Gray


見えない糸に操られた僕は
今日も 無駄な抵抗を繰り返す
誰にも気取られないように
だけど 必死に足掻いてる

灰色の空気は 枷となり 蓋となって
上空から 僕を潰そうと狙ってる
湿った風 呼吸困難
悪意の渦 強い目眩

――いつか この黒い雲を切り裂いて
月まで 飛んでいくんだ――

視えない意図に絡め取られた僕は
ひ弱なエモノを装って
一人 爪を研いでいる
こっそりと その喉元を狙ってる

いつか いつか いつか
その日を待ちわびながら
僕は今日も 卑屈に笑う




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