凍りつく夜


舞い降りる雪の中 君は一人
もう届くこともないけれど 僕はそっと手を伸ばす
頬に触れる でも 届かない
指先から伝わる冷たさが その証拠

それは 凍結寸前の美しさ
近寄り難い 鋭利な刃物
僕へ向けられた刺線 拒絶反応

「・・・・・・」

舞い降りる雪は 二人を隔てて
街灯だけが ただ明々と・・・
誰もいない二人の空間
溜め息が 夜を白く染め上げていく

凍りつく涙 二粒
アスファルトに染みこんで
まるで消えない傷のよう
まるで僕等のキズのよう・・・





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