完全な世界の片隅で
見上げた空は、澄んでいた。
一体僕は 何のためにココにいるのだろう?
幼い疑問にとりつかれた僕は 一人ボンヤリ考える
世界中の人々は 間違い無く僕を否定しているのに
なぜ僕は こうして生きているのだろう?
「できそこない」 「劣等生」 「人間の屑」
・・・ほらね 僕以外のみんなはそう言っている
この世界は多数決で出来ているから
やっぱり僕は生きてちゃいけないんだ
腐乱した僕の身体には きっと腐乱した血液が流れているのだろうな
――試しに少し 手首を切ってみた
存外にキレイな赤が飛び出してきて 少しだけ驚いた
もっと濁った液体が出てくるものだと思っていた
僕は考える――
この身体には普通の血が流れているのに
どうして僕だけが「駄目」なんだろう?
僕のどこが「駄目」なんだろう?
だけどそれは 危険な思想
世界の意見は絶対だから 僕は生きてちゃいけないんだ
ただ それだけなんだ
見上げた空は、澄んでいた。
世界はなんてキレイなんだろうと思った。
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