
フェルム  『お察しします。(^^A;』

今日は、兄様の家…一応、我が家って事にもなるんだけど、
には帰らずに、宿屋でパーティメンバーと共に一泊する事にしました。
明日、昨夜に兄様が愚痴ってた「腑抜けの貴族」の一角を思い知る事になるとは…。
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


シエラ編〜其の七・自由とは?〜

前回までのあらすじ。
あたしの名前はシエラ。折角、喋るゴブリンを発見したのに取り逃がすと言う
何とも自分でも弁護不能なおマヌケぶりを発揮してしまったあたし。
しかし、禁断の聖杯が如何に危険な物なのかを、アーギルシャイアとの接触で
否が応でも思い知らせれる事に。
一刻も早くゴブリン達を探さないと…って思いながら仕事がてらにロストール。
久々にレムオン兄様に会えてちょっと嬉しいかもと思うも、自称・勇者のおかげで
気分、台無し。勇者退治の後日のことです・・・。

シエラ  『ふぁ〜、ふぇてぃ〜、お〜は〜よ〜。』
フェティ 『な?!…何なのよ!そのはしたない格好は!貴女、その格好、
      仮にもレディたる者がする格好じゃないわよ!』
シエラ  『ほにゃ〜?・・・・え・・・にゃ〜〜〜!!!!』

寝ぼけてて服を着ないで宿屋の部屋から出ちゃったみたい。
会ったのがフェティで良かったよ…。これで、他の冒険者なんかに見られてたら
恥ずかしすぎるって…。

シエラ  『ど、どもども。出直してきました〜。(^^A;;』
フェティ 『ったく…。猿男とおチビちゃん、既に外で待ってるわよ。』
シエラ  『あい〜。』

宿屋の外に出て全員集合。

チャカ  『姉ちゃん、遅ぇって〜!んで、どうするんだ、今日は?』
ルルアンタ『シエラ〜。お願いあるんだけど、良いっかな〜?』
シエラ  『うん?ルルりん、何?』
ルルアンタ『んとね…。ココ、フリントさんが死んじゃったすぐ近くなの。
      それで、お祈りしてきたいんだけど、いっかな〜?ダメ〜?』
シエラ  『うん。いいよ〜。それを制限する権利なんて誰にも無いもの。
      しっかり、フリントさんの冥福を祈ってくるんだよ〜。』
ルルアンタ『うん…。ありがとね〜。それじゃ、いってくる〜!』

元気良くロストール城門の方へ走り去るルルりん。もう見え無くなっちゃった。

シエラ  『さてと。じゃあ、今日は情報収集を各自別れて行いましょう。』
フェティ 『決まりね。さぁ、猿男、行ってらっしゃい!』
シエラ  『フェティ〜!今日はルルりんが居ないんだから、貴女も別行動よ!』
フェティ 『何ですって〜!?私は貴女のガードなのよ!わかってらして?』
チャカ  『や〜い、ザマ〜ミロってんだ!お前も働けって、エレエレ!』
フェティ 『むっ!どうでも良いですけど、その「エレエレ」って何なのよ!』
チャカ  『ふん!人の事を猿男とか呼んでるんだ。それくらい当然だろ!
      上品とか五月蠅いから、エレガント×2、略してエレエレだよ!』
シエラ  『まぁまぁ、猿でもエレでもいいじゃないの〜!』
2人   『良くない!!!!』

そんなこんなで、別れて情報収集。
今日はあたしはギルドで冒険者相手に聞き込み。

ギルドの親父『う〜ん・・・困ったな…。』
シエラ   『ちゃ〜お〜!』
ギルドの親父『おう。シエラか!最近、良い顔つきになってきたな。』
シエラ   『ありがと。んで、何か困り事でも?』
ギルドの親父『あ、そうなんだよ。いやね、女の子が依頼をしたいってんで、
       そこの壁に貼っても良いよって言ったものの内容がだな…。』
シエラ   『どれどれ?』

依頼書『わるいきぞくにおにんぎょうをとられてしまいました。とりかえしてください。
    ほうしゅう:3ぎあ/いらいしゃ:ハンナ』

シエラ   『あっら〜。可愛いじゃないの〜♪』
ギルドの親父『がくっ!…そこじゃないって。見るところ違うよ、シエラ。
       問題は貴族ってところだ。貴族に喧嘩売るのはさすがにな。
       いや、オレだって貴族は大嫌いだから、はがすのも何だし…
       って、シエラもノーブル伯で貴族だったか。悪いな。』
シエラ   『あ〜、いいのいいの。自分でも貴族なんて認識無いから。
       そうね〜。じゃあ、貴族らしくあたしが解決してこよっか?』
ギルドの親父『おお。そうしてくれるとありがたい!頼んだぜ、シエラ!』
シエラ   『任せてっ!』

スラム街あたりに住んでるらしいので、とりあえずロストール外れにあるスラム街へ。

シエラ  『ん〜。何かとっても静まりかえってるわね〜。』
家の扉  『がちゃん。』
おばさん 『ちょいと!あんた何やってんの!早く隠れなさい!!』
シエラ  『へ?ちょっと、どういう・・・・って、あぅ!』

無理矢理に手を引かれて家の中に連れ込まれてしまった、あたし。
その手の危ない人とかだったらどうしよ〜、イヤ〜ん…とか馬鹿言ってる場合では無い!

おばさん 『ふぅ、何とか間に合ったわね。』
シエラ  『一体、何なんです?』
おっさん 『もうすぐ、タルテュバの野郎が来るんだよ!見つかったら、
      死ぬまでいたぶられてしまう。だから、奴が来るってわかったら
      みんな近くの家に避難する事にしてるんだよ。』
女の子  『わたし、おにんぎょう、とられちゃったの。』
おっさん 『へっ。人形で済めばマシだっての!』
シエラ  『ん?お人形?…もしかして、ハンナちゃん?』
女の子  『うん。そうだよ。わたし、ハンナだよ。なんで、しってるの?』
シエラ  『えっとね、実は・・・・』

その時です。外から大声が聞こえてきました。

謎の声  『おら〜!!お前ら、タルテュバさまの登場だ!
      さっさと出てきて、憂さ晴らしさせろ〜!!逃げるんじゃねぇ!!』

シエラ  『もしかして・・・あれ?』
おばさん 『あぁ、そうさ。自分の気分が悪いと、こうやってスラム狩りに来るのさ。』

タルテュバ『お前ら!クズのくせに、隠れて出てこないつもりだな!!
      余計に気が滅入るじゃねぇか!!貴様ら全員、死刑だ!!』

おばさん 『はぁ…。こんな時、ゼネさんが居れば…。』
シエラ  『みんなで抵抗しましょう!このままだとずっと続くわよ!』
おっさん 『馬鹿言っちゃいけねぇ!奴は執念深いんだ!抵抗なんかしたら、
      貴族って地位を利用して、本当に皆殺しされちまう。嵐が過ぎるのを待つしかねぇ!』

タルテュバ『ぜってぇ許さねぇぞ、お前ら!!おい、アレ持ってこい!!』
部下1  『へ???』
タルテュバ『リベルダムから取り寄せたモンスター連れてこいってんだ!!』
部下2  『え・・・、そ、そこまでやったら、マズいですよ!』
タルテュバ『おい!お前も喰われたいのか!!』
部下2  『い、いえ…。いますぐに連れてきます…。』

おばさん 『何ってことでしょう!今度はモンスターだなんて…。もう終わりかも…。』
シエラ  『いい加減、キレそうだわ。行ってぶちのめしてくるわ!!』
おっさん 『おい!モンスターだぞ!リベルダムって言ってたから、
      きっと噂の巨大モンスターに違いない!あんた、死んじまうぞ!!!』
シエラ  『そうね…。もしかしたら、死ぬかもしれないわね。
      でもね、だからってこの状況を見過ごせる性分じゃないのよ、あたしは!
      もし、あたしが…その、死んでしまったら、レムオン=リューガと言う人に
      全てを話に行くのよ。いい?絶対に何とかしてくれるから!』
おばさん 『レムオン様だって?!あんた一体・・・』

おばさんの言葉を聞くより早く打って出たあたし。

シエラ  『おい!!そこのザルソバ!!今日と言う今日は好きにさせないからね!!』
ザルソバ?『んだ、このアマ!!やっと出てきたと思ったら、何だその態度は!!
      しかも、オレはザルソバじゃねぇ!!タルテュバ様だ!!』
シエラ  『ふん!何が「様」だよ。いい加減にしろっての、猿手羽!!』
さるてば?『てめぇ・・・絶対に死なす!!コイツの餌になりなぁ!!』
モンスター『キシャ〜〜〜っ!!!!!』

このモンスター・・・レム兄に助けてもらった時、そう、ボルボラが連れてきた
モンスターと同型ね。そう言えば、どっちもリベルダムって言ってたわね。
まぁ、そんな事より、まずは目先!コイツを殺らなければあたしが殺られるわ!

シエラ  『炎の精霊よ…あたしに力を貸して!!ファイア!!』

火の玉がモンスターに命中!!

モンスター『ぎしょぉぁぁ!!』
シエラ  『く…。この程度じゃどうって事無いのね、やっぱり。』

モンスターは触角の様なものを、あたしに巻き付けようとしてきた!
コレは避けないとマズい!力を吸い取られてしまう!
…すんでのところでかわす!

シエラ  『ルナカウンターゼロカスタム!!』

すかさず、会得したルナカウンターで剣戟をたたき込む!!
ひるんだスキにシャドウノックで相手の弱点…そう目を突く!!

モンスター『きしゃあああああ!!!』
シエラ  『これでトドメよ!はぁぁぁぁぁ・・・・喰らえ、メガバースト!!!』
モンスター『Uryyyyyy!!!!!』

やっとの思いで巨大ナメクジみたいなのをやっつけたわ!
後は、クズ貴族、タルテュバのみ!!
その時だった、突如、拍手が聞こえたのは・・・。

???? 『(パチパチパチ)…いやぁ、大した腕前だ。』
シエラ  『はっ?!・・・誰?』
???? 『あらよっと。分が悪そうだったら助太刀しようかと思ってたんだが、
      そんな必要無かったようだな。』
シエラ  『あ、どうも…って、そんな事よりタルテュバ!!』

既に後ずさりをして逃げる体勢に入っているタルテュバ。

タルテュバ『くそぉぉ!!オレはタルテュバ様だぞ!!なのに、このクズめが!!
      クズめ、クズめ、クズめ・・・絶対に殺してやるからな!!』
部下1  『あ、ちょっと待ってくださいよ〜!!!』
部下2  『お、おれも帰るって〜!!!』
???? 『っと、お前はちょっと待て。』
部下2  『ひぃぃ〜!!!!』

状況が変わって家から出てきた住民達。

おばさん 『あ、ゼネさんじゃないか!来てくれたんだね!』
ゼネさん?『はっはっは。オレは何もしちゃいないさ。全部、この可愛い勇者様が、
      やってくれたんだ。』
シエラ  『か、可愛い…(ぽっ)』

ふと思い返すと、あたし、一度も可愛いとか綺麗とか言われた事なかったわ。
いつも、「凄い」「強い」「ヤバい」とか…。言葉の綾だって事くらいわかってるけど
いざ、そんな事言われると、すっごく照れてしまうわ…。
もう、ゼネさん?ったらイヤ〜ン!!(赤面)

ハンナ  『・・・・・ちゃん、お姉ちゃんってば〜。だいじょ〜ぶ?』
シエラ  『あ!だ、大丈夫よ。うん、何でも無いから、あはははは…。』
ハンナ  『?…お姉ちゃん、ありがとう!でも〜…お人形、かえってくるかな?』
シエラ  『あ。そうよ、人形!あなた!!ハンナちゃんの人形どうなってるか知らない?』
部下2  『私は何も知りませんよ・・・。』

その刹那、ゼネさん?が、タルテュバ部下の喉元に大柄な剣を突きつける。

ゼネさん?『(シャキッ!)早く言った方が身のためだと思うぜ?』
部下2  『ひぃ〜〜!!私は知りませんよ!盗った人形をプレゼントしたなんて!
      しかも、その相手がティアナ王女だなんて、全く知りません!!』
ゼネさん?『そうか、わかった。お前、行っていいぞ。』
部下2  『ひぃぃぃぃ!!!』

一目散に「部下2」は逃げていきました。

シエラ  『参ったなぁ…。王女なんかに謁見できるわけないし…。』
ゼネさん?『方法が無い訳では無いけどな…。有事の為にロストール城には
      秘密の出入り口があるそうだ。だが、普段は見えもしないらしいが。』
シエラ  『そんなのわかるわけないじゃないの。』
ゼネさん?『まぁ落ち着きなって。ここに銀龍の首飾りってのがある。
      コレを使えば、その出入り口が見えるって話だ。賭けてみるかい?』
シエラ  『え・・・?貴男は一体・・・???』
ゼネさん?『オレはゼネテス。ただの冒険者だよ。』
シエラ  『その貴男が何故、そんなロストール城の秘密出口を開く物なんか…。』
ゼネテス 『言ったろ?これは賭けだ。本当に開くかどうかわからない代物だ。
      この賭けに乗るかどうかはあんた次第だ。ところで名前は?』
シエラ  『あ。あたし、シエラって言います。』
ゼネテス 『シエラか。良い名前だ。よろしくな。』
ハンナ  『お姉ちゃん…。やっぱり、おにんぎょうはむりなの?』
シエラ  『あ・・・。大丈夫、任せておきなさいって!ちゃんと返してもらってくるから!
      ゼネテスさん、その首飾りお借りします。あたしの冒険者としての名声を
      この首飾りに賭けるわ!』
ゼネテス 『よし来た。ほらよ。後はシエラ、お前次第だ。しかし、その・・・
      ゼネテスさんってのやめてくれないか?呼び捨てか、ゼネさんくらいに
      してくれよ。な?』
シエラ  『わかったわ、ゼネさん!じゃあ、早速行ってくるね!』
ゼネテス 『応援してるぜ。』

…と威勢良く飛び出してきたものの、城の裏口なんて見当も付かないんだけど。(^^A;;
この脇道を行くと…壁かぁ。ここに首飾りを掲げて開いたりしたら楽なんだけど…

壁    『ぐごごごご・・・・・』
シエラ  『へ???ひ、開いた・・・???ウソぉ〜????』

なんか、あっさり開いてしまった。ってか、この首飾り、本物だったのね。
ただの冒険者でこんな代物、手に出来るものなのかしら???
ゼネさんって、かなり謎な人物な気がしてきた。でも、格好良さげだから許しちゃう。
・・・しっかし、暗いな…。進めるのこっちだけか・・・。
階段が手前と奥に見える…けど、奥は階段が崩れてるわね。
とりあえず、手前に賭けてみますか。
手前の階段を上り、そこにある扉に手をかける…そして扉が開く。

???? 『え…?きゃあ!!!!』
シエラ  『のわぁ!!え、えと・・・その、あたし、怪しい者じゃないですよ・・・。』

って、あたし、めちゃ怪しいじゃんか〜!!(^^;;;

???? 『人を・・・』
シエラ  『ちょ、ちょっと・・・』
???? 『・・・呼ぶのは簡単ですけど、何か訳ありみたいですね。
      事情を聞きましょうか、不法侵入者さん?』
シエラ  『あ、ありがと…。あの、ティアナ王女に会いたいんですけど。』
???? 『ティアナ王女に?どんな用件があるんでしょうか?』
シエラ  『その…たぶん、王女が人形を受け取っているはずなんですけど、
      その人形は女の子が大事にしてるもので返して頂きたく…。』
???? 『なるほど。これは、そういう事でしたのね。
      タルテュバ様にしては、ずいぶんとご趣味が良いと思ってたのです。』

そう言うと、事情を聞いてくれた女性は引き出しの中から人形を取りだしてきたの。

シエラ  『へ???あ・・・人形・・・どうして・・・???』
???? 『名乗らなくてごめんなさい。私がティアナです。
      これ、持ち主に早く返し上げてくださいね。お願いしますね。』
シエラ  『貴女がティアナ王女様・・・・。』
ティアナ 『お人形の方はお任せしますね。ところで、貴女の名前をお聞かせ願えますか?』
シエラ  『あ、あたし、シエラって言います。』
ティアナ 『シエラ様・・・?ノーブル伯の?』
シエラ  『あ・・・まぁ・・・そうも言ったりしますです、はい・・・』
ティアナ 『くすっ。そんなに畏まらないでください。これからは正門から入れるように
      私が話を通しておきますから。裏口から入ってるのが見つかったら
      貴女のお兄様のレムオン様もお困りになるでしょうし。』
シエラ  『あ、ありがとうございます。』
???  『おい。ティアナ。儂だがちょっと良いか?』
ティアナ 『!!!いけない!!お父様の声だわ。今日のところは早く!!
      お人形、頼みましたよ!』
シエラ  『あ、はい!!任せてください!それでは!!!』

ティアナ王女、太陽の様な…そう、まるで光の女神様みたいとか噂は聞いてたけど、
本当だったのね。あのエリス王妃の娘だから、きっと、こ〜んな悪女で
権限にモノを言わせて、そういう噂を流してると思ってたのに。(^^A;;;
ティアナ王女・・・ほんと、ゴメンナサイ〜!!
何はともわれ、こうして、奇跡的に人形を取り戻したあたしは依頼主のハンナちゃんに
お人形を早速返す事に。

シエラ  『はい!これが依頼のお人形ね。』
ハンナ  『ありがと〜!!これ、ほうしゅう〜です。』
シエラ  『あ、いいのよ、今日はサービ・・・・』
ゼネテス 『そいつは受け取るのが礼儀ってものだぜ?』
シエラ  『あ・・・じゃあ、確かに!報酬、受け取りました!(^^)』
ハンナ  『わ〜い!わ〜い!!』
シエラ  『そして・・・っと。はい、ゼネさん、これ、ありがとね。』
ゼネテス 『っと。そいつは、お前さんが持ってると良い。オレには不要だしな。』
シエラ  『でも…。』
ゼネテス 『いいから。冒険者としての名声を賭けて取った戦利品とでも
      思ってくれりゃいいさ。』
シエラ  『わかったわ。それじゃ、預かっておくね。』
ゼネテス 『おう。』
シエラ  『ところで、ゼネさんってなんかこう、自由って感じ?…だよね。』
ゼネテス 『はぁ?お前だって十分、自由気ままな冒険者じゃないか。』
シエラ  『ん〜・・・そうじゃなくて、その何と言うか・・・』
ゼネテス 『お前の言いたい事はわからないでもないけどな。自由って言う雰囲気、
      とでも言いたいのだろう?』
シエラ  『あ、そうそう。(^^)』
ゼネテス 『自由ってのは…最初からあるものじゃない。ましてや、待っているだけで
      手に入るものでも無い。それがわからない内は自由なんて手に入らないんじゃないかな。』
シエラ  『そうね…。自由は自分から歩いてこないってことね…』
ゼネテス 『!!ッテテテテ!!!』
シエラ  『きゃう!ど、どうしたの!?ゼネさん!!!!』
ゼネテス 『ッテぇ…。柄にもなく御託を並べたから舌をツッちまったよ。』
シエラ  『何よそれ!驚かさないでよ、んもう!!』
ゼネテス 『ははははは・・・ま、何事もテキトーにな、テキトーに。』

そう言って、ゼネさんはその場を去っていったのでした。
それから暫くして宿屋の部屋(シエラ部屋)にて。

フェティ 『じゃあ、今日の成果を話し合うわよ。まずは猿男!貴男からよ!』
チャカ  『エレエレさん、報告しや〜す。』
フェティ 『むっ!!!』
チャカ  『にひっ。えっと、オレの方はどうも喋るゴブリンを見かけたのは
      エンシャント近辺、例えば、エンシャントえ向かう街道とからしい。』
フェティ 『私の方は、ロセンあたりの村で人…特に若い娘を攫うなんて物騒な事が
      起こってるって話を聞いたわ。もしかすると、聖杯を狙う悪の手先かも
      しれないわね。この天才的頭脳がそう語ってるわ。』
ルルアンタ『ルルアンタは何も報告無いよ〜。』
フェティ 『おチビちゃんには聞いてないわよ。で、シエラの方は?』
シエラ  『え?・・・あ・・・その・・・3ギアもらっちゃいました〜!…ってダメ?』
フェティ 『・・・・・・・。』
シエラ  『そ、それじゃ・・・ロストール城には秘密の入り口があるらしい!…ってダメ?』
フェティ 『・・・・・・・。』
シエラ  『じゃ、じゃあ、スラム街の酒場には屈強な格好良い冒険者がいるらしい…ってダメ?』
フェティ 『・・・・・・・。』
シエラ  『じゃ、じゃ、じゃあ、ティアナ王女って太陽の様に美しいらしいとか…ってダメ?』
フェティ 『猿、行くわよ!』
チャカ  『おう!今回はエレエレに協力するぜ!』
2人   『こんのぉ、役立たずが〜!!!!』

どんがらがっしゃぁぁぁ〜〜〜ん!!!
宿屋の窓から捨てられてしまいました、あたし。(^^A;;;
修理代、どうしよ〜・・・・・レム兄に頼んでみよう・・・・あぁ、落ちるぅ〜。
どがぁぁぁん!!!!

〜レムオン邸〜
レムオン  『ックション!!!』
セバスチャン『レムオン様、どうなされましたか?花粉症でございますか?』
レムオン  『あ、いや…。そうでは無いと思うのだが…』
セバスチャン『だが…と言われますと?』
レムオン  『何か凄く嫌な予感がするな。何だかわからぬが。』
セバスチャン『もしや、ファーロスの手の者が・・・』
レムオン  『いや…。そういう感覚では無いな。上手くは言えぬが…。』

翌朝、レムオン邸に宿屋修理費請求書が来たのは言うまでも無い。

レムオン  『私は…大きな間違いを犯してしまったのかもしれぬ…(握拳)』
エスト   『あははは・・・・・。まぁまぁ、兄さん、おさえておさえて…(^^;;』
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


シエラ編〜其の八・トラブルメーカー前編〜

前回までのあらすじ。
あたしの名前はシエラ。自由な雰囲気でちょっと憧れてしまいそうな冒険者のゼネテス、
愛称『ゼネさん』と偶然出会い、銀龍の首飾りなるものを借りて、
ロストール城の秘密の入り口を発見!そして、ティアナ王女に謁見したりして
もうハラハラドキドキもん?みたいな展開。まるで小説みたいよね〜。
とある事情により逃げるようにロストールからリベルダムへ向かうことに。
逃げる口実にお仕事でも〜ってギルドへ行ったら、親父さんが
「そろそろリベルダムに顔を出してこい。ギルドの本部だしな。」って言うからさ。

フェティ 『折角の私の貴重な情報にあったロセンには行かないってわけね?』
シエラ  『う〜ん…行っても良いんだけどさ、アミラルとかも行ってみたいじゃない?』
フェティ 『港町だから潮風受けすぎて塩まみれになってしまったら、どうするつもり?!』
シエラ  『もち、風呂入るん♪』
フェティ 『ガクッ。・・・もう、あなたのおめでたパワーに付き合ってると
      こっちまでおかしくなりそうよ。』
シエラ  『えっへん!もっと褒めて〜!』
フェティ 『褒めてるんじゃないわよっ!!』
チャカ  『姉ちゃんとエレエレさ、冒険者やめて漫才コンビでもやった方がいいんじゃないのか?』
ルルアンタ『うんうん。すっごい面白いよね〜♪』
シエラ  『じゃあ、漫才師に転向しましょうか?』
フェティ 『誰がしますかっ!!!』
シエラ  『じょ、ジョークだってばぁ・・・。』

とりあえず、アミラルに到着。
すると、なんか広場の前に人だかりが。

????1『・・・やがて世界は滅ぶだろう。我こそは救世主・・・・・』

シエラ  『なんか、あからさまに胡散臭くない?(^^A;;』
ルルアンタ『昔のダンナさんなんだ〜。夫婦喧嘩でもしちゃったのかな?』
フェティ 『はぁ?!』
ルルアンタ『うん。だって、旧亭主って言ってるし〜。』
フェティ 『はぁ…。おチビちゃんにも、シエラ病がうつってしまったのね。(苦笑)』
シエラ  『なによ!そのシエラ病って!酷くない?!』

????2『皆の者、こやつの言う事に耳を貸す必要は無いぞ!
      竜王様を信じていれば、そのような事を心配する必要など何も無い。』
????1『フ…。たかだか監視の役目を担う如きで神にでもなったつもりか?
      笑わせてくれる。』
????2『貴様…。竜王様を愚弄する気か?!』
????1『愚弄だと?それは心外だな。本当の事を言ったに過ぎない。』
????2『許さぬぞ…』

後から割り込んできたエルフの周りを黒い嫌な空気が覆い始めました…。
なんかヤバい予感がしたあたしは、思わず近づいてました。

????2『う…。そうか、お前か…。もう少しで怒りで自分を忘れ闇に堕ちるところであった。
      礼は言っておこう。皆の者!敬虔な竜王様信者なら必ず救われる。心配するな!
      私はそろそろ失礼する。』
シエラ  『あ・・・・。』
????1『余計な事をしてくれた。あの者は世界に対する抑制なのだ。
      もう少しで我が術により闇に葬れるところだったのに。…失礼するよ。』

不意に、私はこの人がとても気になり、思わず名前を聞いていたわ。

シエラ  『待って。貴男の名前は?』
????1『ボクの名前?それを知る事に何の意味がある?』
シエラ  『私は・・・シエラよ。』
????1『シエラ…。それをボクに教えて何の意味がある?』

そう言うと男は去っていこうとした時に振り返りこう言う。

????1『エルファス。それがボクの名前だ・・・。』

何故気が変わったのかはわからないけど、名前は教えてくれた。
そう、この時に、このエルファスと言う男を斬るべきだった!!
彼がとても気になったのは、あたしの運命を大きく左右する存在であったから…。
いえ、左右なんて生易しいものでは無い…そんな存在であったから…。

フェティ 『・・・・・エラ!シエラ!聞こえてるの!!シエラってば!!』
シエラ  『…あ。ごめん、ボーっとしてた…。』
チャカ  『最近、姉ちゃん、変だぞ?頭以外にもどこか悪くなっちゃったのか?』
シエラ  『チャ〜〜カ〜〜!!あんた、それ、どういう意味〜?!』
チャカ  『な、何だよ!心配してあげてるだけじゃないか!!』
シエラ  『何か、悪意を感じる心配みたいな気がしたんですけどね〜?』
ルルアンタ『ね〜ね〜!それよりも〜!ここアミラルの宿屋さんって別館付きで
      すっごく良い部屋が揃ってるんだよ〜!フリントさんと来たことあるんだ〜!』
フェティ 『上品な私にピッタリですわね!』
シエラ  『何が「ピッタリですわね!」よ〜。来る前は塩まみれだから嫌だとか
      言ってたくせに〜。』
チャカ  『ワイルドでレディの心を掴んで離さないオレにも似合いそうだぜ!』
フェ+シエ『んな訳ね〜だろ!!!』

こうして宿屋をとりあえず見に行く、あたし達一行。
ルルりんの案内で到着したものの、そこには見るも無惨な事故現場みたいになってました。

ルルアンタ『あっれ〜?!おかしいな〜。前来た時はこんなんじゃ無かったのに〜。』
フェティ 『ここ…危ないんじゃないの?どこかの組織に狙われてるのよ、きっと!』
シエラ  『あたしもそう思う。宿屋をここまで見事に爆発に巻き込んでるなんて…。』
チャカ  『お?あそこに人いるよ。ちょっと話聞いてみようぜ!すみませ〜ん!!』

チャカはおやじさんの居る方へ走っていきました。

おやじ  『ん?何か用かね?』
チャカ  『えっと、ここが宿屋って聞いて来たんですけど、この状況は一体?』
おやじ  『よくぞ聞いてくれた、若者よ!』
チャカ  『へ…?・・・ま、まぁな!このワイルドな視点が捉えてしまったって所かな。』
おやじ  『こほん!…え〜、これ、見ての通り爆発してこうなったんだが・・・』
チャカ  『うんうん。』
おやじ  『どっかの犯罪組織に狙われたとかじゃないぞ?』
チャカ  『ち、違うのか…?』
おやじ  『うむ。一人、女の子の客を泊めたらこうなってしまったんだ。信じられるか?』
チャカ  『女の子…?う〜ん、世の中には信じられないような剛腕で底意地の悪い女も
      いたりするからな〜。』
おやじ  『見た目より苦労してんだな、若者。』
チャカ  『そうなんだよ!毎日毎日、憂さ晴らしに殴られてさ〜…ってそれはおいといて、
      その女の子が何かの事件に巻き込まれたとか?』
おやじ  『違う!その女の子にこっちが巻き込まれたんだ!
      実験だとか何とかぬかして、一瞬でドカン!!だよ・・・とほほ。』
チャカ  『何の実験だよ…。(^^;;』
おやじ  『こっちが聞きたいくらいだよ。今、修理代分を働いて返してもらってるんだが、
      余計にマイナスだよ。掃除させりゃ花瓶を割るし、料理運ばせりゃ転ぶし…。』
チャカ  『今もその女の子、働いてるのかい?』
おやじ  『ああ。とっとと修理代分働いてどっかに行って欲しいよ。』
チャカ  『だったらクビにさせた方が利益あがるんじゃないのか?(^^A;;;;』
おやじ  『ん?…そ、それもそうかもしれんな。』

チャカがこっちへ走って戻ってきました。

チャカ  『お〜い!姉ちゃん!事情はわかったぜ!カクカクシカジカ・・・・・』
フェティ 『なるほど、よ〜くわかったわ。巻き込まれない内に早くこの町を…』
シエラ  『なんかドキドキもんだね〜!そんな凄い天然っ娘、拝まない手は無いね!』
フェティ 『じょ、冗談じゃないわ!!そんな危険な娘に関わったら
      命がいくつあっても足りないわよ!!』
シエラ  『絶対に見に行く!!リーダー権限行使します!!』
フェティ 『絶対に嫌よ〜!!!(><)』
シエラ  『んもう!わかったわよ!泣くこと無いじゃない!とりあえず酒場でお茶でも飲みましょ?』

フェティがあまりに嫌がるので予定を変更して酒場に向かうあたし達。
酒場へ入ろうとすると何やら声が聞こえる。

???  『ヴァンの敵だ!覚悟しろ!!』

頭に角が生えた…え〜っと、コーンス族って言う種族の少年ね。
その少年が剣幕を立てる先は・・・・あ。あれ、自称「未来の勇者」ガルドランね!

ガルドラン『さてはお前、魔王の手先だな!勇者たるオレのファンを装うとは
      汚い奴め!許すわけにはいかん!喰らえ、必殺技!暗闇の滴!!』
ナッジ  『うわぁ!め、目が・・・』
ガルドラン『はっはっは!魔王の手先め、勇者様が成敗してくれる!!』
シエラ  『はいはい、スト〜ップ!ガルドランさん、おひさね〜?』
ガルドラン『おお!!お前もまたオレ様のファンか!勇者は辛い。
      だが、すまない!!今は魔王の手先を倒すことが先決!
      そこでオレ様の勇姿を見て、是非是非感動してくれたまえ!!』
シエラ  『はぁ???もしかして、貴男、あたしを忘れちゃったの?』
ガルドラン『ん?確かにどこかで見た気もするな。わかったぞ!さては、
      お前も魔王の手先その2だな!!おのれ、2人がかりとは!!』
シエラ  『わざとなのか、天然なのか、難しいところね…(^^A;;;』
ガルドラン『いいだろう!まずは、その2!!お前から懲らしめてくれる!!』

当然、ガルドランがあたしに勝てるはずもなく、その場に崩れ落ちたわ。

ガルドラン『おのれぇ!!勇者には困難がつきものだ!しかし!!
      オレはすぐに立ち上がる!!そして、さらばだ!我が永遠のライバルよ!!』
フェティ 『逃がさないわよ!!』

…とフェティが捕まえようとするのをあたしが制す。

フェティ 『ちょっと、なんで止めるのよ!!』
シエラ  『ってか、あまり関わり合いたくないと思わない?(^^;』
フェティ 『う…。言われてみれば、確かに・・・。』

そんな話をしてるうちに少年の視力が元に戻ったみたい。

???  『また、逃げられてしまった…。また敵を討てなかった…。力が欲しい…。』
シエラ  『あ、大丈夫?敵討ちってどういうことなの?』
???  『ボクはナッジって言います。見ての通りコーンス族です。
      でも、こんなボクをヴァンだけは普通に接してくれたんです!
      そのヴァンをガルドランの奴が大怪我をさせて…だから、敵を討ちたいんです!』
シエラ  『エンシャントのそばの賢者の森。そこに猫屋敷ってのがあるから、
      そこに来てごらん。時間の都合が合う時にあたしが鍛えてあげるから!』
ナッジ  『ほ、ほんとですか?!』
シエラ  『嘘は言わないわよ。ってか、ガルドランを倒してキミの道が開けるかどうかは
      わからないけど、頑張るってのは良い事よ。応援したげるわ。』
ナッジ  『ありがとうございます!!それじゃ、猫屋敷って所に早速向かいます!!』
シエラ  『は〜い。気を付けてね!ばいばい〜。(^^/~』

ナッジは喜んで酒場を後にしたのでした。

フェティ 『は〜あ、シエラってトラブルメーカーよね。貴女といると、
      いつもトラブルに巻き込まれる気がするんだけど。』
シエラ  『フェティほどじゃないと思うんだけど〜?』
フェティ 『何よそれ!どういう意味よ!んもう、ホント疲れたわ!
      私、今日は疲れたから宿屋に行って寝る事にするわ!!』
シエラ  『珍しくあたしも賛成してあげる。それじゃ、宿屋にレッツらゴ〜!!』

ガルドラン事件ですっかり「爆弾魔?」の事を忘れてるフェティでした。
あたしは、とっても楽しみだわ〜♪どんな凄い女の子なのかな?!
実験とか爆発とかするくらいだから、きっと・・・・。
とにかく妄想膨らむアミラルの夕暮れでした。
とぅ〜 び〜 こんてぃにゅ〜♪


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