幸福論
重力を忘れた熱帯魚は
水槽の中を狂ったように踊りまわって
狭量な世界観に 自分自身の狂気に 気付くことすらなく。
両手いっぱいの「幸せ」抱えて
双子の姉妹が駆けて行く
そんなに急ぐと危ないよと声を掛けても 振り向きもせず。
ああ 奇形の世界
ああ 歪んだ視界
僕の居場所ははるか遠く
あの虹の橋を越えた先よりも もっと朧で・・・
甘い雨に歓喜の声を上げて
蒼い三日月に吉兆を見て
足の多い犬を神と見立てて
楽しいでしょう?
辛いことなんて 何一つないのでしょう?
だからみんな 僕の痛みも見ない振りして
ああ 奇形の世界
ああ 歪んだ視界
僕の居場所ははるか遠く
もはや霞んで 影すら見えない
「狂記」のトップへ