有限の空



いつの日からか 感じ始めた
この空の終わり
限りなく広がるものと信じていたのに

足元に気を取られ
目指す空を見失って
狂った鳥の鳴き声を聞いて
初めて気づいた 有限の空

僕の上に覆い被さる空気
限界を定める 絶対の蓋

ぶち壊せるほど 腕力はないし
諦めるほど 大人じゃない
だけど僕は狡猾に いつだって空の上を狙ってる
夜に紛れる黒い羽根を身に纏い
誰にも見付からないように

鳥達は 今日も鳴く
この蓋を突き破ろうと
何度も何度も 頭をぶつけながら
これが 神に作られし者のあるべき姿だと
これが 向上心を持つ者の美しさだと
狂ってるのは 僕の方?

目の前に広がる 有限の空
夜に紛れて すり抜けていく



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